Wednesday, January 28, 2009

今晩は行ってきました。日本の太鼓グループ「鼓童」のパフォーマンスへ。これまで、鼓童の前身となった鬼太鼓座を10数年前に見て、鼓童は4年くらい前に見て、今回、鼓童が再びバンクーバーに来ることを知りチケットを買ったのは珍しくロバート。よっぽど日本の精神文化のアートに魅せられたのでしょうか。

今晩のパフォーマンスはダウンタウンのオルフィウム・シアターにて。ここはバンクーバー・シンフォニーのホームです。天井の絵やシャンデリア、レッドカーペットが敷かれて豪華だけど丁度いい大きさで温かみのあるこのシアターはバンクーバーにしては歴史を感じさせ、好きなシアターです。バンクーバー・カナックスの本拠地で、マドンナやスティングがコンサートをするGMプレース級になると、イベント会場という気がします。バレエやミュージカルが催されるクィーン・エリザベス・シアターは灰色の建物で美のかけらもない70年代の遺物だしね。

本日のオルフィウムは満席。観客も若いアーツィ(arty)タイプから高齢の人たち、それに混じって日本語が時々聞こえてきて、なかなかユニークな観客層でした。それだけ鼓童が海外で注目を受けているということですね。パフォーマンスは静動織り交ぜ、侘び・さび、禅を思い起こさせる様々な太鼓と笛などエクストラオーディナリー!!バレエ並みの筋力を使うパフォーマンスを披露してくれて、最後はスタンディングオベイションです。オリジナルで本当に素晴らしかった。日本人の私には太鼓のお腹をえぐられるようなぐんぐんくる鼓動が新年開幕にぴったりで、2009年の緞帳を落とされた気分になりました。

Friday, January 23, 2009

バンクーバーのコミュニテイセンター事情

悪ガキツインズのプリスクールも3週目が終わりました。かなり新しい環境に慣れて楽しんでいる二人です。ただ、トモキは私がプリスクールの部屋を去る時「ママ、行かないで~」と涙ぐんでしまいます。ノアはジャケットを脱ぐなりおもちゃに向かって一目散にダッシュ。私が行ってしまうことすら気づいていません。日本の保育と比べて違っているなと関心したことがいくつかあります。トモキが泣くと先生は落ち着いてトモキに向かって、「Tomoki, you are sad, you are sad because your mummy is gone」と話すのです。つまり、泣いているhttp://www.blogger.com/post-edit.g?blogID=38564388&postID=8557077496348556024トモキに向かって「悲しいのね」という感情を教えているのです。日本の保育士さんなら母親が去って悲しくなった子供の気持ちを紛らわそうと、悲しい気持ちを別方向に持っていこうとするところだと思うのですが。プリスクールーの先生が「小さいうちから感情に気づかせるのはいいことだと思うわ」と言っていました。なるほど、そういう考え方もあるのか~と思いました。

実は私はツインズがプリスクールに行っている間、コミュニティセンター内のジムと図書館を利用しているのです。もう、コミュニティセンター様様!コミュニティセンターはケリースデールというバンクーバーの山の手地域にありまして、裕福なリタイアしたおじいさま・おばあさま、どんなビジネスをしてたらこんな巨大なお屋敷に住めるのでしょうと思うチャイニーズ系の人々、そしてフツーの人々がジムを利用しています。さすが暇とお金を持て余している住民が多いケリースデールだけあってジムは朝も午後も混んでいます。コミュニティセンター内のジムとは言っても一般のジムと同じマシンが揃っていて、シャワーまでついています。図書館はバンクーバー市立図書館の分館なので、そこで欲しい本が見つからなくても本館から取り寄せてもらうことができます。すべてオンラインでつながっているので、ホームページで欲しい本をリクエストして希望する分館でピックアップができる仕組みです。最近私はこの図書館でDVDの映画を借りています。今日借りたのは「レイジング・ブル」。デニーロもスコセッシも若かったねぇ!さらにケリースデールのコミュニティセンターにはプールもあり、ケンはこの1年ここでレッスンに通っています。ケンの年齢では1クラス30分、定員4人まで。10回くらいのレッスンで55ドルくらい。それから1980年にイギリスのパンクバンド・クラッシュがコンサートをしたというアイスアリーナもあり、ケンは今月からスケートのレッスンも始めました。これもスイミングと同じで、1クラス30分、定員4名までです。アリーナでスケートとヘルメットのレンタル(2ドル)ができ、ケンはビギナーレベルで、スケートをはいてアイスの上を歩くところからやっています。インストラクターのお兄さんがアイスの上にマジックペンで線を引き、子供達はその線を辿ってペンギン歩きをしていますが、これがまた楽しそう。スケートの上手なティーンエージャーたちがアシスタントとしてアイスの上を滑っていたり、小さな子供達のヘルプをしてくれます。こうすることで小さな子供たちも励みになるよね。さすがホッケー(カナダではアイスホッケーとは言いません。発音が早口で「ハッキー」って感じ。)が国技というだけあり、ケンのキンダーガーテンでもすでにホッケーを習っている子がいてスケートもスイスイできる男のが何人かいます。

さらにコミュニティセンターでは赤ちゃんからシニアまで対象のいろんな講座が毎日行われているのです。コミュニティセンターはバンクーバー市内のあちこちに点在していて、地域に住んでいる人達が低料金で気軽に利用できるようになっています。

ジムでワークアウトをして図書館に寄ってツインズのプリスクールに戻ると、さっきは泣いていたトモキも楽しそうに遊びに夢中になっています。我が家では大げさに嘘泣きばかりのノアがじっくりと集中してパズルをやっている姿には、この違いはなんなのぉー!?と首を傾げてしまうし。かわいい子には旅をさせろで、外に出すことはとてもよい刺激と社会性への目覚めでよかったと思うこの頃。こうして子供たちも少しずつ手がかからなくなってゆくのかな。

こちらはオマケ。

80年代がここにあった!

たまたま見つけたビデオ。3年帰国してないとこういうコマーシャルがすっごく恋しい。日本のコマーシャルはレベル高いです。

Wednesday, January 14, 2009

この時期よくあることなのだけど、バンクーバーは霧が深くなってきました。日中でも空から霧がおりてきて、上空が見えないなんてこともあるし、夜は夜でガスタウンなんかを霧が覆うとなかなかミステリアスな雰囲気が出ている。今晩は霧に浮かぶおぼろ月がきれいでした。今週は双子のプリスクール第二週目。明日は私も教室からもうちょっとまとまった時間離れたいな~と願っております。コミュニティセンターにはジムがあるので、したたかなもくろみで、双子がプリスクールに行っている間、ママはジムでいい汗を流したい。その後でセンター内の図書館に寄ってDVDなんか借りれないかしら。。。

今週から大学も始まりました。今学期のコースはQualitative Research。これは社会・人類学部を卒業するために必須のコース。数値に集中し、帰納法を使ったQuantitative Researchと一線を画するQualitative Researchは比較的新しい方法のリサーチで、対面調査や民俗誌制作などの演繹法を取り入れています。たとえば、ホームレスや女性の地位差別などを深く調査するにはQualitative Researchが役に立つわけです。今回はひょんなことから友達のジェロームが聴講生としてこのコースを取ることにしました。ジェロームはテクニカル・コミュニケーターという肩書きを持ち、すでにMBAまで持つ博学な人、かつSFUで講師として教壇に立ってるくらいなのですが、今後の仕事に役立てるためにこのコースを聴講したいそう。そして彼はStatistics Canadaというカナダの国勢調査にゲイ・レズビアンに関する統計を入れるよう、数年間にわたるロビー活動をした3人の活動家(英語ではactivistと言います。さっ、みんな、英語の練習、アクティビストと言ってみて!)の一人なのです。笑えるのは、ジェロームがクラスで最年長、そして私がその次、先生は私とジェロームよりはるかに若い!といっても、イギリスの大学で博士号を取った新進の女性社会学者です。はるか遠い山のてっぺんにあるサイモンフレーザー大学まで、これまで私は1時間近い道のりを一人で車を走らせていたのですが、これからはジェロームと一緒に行くので少し楽しくなりそう。そしてさらに驚いたのは、このクラスには日本人の留学生がいたのです!社会学と人類学を専攻する私はもう何年も大学に行っていますが、クラスに日本人がいるのはこれが2度目。すっごく驚き。ちょっと嬉しい。。。ヤッホー!

バンクーバーの雪はすっかり解けました。

Thursday, January 08, 2009

ついに…

あの悪ガキツインズがプリスクール・デビューを果たしました!

近くのコミュニティセンターで開園されている2-4歳児対象のプログラムです。通園用のバックパックと水筒をクリスマスプレゼントにもらい、家の中でおもちゃを詰め込んだバックパックを背負って歩き回り準備万端だったツインズ。ここ数ヶ月の言葉の伸びは目を見張るものがあり、私たちとの意思の疎通はもうバッチリ。ある時ノアが「ママ、バナナたべた~い」と言ってきた時、忙しかった私は、「じゃあ、ダディに英語で頼んで」と言いました。するとノアはダディに向かって「Daddy, I want バナナ(この部分だけ日本語の発音で), エイゴ, please!」と声を張り上げました。バナナの発音が日本語になってること、そして私が言った英語という言葉をそのまま言ってるところに笑ってしまったのよね。

こちらにはキンダーガーテン(幼稚園)に上がる前のプリスクールにはいくつかの形態があって、常設の場所で行われているプログラム(独立した建物で行われている)、コミュニティセンターを利用して行われているプログラム、最近では猫も杓子もという感じでモンテソーリがブームです。バンクーバーだけあって、中国語やフランス語で保育が行われているプリスクールもあるし、長男のケンは日本語環境のプリスクールに2年間通園しました。

今回、日本語環境のプリスクールがうちから遠くなってしまったこと、ケンのキンダーガーテンへの送り迎えを毎日しなければならないこともあり、ツインズは思い切って近くのコミュニティセンターで開かれている英語のプリスクールに入れてみることにしました。ツインズももう2歳と10ヶ月。昨日が初日。クリスマスと元日を直撃した大雪がこの2日間の雨と暖かな気温でいきなり溶け始め、昨日は洪水になるんじゃないの~?と思うくらいの水たまりがあちこちできていたバンクーバー。ツインズは長靴をはいて張り切って通園です。コミュニティセンターでプリスクールに使われている2階の大きな部屋は遊具がたくさん置いてあり、ツインズは上履きに履き替えるなり目新しい遊具に突進。中には泣きながらママやおばあちゃんに抱きついて離れない子供もいます。ツインズもどう振舞うのかと反応を少し楽しみにしていた私は、二人の物怖じしない元気な活動に感心。あっ、親ばか入ってます!

プリスクールは毎日ではなく、だいたい週に2,3度、午前か午後2時間半くらい通うようになっています。ツインズもとりあえず週に2度。クラスは子供が12名で先生1名とアシスタントが3名。昨日は初日ということもあり、先生やスタッフ達は子供たちにできるだけ自由遊びをさせて新しい環境に慣れさせ、子供達の性格や名前に慣れようという感じでした。双子はかなり場慣れした感じでパズルやブロックや恐竜やトランポリン、シーソーなどとっかえひっかえ元気いっぱい遊びました。普通、2歳児は他の子供にはあまり関心を示すことなく、他の子供たちをチラチラ横目で見ながら平行の位置で遊んだり、おもちゃの取り合いになったりするものですが、うちのツインズはケンからのスパルタな扱いに慣れているせいか、他の子がシーソーに乗ってきたら一緒に乗ってあげたり、トランポリンも順番を待って、私としては驚きの一面も!家でもこれだけ聞き分けのいい子でいてくれよ~と思ってしまいました。ノアはじっくりとパズルをやったり、アシスタントのお兄さんの隣に座って本読みに聞き入ったり、リトミックも楽しく参加していました。家では田舎ッぺ大将の大ちゃんのように大泣きするあのノアがです!トモキもたくさんの恐竜コレクションを黙々と並べて遊んでいました。なんだか親の気づかないところで成長していたんだな~と感心。あっ、すっごい親ばか?

これまで日本語環境のプリスクールしか見たことのなかった私の第1日目の印象としては、日本語環境の保育の方が一人一人の子供にもっと密着した、いい意味で言えば温かみがあるのではないかと思ったこと。英語環境の方がちょっとドライかなという感じです。たとえば、英語環境のプリスクールでは子供がオムツやパンツにうんちをした場合は親に電話がかかってきて「オムツ替えにきてください」と言われるそう。先生は親代わりではないということでしょうか。ケンが行った日本語のプリスクールは初日から親は子供をドロップしたらすぐに帰ることができました。子供が泣こうが暴れようが、一歩園に入ると先生たちが責任を持って子供を預かってくれました。が、英語のプリスクールでは少しずつ環境に慣れさせるため親はしばらくの間、子供が環境に慣れるまで教室に残っていなければなりません。泣いている子がいたら先生ではなく親がその子をなだめすかさなければなりません。カナダと日本の保育の違いはそんなところにあるのかなと、今頃になってなって見えてきた感じ。ケンのキンダーでも思うのは、周りの大人は5歳児をきちんとした人間として扱ってる気がします。子供に選択肢を与え、責任感を育ませようとしています。

第1日目を終えたツインズは家に帰る車の中で、家に帰ってから「ショウガッコウ、たのしかった!」と何度も言っていました。トモキはバックパックをベッドに持って寝るほど。ベッドの中でプリスクールで歌った歌を口ずさんだり。

悪ガキが悪ガキでなくなる日の第一歩。嬉しいけど、ちょっと寂しいかな…。

Tuesday, January 06, 2009

私の昭和…

このネタは果てしなく見つけられそう。これは私の心の片隅のフィルムに残る思い出の本当に初期のもの。

忙しいのにこういうことをする時間はあるのよね~。

Monday, January 05, 2009

私の昭和…

ふと思い出してyou tubeしてみた1曲。あの頃の歌謡曲は面白かったねぇ。理屈のいらない「歌謡」って言葉がぴったりだった。衣装もメイクもシンプルよ。衣装はひょっとして稲葉賀恵?

えっ、アタシも年取った?

Sunday, January 04, 2009

2009年です

明けましておめでとうございます。皆さん、今年もよろしく!楽しくって、だらだら過ごしたクリスマスホリディも今日が最後で、明日から普通の生活に戻ります。明日からは心を律してサラバ、ホリディ。かなり怖わー。このところ朝は10時起き、今日なんて11時半です。これだからクリスマスホリディはいいわ。明日から8時に起きれるのだろうか。それにキッチンの棚にはまだまだチョコレートやクッキーやこってりしたスィーツがたくさん残っている。こっちも怖い。ハロウィーン以来、この2ヶ月で1年分の甘いものを全部食べた気がします。

さて、このホリディではかなり映画を見ました。今年最初に劇場で見たのは、ショーン・ペンが1978年に暗殺されたハーヴィ・ミルクを演じた「ミルク」です。作品とペンの演技その他はオスカー候補に挙がること間違いなし。私もミルクの名前は知っていましたが、彼が実際に何をしたかまでは知りませんでした。一言で、彼はアメリカのゲイ運動を始めた人で、彼なしではアメリカ、ひいては世界のゲイの地位はここまで上がってなかったと言えるのではないでしょうか。ミルクの最後のメッセージは、「ホープ」。ホープがなければ生きていけない、ゲイも、黒人も、アジア人も、身障者も、年寄りも、すべての人間にホープが必要だ、もちろん、ホープだけがすべてだとは言わないけれど、ホープがなければ生きていけない。。。

年頭にあたり、ホープとは素晴らしい観念だと思いました。希望があるからこそ、昨日をかえりみず、今の自分、明日への光が見えるのではないでしょうか。