Sunday, June 12, 2011

消費税率7-8%に引き上げって。

IMF(国際通貨基金)が日本へ消費税率を7-8%に上げるよう勧告したというニュースを読んだ。そして何年かかけて段階的に15%に引き上げよとも。それにもってきてMacSaitoを怒らせたのは、このくだり。

国内投資促進のため法人税を35%へ引き下げる一方、所得税の控除縮小や年金支給開始年齢の引き上げなどを通じ、歳入増と歳出削減を進めるべきだと提言している。

消費税を引き上げて、法人税を引き下げる。これじゃ、ますます企業の金儲けが進んで、国民への負担が増すだけです。世界において、G7加盟国と発展途上国間との貧富の差が劇的に広まっているのはこれが原点なんです。IMFが発展途上国におかしな条件をつき付けて搾取をした結果、G7加盟国の多国籍企業がどんどん富を積み上げてゆき、発展途上国の国民の貧困がどんどん進む。日本も消費税率を引き上げて、法人税を引き下げたら、多国籍企業にどんどん力を与えて、国内の貧困は進んでいくことでしょう。消費税率を引き上げたって、国民にはメリットがないんじゃないのかな。

それでちょっと日本の法人税がどうなってるのかと思ってサーチしてみて驚いた。日本共産党「しんぶん赤旗」からだけど、
法人税 「40%は高い」といいながら実は…
ソニー12% 住友化学16%


日本でも、すでに企業がものすごく優遇されていたんだ。経済、経済と、経済の促進を謳って、企業の上層部の収入が増えるだけ。経済の促進をしたところで、庶民にとってどんなメリットがあるのでしょう?皆さん、今の日本の教育や医療に満足していますか?消費税率を上げるなら、公共制度や社会福祉にお金を使っていかないと。それは長期的に見ればなおさら。日本も災害が起きたのをいいことに、これからIMFやあの大国にどんどんと利用されていくのでしょうか。おかしなことになっていきますね。

次回、時間がある時、IMFのことをもうちょっと書いてみよっと。

王手

さて、すっかり熱くなってしまったバンクーバー。なんせ、バンクーバー・カナックスがボストン・ブルーインズに3勝2敗でリードしているスタンレーカップ決勝シリーズ。バンクーバーが王手をかけました。あと一つ勝てば、念願のスタンレーカップがバンクーバーに来る。これがそのカップ。
なんて言っても、この頃ダウンタウンでこれをもって歩いてる人多いです。よくよく見たらアルミ箔を貼って作ったニセモノですが~。

先日、用事があって、夕方のダウンタウンにのこのこ行ってきました。その日は午後5時から決勝シリーズのゲーム3がボストンで行われることになっていて、バンクーバーではダウンタウンの道路をあちこち閉鎖して各エリアに大型スクリーンでゲームを中継することに。そんなことになっちゃって市バスもダウンタウンの中まで入れずに、行き先まで少し歩くはめに。でも、バンクーバーの今の熱さが見えて面白かった。コミュニティ・スピリットってやつですな。

こちらはCBC(カナダ国営放送)のところ。ここでも道路を閉鎖してました。この中は誰でも入れるけど、持ち物チェックのセキュリティも厳しかった。

んで、こちらがMacSaitoの目的地。カナックスの本拠地ロジャース・アリーナ。

アリーナ内では、昨年のバンクーバーオリンピックでチームカナダが金メダルに輝いた大きなスチールが誇らしげ。メープル国旗を掲げるチームカナダのゴーリー、ロベルト・ルオンゴは言うまでもなくカナックスのゴーリーです。我らがルー様!

んで、MacSaitoは自分のシートに座った。ボストンでのアウェイゲームでありながら、アリーナは満員御礼。そう、バーチャル・ゲームなんです。MacSaitoの用事は、アリーナでゲーム観戦することだったのでした!本当のゲームは今となってはチケットが1枚1500ドルくらいで売られています。だけど、アウェイゲームをスクリーン中継するこのイベントはチケットが10ドル。そして収益金はすべてしかるべきチャリティに寄付されることに。まるで本当のゲームを観戦するかのように、ブーイングは上がるし、ウェーブは巻き起こるし、アリーナはいつものゲームとまったく違いません。ほんと、こういうコミュニティ・スピリットっていいよね。

結局このゲームはバンクーバーは負けたけれど、その後のゲーム5で1-0で勝ち、シリーズに王手をかけました。明日はまたボストンでゲーム6。明日勝てば、念願のスタンレーカップでござんす。

ゲームが終わってダウンタウンを歩いてみると、いつもと違う風景。ただのお祭りとは違って、ポリスもあちこちで厳重警戒しています。こんな感じだと、勝っても負けても器物破損は必至ですな。





んで、明日もゲーム6を応援しに、ロジャースアリーナにのこのこ用事を足しに行ってきま~す。

Tuesday, June 07, 2011

コミュニティ・ガーデン

バンクーバーでここ数年出現するようになったコミュニティ・ガーデン。つい最近、私もコミュニティ・ガーデンの一角をゲットしました。我が家から歩いて5分で行ける所。

1年前はこんな荒れた土地だった。

今では、みんなで耕してこんなふうに。

市がバックアップして、堆肥は市から供給を受けて。私のコミュニティ・ガーデンは入会金が100ドル。年会費が40ドル。ルールとして、肥料はオーガニックを使う。化学農薬は使わない。

みんなそれぞれ思い思いの野菜や花を育てているのがまた面白い。さやえんどう、ジャガイモ、ビート、ハーブ、豆、トマト、ルーバーブ、ほうれん草、ブロッコリー、オニオン、長ネギ、いちご、ラズベリー、とうもろこし、青梗菜。実はコミュニティ・ガーデンへの申し込みが最近だったMacSaitoは、ウエイトリストに名前が載っていた。ガーデンの一角をもらうには数年待った人もいるくらい。今年はだめなものとあきらめていたら、2週間ほど前に、一角の空きが出たからと連絡。6月末から2ヶ月の日本行きの準備をしていた私は、ガーデニングの心の準備なんてできておらず、ちょっと戸惑いながらもこのチャンスを逃さずに一角をもらうことにした。だけど、日本に行ってる間、誰が私のガーデンの面倒を見てくれる?ガーデニングにはまったく造詣のない夫を頼るのは無茶な話。しかも、野菜の食べ方だってよくわかってない。少し考えてみて、夫でもなんとか面倒が見れて、長持ちのする野菜、、、、、ジャガイモ、オニオン、ニンジンを育てることにした。それならば夏の間に夫は水やりと草取りだけしてくれればいい。それくらいなら彼だってできるはず。ジャガイモとオニオンは1週間でこんなに芽が伸びた。ここ数日気温も上がったからぐんぐん育つ。

この一角の他に、もう一つ小さな花壇をもらった。そこにはイチゴの苗を3つ植えた。それは子供たちに面倒を見させることにした。コミュニティ・ガーデンで仕事をしていると、道行く人たちが足を止めて話しかけてくれる。どうやったらガーデンの一角を手に入れることができるかとか、何を育てているのかと聞いてくる。いいこと、いいこと。こうやってコミュニティ・ガーデンがバンクーバーの都市に広がって、グリーン化が進めばいい。

フード・インク

カナダではけっこう前に劇場公開になった「フード・インク(Food Inc.)」をやっと借りてきて見ました。

人間が生きていく上で不可欠な「食」の裏事情がよくわかるドキュメンタリー。牛肉や鶏肉、ファストフードの生産過程がよく見えて、自分の食生活を見直す良い機会になるでしょう。

小さい子供が3人もいる我が家では、ほとんど外食をいたしません。家族で外出する時は、ランチ持参で。おにぎりやサンドイッチ、チーズ、クラッカー、果物と水筒を持って出かけます。どんなに安くて便利でも、我が家ではファストフードを利用しません。安さの裏側に隠されているものがあまりにも怖すぎる。

例えば、ハンバーガー用の牛肉。アメリカでは消費する牛肉の国内での生産が及ばなくなり、コストの安い中米や南米の国から牛肉を輸入するようになったのは1950年代。輸入牛肉はアメリカで生産するより40%のコストカット。コスタリカではそのために熱帯雨林を伐採しなければならなくなりました。1950年代には総面積で62万ヘクタール以上もあった熱帯雨林が1978年にはそのたったの3割までに縮小。熱帯雨林をこれだけ大々的に伐採することによる環境破壊と環境汚染、そして長年小作農業をしてきたコスタリカの農民達は雨林伐採に伴い、仕事を失うだけでなく、自分達が食べる食料の生産を絶たれることになってしまいました。(出典:Global Problems and the Culture of Capitalism, Richard Robbins, 2008)

北米では、ファストフードのお店では英語を母国語としない非白人の移民達が働いてます。もちろん英語を母国語としない移民を雇うと、さらなるコスト削減につながります。そういう移民たちは使い捨て。辞めていけばまた別の移民を安く使えばいい。そして仕事で忙しい親は、家で食事を作る時間を省くために子供たちにファストフードのお店で食事をすまさせる。そんなことをしてるから、肥満児が増える。子供の糖尿病も増加傾向。ファストフードチェーンは利益さえ上げればいいのだから、消費者にどんな問題が起きたとしても構わない。どこまでも安いファストフードの裏にはこんな事情が隠されているのです。日本だってユッケ肉問題が起きたばかりだし、ヨーロッパでももやしから発生した大腸菌で大きな問題になってしまった。

子供を育てるようになってから、自分達の体内に何を取り入れているのかとても気になるようになったMacSaito。なので食べ物には気を配っております。だから手間隙かかっても食べるものはできるだけ自分で作る。食材もできるだけ近くから、物によってはオーガニックを使う。卵も抗生剤を打たれてない鶏の卵を買うようにして。中国産はボイコット!それにしても食料品のレベルを読んでるとまったく何なのかわからない品名が多いですね。日本語で「調味料」なんてうやむやにされたら、何が入ってるのかさっぱりわからない。

「安いから」と、海外からの食品や遺伝子組み換えに頼ってしまってはだめ。そのためには、日本も安全な土壌で農業を続けなければ。だから今、原発問題をきちんとしておかなければいけない。安心して体内に取り入れる食べ物を手に入れることは、私たちの権利なのだから。

「フード・インク(Food Inc.)」を見てから、「食」ということに関心がなく肉食の夫が、「せめて肉だけでもオーガニックに変えていこうか~」と言い出した。いいこと、いいこと。

Wednesday, June 01, 2011

熱い、熱い。

今日のバンクーバー、熱かったですねぇ。43℃くらいまで気温が上昇してなかった?なわけないって!でも、ダウンタウンでは熱気と興奮がすごいバイブで飛び交っていた。

道行く人々、5人に一人くらいがこのジャージーを着ていました。

ジャージーを着てなければせめてTシャツって人たちも。サラリーマンだってこれですよ。クールビズ、、、、ではありません。

こんなレトロなロゴ入りTシャツもいました。さすが、古くからのカナックスファン。

バンクーバーは、夕がた5時前くらいから人通りがなくなりました。みんなテレビのあるところにしっかり座り込んじゃって。

今日は、スタンレーカップ決勝第一戦

バンクーバーとボストン、両チームともゴーリーがいい。ゲームが始まってもなかなかスコアにつながらない。第3ピリオドまできて、0-0。延長か、、、、と思っていたところで、ゲーム終了18秒前にバンクーバーがシューーーーーート!!!!

さて、残るはあと3勝!ドラマはまだまだ続きます。次のゲームは土曜日です。

このビデオの解説、ロシア語っぽい!