Thursday, May 14, 2009

つかの間の春休みも終わり、またもや新しい講義が始まりました。今回はズバリ、社会学の真髄「資本主義」についてです。バブリーな時代にお姉ちゃんをしていた私ですので、実は今さら資本主義と言われてもあまり興味がないサブジェクトだったのですが、このコースを教える教授がとてもいいと聞いたので取ってみることにしたのです。これまで2回の講義があり、けっこうすでに目から鱗が落ちてるかな。

4時間の講義ではビデオもよく見ます。昨日のビデオは、「Adeversiting & the End of the World」というタイトルの学術ビデオ。アメリカの著名な広告の研究者が12年前に作ったものです。印象に残ったのは、12年前の暮らしの中で、私達は1日に約3600もの広告を目にしていたこと、広告は一時的な幸福感を人々に植え付けるもので、長期的展望を視野に入れたものではないということ、つまり、個人と家族をターゲットにしたものであって、社会に訴えるというか、社会を良くしようという広告がほとんどなかったこと、そして、消費社会が進む中で天然資源は枯渇してゆき、今から100年後には暴動、戦争、略奪が行われているだろうということ(実はすでに戦争は始まっていました。一番よく知ってるのはイラクで。そしてメディアが私達に知らせていないレベルで、あちこちで行われているのでした)。

考えれば考えるほど、深く迷路のように広がってゆくサブジェクトです。バブリーな時代を駆け抜けて、風船が弾けるのを経験したこと、そして今、子供を育てているからこそ、作者が訴える、「今、何か抜本的な改革を個人レベルではなく社会的レベルで行わなければならない」という提言に同意。物質文化が破壊された今、価値観の重点はハートであって、イマジネーションであって、グリーンであり、だからこそ、できるだけ車を使わず家族5人と公共交通機関で出かけたり、子供は誰でも好物だと社会が吹き込もうとするマクドナルドを避け、環境と体にいいオーガニックなものを手に入る時には食べるようにして、絵に描いたような暮らしを求めてローン返済に明け暮れない暮らし、そんな価値観がらくだと思える年になったところかな。

No comments: