Saturday, December 24, 2011

珍しくクリスマスプレゼント

ここ数年、クリスマスプレゼントをしなくなった夫とMacSaito。なんでも持ってるから、欲しい物は何もない心境なんです。物は増やしたくないし。

だけど久々に寄ったCDコーナーで、夫に買ってしまった。

ていうか、自分に買ったと言ったほうがいいかも。

23歳でこの歌唱力と貫禄。マーベラス!

Wednesday, December 14, 2011

1000回目

日本のニュースはここカナダでも入ってきます。日本政府が必死に隠したいような都合の悪いことだって、カナダのジャーナリズムは隠しだてしません。福島原発の建屋の屋根が爆発で飛んだ映像も迫力ありました。あれで放射能の心配はないって言われても、説得力がなんにもないの。だから日本の放送はあの部分を、遠くから離れたスチール写真でしか報道していませんでした。知らないということは、怖い!知らされないことも、怖い!

今日のCBC(カナダ国営放送)ニュースでは、韓国の日本大使館前で週に1度行われる従軍慰安婦への謝罪を求めた抗議集会が今日で1000回目を迎えたことを放送していた。この運動は1990年代に始まったらしい。

韓国での集会が1000回目を迎えたことで、オタワの高校2年生のグループがこの問題をプロジェクトとして取り上げ、学校全体としてオタワの日本大使館へ、日本政府は従軍慰安婦に公式に謝罪すべきだと抗議したことを伝えていた。プロジェクトに関わった高校2年生の女生徒がテレビインタビューに応えていた。

まだ高校生のその子は、自分達で行ったリサーチをもとにきちんと理解している。もうかれこれ70年も前に、15~18歳の女の子が日本政府に連行されて、1日に30回も性の奴隷として兵士の相手をさせられたということを聞いた。性病を移されたり、中絶をさせられて一生子供が生めない体になったり、戦争が終わって家に戻っても、世間から冷たい扱いを受けたと理解していると。戦後何十年もたった今となっても、この従軍慰安婦問題は、慰安婦だった少女達と同年代の今のカナダの高校生はとてもいたたまれない残酷な事実として受け止めたのは間違いない。

ニュースキャスターが彼女に聞いた。「謝罪というのはあまりにありふれた言葉だけど、もう年老いた慰安婦達に日本政府が公式に謝罪することに意義があると思う?」。

高校2年生の彼女は、「謝罪をする意義はたしかにあると思う。けっして、謝罪だけがこの問題の終わりを意味するわけではないけれど、まずは日本政府が謝罪をすることで、慰安婦達も心の区切りがつくんじゃないかと思う。そこからまた彼女達の新しい始まりがあるんじゃないかと思う」と毅然と答えた。

このニュースは今日、何度もリピートでカナダ全国放送として流されていた。白黒写真の中のあどけない少女の慰安婦達に涙が出そうになった。そういえば、中学・高校の歴史の授業は、第二次世界大戦のくだりの時代は3学期にもつれこみ、時間がないからとても簡潔にしか教えられなかった。もちろん、教科書問題もあったから、歴史の教師達もきちんとした理解を持っていなかったことも否めない。中曽根康弘が慰安所設置に関わっていたことは公然の事実らしいけれど、もちろん、そんなことは本人の記憶にすらないらしい。

日本政府は必死になって歪曲しようと試み、歴史が風化するのを待っている歴史の一部だけど、それは無駄。

世界が忘れはしないから。

Monday, December 12, 2011

来年のお楽しみ

今年も残り少なになってきました。来年のお楽しみは何にしようかとぼんやり思ったり、思わなかったり。

「水が冷た~い」と文句をブーブー言う子供たちに、「海や湖の多いカナダでスイミングができるのは当然のこと!」と鬼カーチャンは子供たちをスイミングレッスンに通わせているけれど、そういうカーチャンこそ泳げねーっつーの。で、来年は子供たちにこっそり隠れてスイミングのレッスンに通おうかなと思ったり。スイミングは泳げる人にはとても楽しくて素晴らしいエクササイズだけど、泳げるってことは安全対策でもあります。

昨日、来年のお楽しみをひとつゲット。それは、4月のエルビス・コステロのコンサート。2年前のブルーグラスとはコロッと変わり、今回はコステロ原点のロックンロールのツアーになりそう。早くも楽しみ。

コステロといえば、名曲の「アリソン」。島倉千代子さんの「愛のさざなみ」と並び、この曲はMacSaito的ミュージックトップ10に入ります。

そうか、MacSaitoはしみじみしたミュージックが好きなんだ。

エルビス・コステロを初めて見たのは、20年以上前に札幌で。会場はMacSaito母校某女子大の講堂。シスターが教鞭を取るようなカトリックの厳格な女子大にロックンローラーが来ちゃったからその当時は新鮮なショックを受けました。

先日のジャックソウルに続き、この曲も聴いてね。



かなり待てなくなってきました。「I Hope You're Happy Now」も聴けることでしょう。イギリスのロックはやっぱりいいですね。住むべき国を間違えた感じ。

なんて、本末転倒な本日のブログでございます。

Friday, December 09, 2011

クリスマスまで待てない

いつも車に乗ってる時に聴いてるラジオ局が11月の下旬からクリスマスの曲しか流さなくなってしまった。ワムの「ラストクリスマス」がこれでもかってくらいかかるようになってしまい、MacSaitoはまだそんな気分にさせないでよ~とパニック状態になり、聞き慣れない言葉と洒落た音楽のフランス語放送に変えてしまいました。

気づいたらもう12月9日。クリスマスまであと2週間。子供たちはそれぞれクリスマスプレゼントの期待をふくらませているようです。

長男が欲しい物はコレ。スパイカメラ。

5歳の次男が欲しい物はコレ。トランシーバー。

この二人、新年から探偵商売でも始めるつもりなのか。それとも、カーチャンの一挙一動がこまめにチェックされちゃうのだろうか。やば~。


同じく5歳の三男は、この人に電話して欲しいって。

「ボクが欲しい物みんな、ママからサンタクロースに言ってね!」って。

てなわけで、MacSaitoはなんとなく心の余裕もできてきて、今日からクリスマス局に戻しちゃいました。

ワタクシ的クリスマスミュージックは、カナダのR&Bバンド、ジャックソウルの「Can't Wait Till Christmas」でございます。残念ながら、ボーカルのヘイデン・ニールは2009年に39歳の若さで肺がんで亡くなっています。

まっ、聴いてみてよ。

Thursday, December 08, 2011

99%の私

本日の朝日新聞に「日本の貧困率、過去最悪の16%」という見出しの記事があります。それによると、

「所得が少なく生活が苦しい人の割合を示す「相対的貧困率」が、2010年調査(09年時点)は16.0%で、07年調査(06年時点)より0.3ポイント悪化した。18歳未満に限ると15.7%で、ともに、厚生労働省が貧困率を算出している1985年以降、最悪の水準になった。同省が12日公表した国民生活基礎調査でわかった。」

とくに、単身女性と母子家庭の貧困化が進んでいる。

だが、朝日さん、もうちょっと踏み込んで書いてよね~。今、ホットな話題なんだから。残念なことに、世界的な現象として、貧困化はこれからますます進むでしょう。言い直せば、貧富の格差はどんどん広まっていくでしょう。だから、この秋、世界各地で「占拠せよ」運動が巻き起こったわけです。ここバンクーバーでもテント村ができました。収入カテゴリーの裕福な1%に対し、もろ99%に属するMacSaitoはもテント村で一緒にプロテストに参加したいところでしたが、子供たちを路頭に迷わせることはできない身、なので、おにぎりとクッキーの差し入れを届けました。

貧富の格差が広がるということは高所得者と低所得者の収入差が広がるということだけど、経済協力開発機構(OECD)は、その原因の一つとしてグローバリゼーションを挙げている。朝日さん、ちゃんとそのこと書いてよね~。つまり、日本みたいな経済発展国はもろにその影響を受けている。日本で作ると賃金や原料が高いからって、製造工場を開発途上国に移してしまうってやつ。車の部品とか、精密機器、家電、コンピューター、アパレルなんか、みんなそうでしょう。だから、日本では中小企業が倒産して、リストラでがんがん人員カットされて、中間所得者が減ってしまった。自殺者も増えた。それで、低所得者層って、いくら頑張って働いても賃金が上がるわけじゃない。だけど、多国籍企業はグローバリゼーション(発展途上国で低賃金で労働者を働かせて、安い原料を使って経費を下げる。これが中国の公害のたれ流し、ブラジルの森林伐採となり、地球温暖化に拍車をかけている。)で利益は上がるわけだから、そういう企業のエグゼクティブは収入を増やして1%であり続ける。ボーナスだけでいくらだって?ふざけんな!

まっ、ここまではよくわかる世界の格差拡大とグローバリゼーションの関係なわけなんだけど、ここカナダのThe Progressive Economics Forum(プログレッシブ・エコノミクス・フォーラム)という有識者団体のサイトが一歩踏み込んだ分析をしてたのが面白い。それによると、貧困格差拡大にはグローバリゼーションも一理あるけれど、それよりも、公共政策の減少が大いに影響してるとのこと。さかのぼれば、1990年代に経済活性化のために始まった公共政策削減。つまり、1990年代の経済低迷で失業率悪化を防ぐために、雇用基準を緩和したこと。雇用率を上げるためには、不安定な雇用状態や低賃金も受け入れて働くようにしたこと。それにより、失業保険が削減され、税率引き下げが行われた。ここカナダでは失業保険が削減されたことにより、格差が広がることになったとそのブログは伝えている。例えば、1990年代まではカナダの社会福祉には北欧並みの70%もの税金で埋め合わされていたのが、今では40%まで低下。たしかに、MacSaitoの大学の学費も、州政府財源の教育への助成金が大幅にカットされたので年々やたらと上がり続けていた。しかも、奨学金だってそう簡単に出してくれなくなった。公立校への助成もどんどん少なくなってきたからと、今、バンクーバーの公立校では月に1度くらい学校が休校になる。そうすることで、教職員への賃金がカットできるって。これ、ひどすぎない!?医療費もどんどん上がってきている。救急病棟での待ち時間が5時間とか。それじゃ救急病棟じゃないって!?子供を預けて働きたい母親もたくさんいるのに、政府から認可された保育園の数は少ないし、入るのが至難の業。しかも、保育料が高いから、働きたくても働けない母親がたくさんいる。

失業者とか低所得者はいい仕事に就くために学歴をつけたいとか、就職に有利なトレーニングスクールに通うとか、そりゃあ夢はあるわけですよ。だけど、授業料が高いときて、おまけに公的援助も少ないので、そこで道がふさがれることに。つまり、貧乏人はどんどん貧乏になっていく縮図ってわけです。

ここまではカナダの話。だけど、日本がこの道に向かっていることは否定しきれないですね。TPPなんか始まっちゃうと、ほんと、先行き暗いなぁ。

なぁ。

なぁ。

なんか暗くなるなぁ。

だから、MacSaitoは黙っていません。今、声を上げなかったら、後々で後悔するから。で、MacSaitoはせっせと市民農園で自分の野菜を作っています。地物が一番。メキシコ産のアスパラなんか食べたくないなぁ。農薬は嫌いだ。

Wednesday, November 23, 2011

Rest in Peace.

昨日はここバンクーバーから家系について少し書いてみた。その直後、日本からメール。短いメッセージを読んで、手と足が突然寒くなった。

少し前から、体調がふるわないことは親から聞いていた。それに、家元のちょっとしたニュースはテレビや新聞にすぐに書きたてられる。

そういう時が来るんだとは思っていたけれど、ついに来てしまったかという感じがした。子供の時から家元の話を聞いたり、手紙に家族写真などが同封されていて、写真では本当に普通の人だった。ただ、あんな有名人のプライベートの写真が我が家にあったというのも今考えたらおかしな話かもしれない。母親はいとこである家元夫人とたまに電話で話をしていた。

それにしても、最後までやってくださいました。勝手に自分で戒名なんか作って、「雲黒斎(うんこくさい)」だなんて。笑いをこらえきれない不謹慎なMacSaitoです。談志師匠、稀有に見る天才芸人でした。

結婚に際しては、「結婚したら別れるな」という祝電をいただいた。

あんな噺はもう聞けないと思うと、寂しいな。

家系

3年生の長男が、スクールプロジェクトで家系図を作った。

子供たちの民族的背景は英国と日本。英国と言っても、子供たちの苗字はコテコテのスコットランド系。夫の母親の家族はイングランドのマン島からカナダに渡ってきた。

この家系図、どう見てもサムライの影が薄い。ウィンブルドンとスコッチウィスキー優勢。

家系図に続いて、最近、こんな写真が手に入った。

これは子供たちの曾祖父のお墓。姓と名とミドルネームのどれをとっても、スコットランド人としか思えない名前。よくよく見たら、先妻と後妻の名前が描かれている。先妻は病死。夫の父親は、後妻の長男として生まれた。その夫の父親が生まれた時、ミドルネームとして先妻の旧姓を授かったという。そして手書きの家系図の作者である我が家の長男に私たちは、彼の祖父のミドルネーム、つまり先妻の苗字をミドルネームとして与えた。こうして我が家の長男には、ある意味であまり血縁のない人の名前が刻み込まれることになった。

にしても、こうして私は日本を去りカナダに渡り、夫の家族は英国からかつての植民地だったカナダに移民として渡り、めぐりめぐって我が家の3人の息子達が誕生した。さて、彼らが老齢を迎える時、いったいどこの地で、誰と一緒にいることやら。もちろん私はその時に生きていないので想像もつかないけれど。

「どうやら、じいちゃんの母親はジャパニーズだったって話だぜ。その頃は、ジャパンとカナダの間は飛行機で8時間もかかったらしいぞ」、はたまた「ボクの娘のミドルネームはフジにしたよ。フジは昔ジャパンで噴火した幻の名山なんだ」なんてことを、誰かが口走っていたりするのかな~。

Monday, November 14, 2011

セブンイヤーズ・イン・チベット

さて、何ヶ月ぶりでしょう。この夏、日本のブックオフで本を多数購入。頭数が多い我が家は、成田-バンクーバー間のフライトで10個の荷物を運ぶことができました。なので、本も重さを心配せずにどっさり購入できたわけ。

大学生活も終わり、やっと読書ができるようになりました。つい最近読み終えた本から。

「すでにこの最初の出会いで私は、技術的な事柄に関する彼の才能に驚いた。一台の映写機を何の指導も受けずに--英語の説明書を彼は読めなかった--分解してまた組み立てるというのは、十四歳の少年にとってはまさに名人技と言わねばならない。こうしてフィルムが回りだすと、彼は機械設備がとどこおりなく動くのを大変喜び、言葉を極めて私の仕事を褒めてくれた。こうして私たち二人はいっしょに映写室に坐って、壁の覗き穴から画面を追ったが、彼は見るもの聞くものすべてが嬉しくてたまらない様子で、ときには思わず私の両手を取り、興奮して握りしめたりした。--こんなところは、世の常の元気のいい少年の仕草とまったく変わるところがない。」(ハインリヒ・ハラー、セブンイヤーズ・イン・チベットより)

その昔少年だったこの方は、最近日本を訪問されました。1989年にはノーベル平和賞を受賞されました。


バンクーバーに来られた際にも何度か講話を拝聴にうかがいました。ダライラマ法師に拝謁してみて、オーラって本当にあるものなんだと思ってしまいます。

心に刻んでおきたいダライラマ法師のお言葉を少しここに書きとめます。

●幸福というものは、既成ものではない。それは、自身の行いからくるものである。

●できることなら、他人に手を差し伸べよ。もしそれが無理だとしても、他人を傷つけることはするなかれ。

●他者を幸せにしたいなら、思いやりを心がけるように。そして自分も幸せになりたいならば、思いやりを心がけよ。

●愛と思いやりは必須のものであり、贅沢なものではない。愛と思いやりなしでは人間は存続できない。

●私の宗教はきわめてシンプルだ。優しさが私の宗教なのだ。

ちなみに、同題でブラピ主演の「セブンイヤーズ・イン・チベット」の映画は全然だめでした。原作とかなり違っておりました。

Monday, July 04, 2011

里帰り

おばんでございます。

MacSaitoはただ今、日本に潜んでいます。6年近く里帰りしていなかったので、我ながら、なんだか視点がガイジンになっている!なんとなくニホンジンらしさを取り戻して、日々の暮らしをしながら、いろいろなことを感じているこの頃です。

日本でこうして毎日暮らしていると、海外が遠く感じるんですな。毎日ニュースや新聞を見ながら感じること。ニホンジンにはニホンの暮らしがあって、経済回していかなくちゃならないから、日本から遠く離れた地域で起きていることに目が向けられないのかなと。国際面に載るニュースを見ると、なんでこんなことがニュースになるの?!というような、世界にはもっと深刻な問題があるのにと思うことがありますな~。なんか、間引きされたランダムなニュースが日本で報道されてる気がするんです。

でも、今日のニュースも衝撃的ですな。これ、久々に憤りを感じました。日本の政治も、そろそろ終わりにしましょう。。。。。。。。ガハハ!

Sunday, June 12, 2011

消費税率7-8%に引き上げって。

IMF(国際通貨基金)が日本へ消費税率を7-8%に上げるよう勧告したというニュースを読んだ。そして何年かかけて段階的に15%に引き上げよとも。それにもってきてMacSaitoを怒らせたのは、このくだり。

国内投資促進のため法人税を35%へ引き下げる一方、所得税の控除縮小や年金支給開始年齢の引き上げなどを通じ、歳入増と歳出削減を進めるべきだと提言している。

消費税を引き上げて、法人税を引き下げる。これじゃ、ますます企業の金儲けが進んで、国民への負担が増すだけです。世界において、G7加盟国と発展途上国間との貧富の差が劇的に広まっているのはこれが原点なんです。IMFが発展途上国におかしな条件をつき付けて搾取をした結果、G7加盟国の多国籍企業がどんどん富を積み上げてゆき、発展途上国の国民の貧困がどんどん進む。日本も消費税率を引き上げて、法人税を引き下げたら、多国籍企業にどんどん力を与えて、国内の貧困は進んでいくことでしょう。消費税率を引き上げたって、国民にはメリットがないんじゃないのかな。

それでちょっと日本の法人税がどうなってるのかと思ってサーチしてみて驚いた。日本共産党「しんぶん赤旗」からだけど、
法人税 「40%は高い」といいながら実は…
ソニー12% 住友化学16%


日本でも、すでに企業がものすごく優遇されていたんだ。経済、経済と、経済の促進を謳って、企業の上層部の収入が増えるだけ。経済の促進をしたところで、庶民にとってどんなメリットがあるのでしょう?皆さん、今の日本の教育や医療に満足していますか?消費税率を上げるなら、公共制度や社会福祉にお金を使っていかないと。それは長期的に見ればなおさら。日本も災害が起きたのをいいことに、これからIMFやあの大国にどんどんと利用されていくのでしょうか。おかしなことになっていきますね。

次回、時間がある時、IMFのことをもうちょっと書いてみよっと。

王手

さて、すっかり熱くなってしまったバンクーバー。なんせ、バンクーバー・カナックスがボストン・ブルーインズに3勝2敗でリードしているスタンレーカップ決勝シリーズ。バンクーバーが王手をかけました。あと一つ勝てば、念願のスタンレーカップがバンクーバーに来る。これがそのカップ。
なんて言っても、この頃ダウンタウンでこれをもって歩いてる人多いです。よくよく見たらアルミ箔を貼って作ったニセモノですが~。

先日、用事があって、夕方のダウンタウンにのこのこ行ってきました。その日は午後5時から決勝シリーズのゲーム3がボストンで行われることになっていて、バンクーバーではダウンタウンの道路をあちこち閉鎖して各エリアに大型スクリーンでゲームを中継することに。そんなことになっちゃって市バスもダウンタウンの中まで入れずに、行き先まで少し歩くはめに。でも、バンクーバーの今の熱さが見えて面白かった。コミュニティ・スピリットってやつですな。

こちらはCBC(カナダ国営放送)のところ。ここでも道路を閉鎖してました。この中は誰でも入れるけど、持ち物チェックのセキュリティも厳しかった。

んで、こちらがMacSaitoの目的地。カナックスの本拠地ロジャース・アリーナ。

アリーナ内では、昨年のバンクーバーオリンピックでチームカナダが金メダルに輝いた大きなスチールが誇らしげ。メープル国旗を掲げるチームカナダのゴーリー、ロベルト・ルオンゴは言うまでもなくカナックスのゴーリーです。我らがルー様!

んで、MacSaitoは自分のシートに座った。ボストンでのアウェイゲームでありながら、アリーナは満員御礼。そう、バーチャル・ゲームなんです。MacSaitoの用事は、アリーナでゲーム観戦することだったのでした!本当のゲームは今となってはチケットが1枚1500ドルくらいで売られています。だけど、アウェイゲームをスクリーン中継するこのイベントはチケットが10ドル。そして収益金はすべてしかるべきチャリティに寄付されることに。まるで本当のゲームを観戦するかのように、ブーイングは上がるし、ウェーブは巻き起こるし、アリーナはいつものゲームとまったく違いません。ほんと、こういうコミュニティ・スピリットっていいよね。

結局このゲームはバンクーバーは負けたけれど、その後のゲーム5で1-0で勝ち、シリーズに王手をかけました。明日はまたボストンでゲーム6。明日勝てば、念願のスタンレーカップでござんす。

ゲームが終わってダウンタウンを歩いてみると、いつもと違う風景。ただのお祭りとは違って、ポリスもあちこちで厳重警戒しています。こんな感じだと、勝っても負けても器物破損は必至ですな。





んで、明日もゲーム6を応援しに、ロジャースアリーナにのこのこ用事を足しに行ってきま~す。

Tuesday, June 07, 2011

コミュニティ・ガーデン

バンクーバーでここ数年出現するようになったコミュニティ・ガーデン。つい最近、私もコミュニティ・ガーデンの一角をゲットしました。我が家から歩いて5分で行ける所。

1年前はこんな荒れた土地だった。

今では、みんなで耕してこんなふうに。

市がバックアップして、堆肥は市から供給を受けて。私のコミュニティ・ガーデンは入会金が100ドル。年会費が40ドル。ルールとして、肥料はオーガニックを使う。化学農薬は使わない。

みんなそれぞれ思い思いの野菜や花を育てているのがまた面白い。さやえんどう、ジャガイモ、ビート、ハーブ、豆、トマト、ルーバーブ、ほうれん草、ブロッコリー、オニオン、長ネギ、いちご、ラズベリー、とうもろこし、青梗菜。実はコミュニティ・ガーデンへの申し込みが最近だったMacSaitoは、ウエイトリストに名前が載っていた。ガーデンの一角をもらうには数年待った人もいるくらい。今年はだめなものとあきらめていたら、2週間ほど前に、一角の空きが出たからと連絡。6月末から2ヶ月の日本行きの準備をしていた私は、ガーデニングの心の準備なんてできておらず、ちょっと戸惑いながらもこのチャンスを逃さずに一角をもらうことにした。だけど、日本に行ってる間、誰が私のガーデンの面倒を見てくれる?ガーデニングにはまったく造詣のない夫を頼るのは無茶な話。しかも、野菜の食べ方だってよくわかってない。少し考えてみて、夫でもなんとか面倒が見れて、長持ちのする野菜、、、、、ジャガイモ、オニオン、ニンジンを育てることにした。それならば夏の間に夫は水やりと草取りだけしてくれればいい。それくらいなら彼だってできるはず。ジャガイモとオニオンは1週間でこんなに芽が伸びた。ここ数日気温も上がったからぐんぐん育つ。

この一角の他に、もう一つ小さな花壇をもらった。そこにはイチゴの苗を3つ植えた。それは子供たちに面倒を見させることにした。コミュニティ・ガーデンで仕事をしていると、道行く人たちが足を止めて話しかけてくれる。どうやったらガーデンの一角を手に入れることができるかとか、何を育てているのかと聞いてくる。いいこと、いいこと。こうやってコミュニティ・ガーデンがバンクーバーの都市に広がって、グリーン化が進めばいい。

フード・インク

カナダではけっこう前に劇場公開になった「フード・インク(Food Inc.)」をやっと借りてきて見ました。

人間が生きていく上で不可欠な「食」の裏事情がよくわかるドキュメンタリー。牛肉や鶏肉、ファストフードの生産過程がよく見えて、自分の食生活を見直す良い機会になるでしょう。

小さい子供が3人もいる我が家では、ほとんど外食をいたしません。家族で外出する時は、ランチ持参で。おにぎりやサンドイッチ、チーズ、クラッカー、果物と水筒を持って出かけます。どんなに安くて便利でも、我が家ではファストフードを利用しません。安さの裏側に隠されているものがあまりにも怖すぎる。

例えば、ハンバーガー用の牛肉。アメリカでは消費する牛肉の国内での生産が及ばなくなり、コストの安い中米や南米の国から牛肉を輸入するようになったのは1950年代。輸入牛肉はアメリカで生産するより40%のコストカット。コスタリカではそのために熱帯雨林を伐採しなければならなくなりました。1950年代には総面積で62万ヘクタール以上もあった熱帯雨林が1978年にはそのたったの3割までに縮小。熱帯雨林をこれだけ大々的に伐採することによる環境破壊と環境汚染、そして長年小作農業をしてきたコスタリカの農民達は雨林伐採に伴い、仕事を失うだけでなく、自分達が食べる食料の生産を絶たれることになってしまいました。(出典:Global Problems and the Culture of Capitalism, Richard Robbins, 2008)

北米では、ファストフードのお店では英語を母国語としない非白人の移民達が働いてます。もちろん英語を母国語としない移民を雇うと、さらなるコスト削減につながります。そういう移民たちは使い捨て。辞めていけばまた別の移民を安く使えばいい。そして仕事で忙しい親は、家で食事を作る時間を省くために子供たちにファストフードのお店で食事をすまさせる。そんなことをしてるから、肥満児が増える。子供の糖尿病も増加傾向。ファストフードチェーンは利益さえ上げればいいのだから、消費者にどんな問題が起きたとしても構わない。どこまでも安いファストフードの裏にはこんな事情が隠されているのです。日本だってユッケ肉問題が起きたばかりだし、ヨーロッパでももやしから発生した大腸菌で大きな問題になってしまった。

子供を育てるようになってから、自分達の体内に何を取り入れているのかとても気になるようになったMacSaito。なので食べ物には気を配っております。だから手間隙かかっても食べるものはできるだけ自分で作る。食材もできるだけ近くから、物によってはオーガニックを使う。卵も抗生剤を打たれてない鶏の卵を買うようにして。中国産はボイコット!それにしても食料品のレベルを読んでるとまったく何なのかわからない品名が多いですね。日本語で「調味料」なんてうやむやにされたら、何が入ってるのかさっぱりわからない。

「安いから」と、海外からの食品や遺伝子組み換えに頼ってしまってはだめ。そのためには、日本も安全な土壌で農業を続けなければ。だから今、原発問題をきちんとしておかなければいけない。安心して体内に取り入れる食べ物を手に入れることは、私たちの権利なのだから。

「フード・インク(Food Inc.)」を見てから、「食」ということに関心がなく肉食の夫が、「せめて肉だけでもオーガニックに変えていこうか~」と言い出した。いいこと、いいこと。

Wednesday, June 01, 2011

熱い、熱い。

今日のバンクーバー、熱かったですねぇ。43℃くらいまで気温が上昇してなかった?なわけないって!でも、ダウンタウンでは熱気と興奮がすごいバイブで飛び交っていた。

道行く人々、5人に一人くらいがこのジャージーを着ていました。

ジャージーを着てなければせめてTシャツって人たちも。サラリーマンだってこれですよ。クールビズ、、、、ではありません。

こんなレトロなロゴ入りTシャツもいました。さすが、古くからのカナックスファン。

バンクーバーは、夕がた5時前くらいから人通りがなくなりました。みんなテレビのあるところにしっかり座り込んじゃって。

今日は、スタンレーカップ決勝第一戦

バンクーバーとボストン、両チームともゴーリーがいい。ゲームが始まってもなかなかスコアにつながらない。第3ピリオドまできて、0-0。延長か、、、、と思っていたところで、ゲーム終了18秒前にバンクーバーがシューーーーーート!!!!

さて、残るはあと3勝!ドラマはまだまだ続きます。次のゲームは土曜日です。

このビデオの解説、ロシア語っぽい!

Monday, May 30, 2011

反体制的市民

今日はちょっと意味不明なことを書きたい気分。

昨日の「ナオミの道」を書いてから気になったこと。歴史とは、いったい何なんだ?誰が作るんだ?だって、日本人が知らない日本の歴史はたくさんある。とくに近代史。従軍慰安婦って?日本バージョンの第二次世界大戦の勃発理由と、連合国側のそれはどう違ってるんだろう?なんで日本人の私たちは日本がアジアで犯した戦犯の数々を知らないんだ?そんなことは歴史になかったと信じている日本人だっているみたいだし。

「サイードと歴史の記述」を読んでたら、なんとなくわかってきた。

歴史記述にとっての刺激をもたらしたのは、ミシェル・フーコーやロラン・バルト、ジャック・デリタなどであり、彼らは真理とそれを生みだし、それを決定する権力のシステムとの繋がりを問題にした。彼らは意味するものと意味されるものとの限りなく多様な関係、言いかえれば言語の星雲上の関係を探求した。言語のほうが現実に形を与え、そのあり方を決定する。したがってあらゆるものは言語・テクストによる構築物である、と彼らは論じた。そしてこの議論はヘイドン・ホワイトに取り上げられ、すべての歴史はいくぶんかの捏造を含む言葉のフィクションだと見なされる。ホワイトによると、歴史とは言葉を駆使してひとつの見解を認めさせようとする修辞的な文章である。それをふまえれば、歴史の真実性は出来事についての文献証拠に内在するのではないと言えるし、歴史とは作り上げられた物語だと言うことができる(14-15ページ)。

エドワード・サイードは、「知識人とは、ドグマや堅苦しい党派的な立場にとらわれることなく自分に意見を持とうとする、責任ある『反体制的な』市民だと定義している。」(8ページ)。

歴史はしょせん、言葉のフィクションで、書き手によって理解の仕方が違うから、誰が書くかによって、その人の国籍や文化的背景がどうかで理解も違っちゃうんだ。アジアで育った日本人の自分が、欧米国の中で暮らすと、これまで見えなかったことが見えてくるようになった。どっちの文化のいいところも悪いところも。文化だけじゃなく、価値観が政治経済にどれだけ影響されてるかということ。

あー、私は、これからも意味不明な反体制的市民でいこうっと。
 

Sunday, May 29, 2011

ナオミの道

「ナオミの道」 ジョイ・コガワ (浅海道子 訳)1989年 小学館

1942年2月15日
急に事情が変わってきました。
まず初めに、日本生まれで市民権を取ることのできない一世たちは、逮捕されました。一度に百人、あるいはそれ以上かしら。

3月2日
私たちの素敵なラジオも持っていかれました。カメラもみな没収されました。ステファンのおもちゃのカメラまで、警察が見せろというので出したところ、持っていかれてしまいました。令状がなくても、彼らは日系人の家の中まで捜索できるのです。
 でも、もっとショックを受けたのは・・・・・・・。
 私たち全員、立ち退きを命令されたことです。一人残らずなんですよ。太平洋岸から百六十キロ以内に住む日系人は、全員もっと奥へ立ち退かなければなりません。自分達が、明日、あるいは来週、どこにいられるのか、だれにもわかりません。
 いずれにしても、私たちカナダで生まれた二世は、外国人でないのに。
 ”ジャップ、立ち入り禁止”という標識が、すべてのハイウェーに立てられました。
 新聞に、「英国風の生活を守るためには、日系人を追いはらわなければならない。」という投書がありました。私たち日系人は”程度の低い人間”なんですって。私たちがカナダに同化しないといって非難しています。

3月20日
 昨夜は、百人以上の青年が、列車で四千キロも離れたオンタリオ州シュライバーの道路工事キャンプに送られました。百五十人が、ジャスパーにある別のキャンプに行きます。
 二世の集まりである”二世会”は、カナダ政府への忠誠を証明するために労働キャンプに行くようにと、必死に呼びかけています。最初の百人は行くのを断りました。するとすぐ逮捕され、移民局の建物の中に監禁されてしまいました。

4月11日
今朝、お父さんは、収容所の男性宿舎に行きました。吐き気がしたそうです。悪臭はするし、ほこりは舞っているし、個人生活のプライバシーは、まったく守られてないとのこと。
 女に人と子どもたちが入れられている家畜小屋は、もっとひどいのです。こやしのにおいもして。わらのふとんは、じめじめして、腐っています。新鮮な果物や野菜もありません。


これはカナダ生まれ日系カナダ人のジョイ・コガワさんの自伝的なフィクションです。70年近く前、日系人が多く住んでいたバンクーバーで起きた実際の話です。コガワさんはまだ子供で、上の日記はコガワさんの叔母さんが、当時日本に帰国していたコガワさんのお母さんに書き続けた手紙。コガワさんの生家は、バンクーバーの我が家から歩いて10分のところに今もひっそりと建っています。

カナダでは当時日系人はすべての財産、家財品、住宅がカナダ政府に没収され、日系人は奥地の寒さの厳しい山中の収容所に送られました。没収された品々はすべてカナダ人に安く売り下げられました。日系人はとても美しく精巧な釣り船を造って漁業中心の営みをしていましたが、そんな船もすべて売り払われました。戦争が終わってからも、奥地に送られた日系人は元の家に戻ることが許されず、さらにまたカナダの奥地へと送られたのです。もちろん、没収された家財品、財産は返還されませんでした。

コガワさんのお母さんは戦争が始まる直前に自分のお母さんと、日本に里帰りしました。長崎にいる病弱なおばあちゃんの看病をするためです。戦争が始まり、日系人のカナダへの帰国は許可されなくなり、日本に足止めされたコガワさんのお母さんとおばあちゃん。当時6歳だったコガワさんはなぜお母さんが帰国できなくなったか知らされず、いつになったら戻ってくるのかと待ち続けました。皮肉なことにコガワさんのお母さんは長崎の原爆で死にました。

 おばあちゃんは、毎日毎日、さがし歩きました。
 ある日の夕がた、もう、さがす気力もなくしてしまったおばあちさんは、はだかのままで倒れている、一人の女の人のそばに座り込んでしまいました。その女の人の顔は、鼻もほおもほとんどなく、体中ひどいけがをしていました。頭には、毛が一本もなく、体の傷口には、無数の蠅がたかり、うじが、いっぱいわいていました。おばあちゃんは、その人をじっと見ました。すると、女の人も、うつろな目でおばあちゃんを見返し、突然、はらはらと涙を流したのです。泣き声をあげることは、できなかったのです。
 それが、ナオミのお母さんだったのです!
 中略
 お母さんは、二人の子どもにつらい思いをさせたくなかったのです。ナオミは、おとなになるまで、お母さんが原爆で死んだということを知りませんでした。


平和に思いながら過ごしているカナダでも、こんな人種差別の歴史があったのでした。カナダは1971年に、世界で最初の国として多文化主義を政策に取り入れました。今となっては様々な人種の人たちが住むカナダ。アメリカの人種の「るつぼ」に対して、カナダは人種の「モザイク」を謳っています。バンクーバーのような国際都市では、我が家の子どものように2ヶ国語、あるいは3ヶ国語話すことができるとうらやましがられます。我が家も当然ながら、カナダ人、そして日本人として子ども達を育てています。他人と違っているのはいいこと。その違いを大いに認め合おうじゃないですか。

ほとんどのカナダ人は戦争中に日本人がどんな不当な扱いを受けたか知りません。日本と同盟国だったドイツやイタリア系カナダ人は白人だという理由で、差別を受けませんでした。それでも、カナダ政府は1988年に、戦争中に日系人に不当な扱いと差別したことについて、日系人に公式に謝罪をし、補償を行いました。

カナダ人の夫もコガワさんの「オバサン」という本を読んで、自分の知らなかったカナダの人種差別の歴史を知りました。

そんな夫曰く、「ところで、ニホンはナンキンでどれだけの中国人を殺したんだっけ?キミタチ、歴史の授業でそんなこと教えられたの?」と。

あー、痛い。夫のほうが南京事件をよく知ってる。そういえば、中学・高校と歴史の授業では、どうしても第二次世界大戦の史実になると、なんだか都合のいいように教えられてたなぁ。

本当に、知らされてないことは山ほどある。


Thursday, May 26, 2011

オレゴンから愛 ’11バージョン

連休だった先週末、バンクーバーを南下してアメリカ国境を越え、ワシントン州を縦断するI-5フリーウェイを走りぬけオレゴンまで行ってきました。オレゴンといえば、80年代にドラマ放送された「オレゴンから愛」。いいドラマでしたね~。さだまさしのあの歌が今でも耳に響きます。

景色豊な海岸線が何百キロも続くオレゴン海岸。バンクーバーから距離はあるものの、行ってよかった。たっぷり楽しめた小旅行でした。

また愛がほしくなったら、オレゴンに行こう。



Wednesday, May 25, 2011

す、すごいことになってしまった。

ご無沙汰でやんす。

今、バンクーバー、すごいことになってます。昨年のオリンピック再来かってくらい。バンクーバー・カナックス、スタンレーカップファイナル進出!プレーオフが始まって以来ここ数週間、バンクーバー市民は心臓がバクバクしていましたね~。

ゆうべのサンホゼ戦(第5戦)は、負けていたカナックスが第3ピリオド残すところ8秒でケスラーのアッパレ同点スコア。サドンデスの延長では、2度目の延長タイムでビエクサがグサッととどめ。



先日の第4戦が行われた時は、我らファミリーは敵地のアメリカ・オレゴン州で短いホリディを過ごしておりました。日曜日だったのでゲームは12時開始。アタクシとしましたらせっかくホリディに来てんだから、いろいろ見て回りたかったんですが、ご一行9名、コッテージのテレビの前に座って動かなくなること数時間。まっ、地元がスタンレーカップのファイナルに行くかどうかの瀬戸際だったので、カナダ人達は目の色が変わってしまいました。

とにかくバンクーバー、すごい盛り上がりです。ファイナルは来週から。こりゃ勝ったらオリンピックどころろじゃない騒ぎです。負けたら、、、、今は考えないことにしよう。

カナックス勝利で盛り上がるゆうべのバンクーバーのダウンタウン。

Saturday, May 14, 2011

ガラスのうさぎ


このところの楽しみにバンクーバー市立図書館に行くことが加わった。卒業審査の結果待ちの状態だけど、大学生活も終えて、少し時間の余裕ができた。そんな今、むしょうにこれまで何年もできなかったこと、読書がしたくなった。ここ何年も英語の学術書を読まされた反動で、今は日本語の本しか読みたくない心境。ダウンタウンのバンクーバー市立図書館は、児童書から大人用まで思ったよりも日本語の本が充実。この頃は行くたびにどっさり借りてくる。子供達は今、25冊も借りている。

図書館の本棚で目にとまった「ガラスのうさぎ」(高木敏子著)を、児童書だと知りながらも自分のために借りてみた。一気に、一日で読み上げた。主人公は著者の敏子さん。東京・両国に住んでいた12歳の時、東京大空襲で母親と二人の妹をなくした。父親は終戦の10日前に、敏子さんの目の前で機銃掃射で頭を撃たれて死んだ。12歳で一人ぼっちになってしまった彼女は、戦地から二人の兄が戻るまで何から何まで一人でやった。父親の遺体を乗せる馬車や遺体を火葬にする薪を手配し、一人、父親を見送った。新聞紙に包まれた父親の遺骨を一人で疎開先の家に持ち帰った。

文中より:

わたしたちは、「日本の国は、米英軍からアジアや日本を守るために戦っているのだ、アジアの子どもたちは、みな兄弟なんだ、一億一心となって米英軍の侵略を、防がねばならない。みんな、国を思い、天皇に忠義をつくせ」と教えられていた。そして、皇国日本を守るために、みな兵隊さんになって行くのだと、ただただ純粋にそう思っていた。

中略

「ほしがりません勝つまでは」とか、「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」といった標語を作り、国は、国民に勝つことへの執念を燃やさせた。子どもたちも戦地の兵隊さんを思い、みんなじっとがまんした。

焼夷弾を大量に使った1945年3月の東京大空襲では、たった2時間半の爆撃で10万人以上が死に、100万人の罹災者が出たと敏子さんは書いている。「黒こげの死体は、さわればポロッと行きそうに炭化して。道路にはおびただしい死体があっちこっちに横たわっていた。背中に赤ん坊をおぶったまま死んでいる母親の焼死体など、あまりのむごたらしさに思わず目をおおうばかりだった。男も女もすっ裸の黒こげ死体で、どこの誰だか、かいもくわからない」と書いている。

昭和20年(1945年)5月7日、ドイツ軍が、米・英・ソ・仏・オランダの連合軍に無条件降伏をする。5月25日、B29爆撃機により東京山の手方面が大空襲にあい、東京は完全焼土に。6月21日、沖縄の日本軍、全滅する。

それでも日本は戦いを続けた。さらに多くの死者がでた。8月6日広島への原爆投下、続く8月9日には長崎での原爆投下。もちろん、原爆が落とされなくても日本の敗戦は避けられないものだったのに、同盟国が降伏してからも日本は戦争を続けた。

天皇陛下の重大放送の後で敏子さんは言った。「どうせ負けるなら、もっと早く負けておけばいいのに。東京があんなに空襲されないうちに、やめればよかったのよ。日本国じゅう空襲されたんでしょう。広島や長崎に新型爆弾が落とされないうちにやめておけば、どれだけの人が助かったか知れない。うちのお父さんやお母さんだって死ななかったし、家だって焼かれずにすんだはず。軍隊の偉い人たち、どうかしているわ。降参だなんて、馬鹿にしている!」くやしくて涙がボロボロ出てきたと書いている。

この本は、一日で一気に読み終えてしまった。敏子さんが描写した戦争末期の情景が、なんだか今の日本の状況とだぶって思えた。原発は安全というプロパガンダを繰り返し繰り返し聞かされてきた。そして、原発がなければ電気の供給に影響を及ぼすという危機感のあおり。メルトダウンが起きてるというのに、それを隠してまでの原発推進。原爆が投下されてやっと降伏したように、だったら、あといくつかの原発で事故が起きなければ原発推進は止まらないのでしょうか。そして「想定外」でまた片付けられるのだろうか。

半世紀以上も前の悲惨な戦争の歴史、何十年も時がった今だからこそ、振り返ることができるのかもしれない。歴史は繰り返されるというのがなんとなくわかってきた。今、日本が置かれている状況もきっと、50年後くらいにやっと答えらしきものが出ているのだろうか。

まだ読んだことがない人は、ぜひ読んでみて。

Tuesday, May 03, 2011

MacSaito、涙にむせぶ

日本のニュースでもお聞きの通り、本日のカナダ総選挙は保守党が過半数を獲得しました。わたくし、泣いています。言葉もありません。自由党は惨敗。まぁ、これはいいとして。

一方、左派新民主党が第2党に大躍進。グリーン党のメイ党首も初当選。ある意味では歴史的な総選挙となりました。

が、、、、、

ガックン。わたくし、しばらく泣きます。そろそろカナダ脱出を考えたほうがいいのかなと真剣に考えています。

回復したらまた書きます。

Friday, April 29, 2011

イデオロギーの違い。

私と夫がグリーン党を支持してるのが、周りの友人には理解できないらしい。どうやらグリーン党というと、元ヒッピーの集まり、大麻擁護派などなど、カナダ・グリーン党の公約すら知りもせずに偏見で物を語る人々が多数。

では、グリーン党の主だった*公約*を書いてみましょう。

●再生可能なエネルギーを取り入れた雇用拡大。
●公正なグローバル貿易推進。現存の貿易制度の見直し。
●健全な産業の推進。オーガニック農業に移行したい人々を支援する健全な農業推進。健全な漁業の推進。持続可能な林業の推進。
●無駄な補助金の見直し。健全な予算を、大企業更生や原発、化石燃料への補助金のストップ。
●子育てをしている家族、老人への援助拡大。
●現行の選挙制度の見直し。
●大企業によるカナダのジャーナリズムに対する干渉への解決策検討。
●公正な市民権の推進。人権擁護。
●2010年の気候変動国際会議の遵守。
●アフガニスタンでの平和な解決策に貢献。
●貧困を過去のものに。カナダのみでなく、他国の貧困改善への援助も行う。

友人Jとの会話で、またもや話題は来週に迫ったカナダ総選挙の行方。彼は、友達の中でも最も善良なカナダ人。真面目に仕事をして、他人に思いやりがあって、健全な市民としての役目を果たしている。

友人J:「グリーン党は、大麻を合法化しようとしているし、刑務所の囚人対策も甘すぎるよ。カナダに死刑制度がないのもおかしいよ。もしもさ、保守党が公約に死刑制度の復活を入れたら、僕は保守党に投票するんだけどな」と。

上記に書いたように、グリーン党では大麻の合法化を公約に入れていない。そのことでちょっと調べてみた。グリーン党の立場としては、カナダでは大麻の違法な取引を原因とするギャング絡みの犯罪が後を絶たない。それならば、タバコとそれほど害の違いのない大麻を合法にすることで犯罪率の低下につながるというのがグリーン党の見解らしい。なるほど、大麻欲しさのお金を稼ぐための、泥棒や車上狙い、カツアゲの多いカナダの大都市には効果的かもしれない。私もアパートに住んでた頃に泥棒に入られたし、車上狙いにあったこともある。盗まれたのはたいしたお金にならないCD数枚。なのに車のガラスを割られて、修理代で500ドル。盗んだほうも、ガラスを割られたほうにも割の合わないことだった。

友人が口に出した「死刑制度」という言葉がどうしても頭から離れなかった。「刑が甘すぎるから、囚人は出所してまた犯罪を犯すんだ。それならいっそのこと、死刑にしたほうがいいよ。そうするとカナダから犯罪が減るんだから」と。

私は、死刑制度反対派。どんな極悪犯でも、死刑にしたところで犯した罪は元に戻らないし、被害者の傷は本当に癒されるのだろうか。それに、アメリカかどこかの統計では、死刑囚の10%くらいは無実だということも判明しているらしい。そうだとしたら、死刑は大変な人権侵害につながる。誰が人間の命の生死を決断できるというのだろう。そして死刑を執行する人々は、なんの権利があって死刑囚を死刑にかけることができるというのだろう。いくら仕事だからといって、死刑が決まってるからといって、人を殺していいのだろうか?では、イラクやアフガニスタンで民間人を大量に殺害した多国籍軍の軍人は罪にならないのだろうか?「目には目を、歯には歯を」的な、復讐の仕方の死刑制度に私はどうしても賛成できない。

カナダの犯罪率の低下を望んでいる友人J。気になったので、カナダ統計局のここ数年のカナダの犯罪率を調べてみた。アレ~ッ、1990年代からカナダの犯罪は減少している。ではいったい、友人Jは何を根拠に死刑制度がカナダに復活するべきだと思っているのだろう。

結局、選挙とはいっても、大多数の人は何年も同じ党を支持しているので、他の党の公約に耳を傾けてみようと思う余裕はないのかもしれない。今回の選挙戦を見ていても、他党のほめ殺しばかり。私たちの人生は先入観や偏見に満ちていて、なかなかそれを変えることは難しいのかもしれない。

友人Jは子供のいない人生を選んで、真面目に働いたお金で年に一度、数週間の海外休暇を楽しみ、お洒落なコンドミニアムに住み、食事は外食、老後のために頑張って貯蓄もしている。彼にしてみると、なんで庶民がこんなに高い税金を払わなければならないのかというのが現政権への不満らしい。

一方、子育てをしている私はもっぱらこの世界の将来、つまり環境問題が一番気になるところ。気候変動、ピークオイルなど、私たちが住む地球の環境は日に日に脅かされている。私はいつかは死ぬけれど、子供たち、そしてそのまた子供たちへとこの地球をなんとか残してあげたい。もちろん経済を回して市場を動かしていくことは大切だけれど、これ以上この地球の環境を危険にさらすと、そんな経済が存在できる市場(地球)すら消えてしまうことになる。

イデオロギーの違い。ため息。

Thursday, April 28, 2011

日本政府にお願い「虹の戦士号に福島沖での調査許可を!」

ずばり、タイトルそのものです。タイトルをクリックすると、署名のページにいきます。チェルノブイリのビデオも見てください。

福島だって、いまいまは被爆からくる症状が出てないとしても、今から10年、20年先はわかりません。問題なのは、子供や孫達が安心して育つ日本じゃなきゃならないのです。

長かった。

2週間前に大学生活最後の論文を書き終えて提出。このコースをパスすると、一応長かった大学生活もおしまいに。

今日、ネットで成績をチェックしてみると、頭をひねったこの社会学理論のコースをパスしておりました。マルクスさん、デュルケームさん、ウェバーさん、お世話になりました~。もうこの世にいないお三方、やはり偉大です。私はやっぱり、マルクスだな。

15ページのリサーチペーパーだったけれど、これほど辛いペーパーはなかった。大学生活最後のコースにこんな落とし穴があるなんて思いもしなかった。面倒なコースは早めにとっておかないといけません。

てなわけで、MacSaitoは6月に大学卒業です。あー、長かった。

もう英語の本なんてしばらく読むものか!

写真は、論文書きの参考文献で思いっきり散乱した私のデスク、上から下まで。



Tuesday, April 26, 2011

そうか、世論の後押しが必要なんだ。

ここのところ、ツィッターで追ってるのは慶応大学の金子勝先生と作家の島田雅彦さん。

つい最近のお二方のツィートをご紹介。

*金子先生*
●NY石油先物(WTI)も1バレル=110ドルを超えた状態。福島原発事故の影響か分かりませんが、化石燃料の価格上昇が続きます。IEAも2006年に石油生産はピークを過ぎたとの認識があります。先の豪ABCラジオも液体燃料の輸送機関はピンチだと。再生可能エネルギーへの転換は不可欠です。

●ツイート見ていると、子供の被害を心配する人達が多くいます。今朝の毎日新聞がチェルノブイリの放射線汚染の調査がなく、孫の世代まで障害問題が出るという記事です。

●外国メディアと違って、津波に人が飲み込まれる映像も、死体の写真も一切出ません。最初に原発の水素爆発の映像を流したのも英国BBCです。う~ん、こういう報道の姿勢が日本人をノーリスク社会にいると勘違いさせ、多くの人々を原発現状維持派に追いやり、被災地の惨状に無関心な人を生むのかも…。

*島田雅彦さん*
●震災によって一度、破壊された方がいいものもある。政府や政党や官僚制度や資本の原理などなど。それらの主導による復興ではなく、それらをリセットするような復興にこそ意味がある。

●南相馬の道の駅には防護服姿の警官が終結していた。今まで二〇キロ圏内に自由に出入りさせておいて、二二日になって、急に立ち入り禁止にした理由が分からない。南相馬は原発二五キロ圏内だが、放射線量は福島や郡山より低かった。

こちらは、アメリカの「デモクラシー・ナウ」
より。

ラルフ・ネーダー:日本の事故で「原発ルネサンス」は終わった

*原発廃止を「実現させるには、世論の後押しが必要」* 

力強い言葉です。

Macsaito的、キャンペーン

5月2日のカナダの総選挙がどんどん近づいてきています。またもや保守党が優勢。これ、カナダの選挙システムがすごく悪い。主だった政党は保守党、自由党、NDP(国民民主党)、ブロック・ケベック党、グリーン党となってるけれど、保守党以外の野党への投票で票が分裂、そのために保守党が優勢になってしまう。有権者の第2候補順位も集計すると、保守党は人気がた落ち。比例代表制のような民意を反映した投票システムにもいまいちこぎつけないカナダ、最近ちょっとMacSaito的にはいけてない。

MacSaitoはカナダの市民権を取得していないので、選挙権がないのです。もう10年以上も住んでいて税金も払ってるし、カナダ国籍の子供を3人も育ててるってのに、MacSaitomの個人的意見は反映されない選挙です。それでこの時期、保守党、自由党とも、カナダの市民権を取得しているニュー・カナディアンと呼ばれる移民からの「エスニック票」争奪戦に躍起。党首さんたちはこんな時とばかり、「ニーハオ」とか言って、インド料理を食べに行ったり、うまい言葉でエスニック票取りにカナダの大都市を遊説しています。

保守党政権にうんざりのMacSaito。かといって、投票権がない。カナダ国籍を取得すれば投票できるけれど、二重国籍を認めていないのは日本国。うーん、難しい選択なんです。てなわけで、この時期、MacSaito的に保守党のほめ殺しキャンペーンを展開しています。

先日、久々に友達と集まったBBQの席で、保守党支持者の友人キースに「ねぇ、保守党に入れるの?人権とか環境は大切だと思わないの?」と、キャンペーンを展開。キースは、外資系金融機関の証券ブローカー。モーガンだったかゴールドマンだったか、あたくしにはどうでもいい名前なんですけど。彼的には、あたくしのイノセントなキャンペーンに苦笑交じりのリアクション。

さて、カナダの保守党政権が人権をどう扱うか。昨年6月にトロントで開催されたG20サミットのビデオより。静かなプロテスター達を警察がどう扱ったかに注目。このサミットに先がけて、カナダ国民の知らないところで、警察は民間人に対して職質だけじゃなく、不審に思える人々を逮捕できる権限を与える法案が可決されていました。そして逮捕者は1,100人以上。このサミットでは10億ドルとも言われる莫大な税金が警備費に使われました。



つまり、保守党政権は、私の税金をこんなふうに使ってた。同じ税金の無駄遣いなら、暴力より道路工事に使ってもらいたい。

言論・表現・集会の自由が奪われるということは、著しい人権侵害に発展します。

そんな意味で、私はウィキリークス支持者なんです。が、あたくしも、もっと性格を丸くしなきゃいけないでしょうかね。

Monday, April 18, 2011

ソーシャルメディア

よくよく考えてみると、MacSaitoは閑人なんです。

こうしてブログを書くのも、お気に入りのブログをチェックするのも、フェイスブックで友達のアップデートや興味のあるページを読むのも、スカイプで日本の友達とチャットするのも、ツィッターを始めたのも、友達がツィッターを始めたらすぐさまフォローするのも、You Tubeを見るのも、実はMacSaitoは閑があるからできるわけなんです。なんたって、ソーシャルメディア大好きちゃんなんです。

だけど、ソーシャルメディアがなければないで生きてもいける。子供のホッケーやスイミングやサッカーの練習の時、いまどきの親というのはアイフォンやスマートフォンでゲームやったり、メールをチェックしたり、iPadを持ってくる親もいますね~。あれれ~、いいのぉ?と思ってしまいます。そんなところではソーシャルメディアなんか操ってたら、猛スピードで大きくなる子供の成長を見失ってしまう。MacSaitoはそういう場では親の責任を果たしています。

だからねぇ、言論統制がかかるとMacSaitoの人生は難しくなるなぁ。

こちらは今年1月のチョムスキー先生のインタビューより。

民主主義と市場経済について。市場経済にとって、民主主義は都合が悪い。例えば、コマーシャルというのはある商品について詳しく説明するのではなく、スポーツ選手などをうまく使って、意図的に消費者がきちんとした選択ができないようにごまかしている。選挙も同じようなものだ。候補者は商品なわけだ。だから投票者に間違った情報を流して票につなごうとする。ビジネス界は富や財産、特権を一方的にコントロール、独占したいわけだ。長い目で見たら、民主主義の後退の中にも人々の権利の尊重などは見られるが、ここのところ民主主義は後退している。



あれ、なんだか最近このブログの内容が変わってきちゃいました。。。

Sunday, April 17, 2011

ホント、唸っちゃいます。

ネット監視法案というのは、こういうビデオをつぶすためにできたんだろうなぁ。真実って、こうやって表に出ないんだよなぁ。

31分のこのビデオ、日本の人たちに見てもらいたいなぁ。

心からの叫び!元原発技術者菊地洋一さん中部電力靜岡支店で訴えた 」

アタクシもここんとこ、こんなことばかり。少し黙ったほうがいいですか?

目の前に、希望の光が見えてきた。

東京新聞より。

2011年4月16日 夕刊
再生エネが原発逆転

 【ワシントン=共同】二〇一〇年の世界の発電容量は、風力や太陽光などの再生可能エネルギーが原発を初めて逆転したとする世界の原子力産業に関する報告書を、米シンクタンク「ワールドウオッチ研究所」が十五日までにまとめた。

 原発は、安全規制が厳しくなったことや建設費用の増加で一九八〇年代後半から伸び悩み、二〇一〇年の発電容量は三億七千五百万キロワット。一方、再生可能エネルギーは地球温暖化対策で注目されて急激に増加し、風力と太陽、バイオマス、小規模水力の合計は三億八千百万キロワットになり、初めて原発を上回った。

 報告書は、福島第一原発事故の影響で廃炉になる原発が多くなり、新設も大幅には増えず、再生可能エネルギーとの差はさらに開くとみている。

 報告書によると四月一日現在、世界で運転中の原発は三十カ国で四百三十七基。運転開始から平均で二十六年が経過、このうち百四十五基は、二〇二〇年までに運転開始から四十年を迎える。四十年を超えて運転する原発は限定的になるとみられるという。

 世界の総発電量は、石炭、天然ガス、石油などの火力発電が半分以上を占め、原発は13%程度。


今の日本は「原発反対」を声を大にして唱える絶好の時期です。今この時期を逃すと、原発推進派の財界よりまた丸め込まれてしまうでしょう。だから、原発反対運動を止めないようにしていかなければ。

日本が原発をなくすと、それは世界にも広がるでしょう。

Monday, April 11, 2011

ずっとウソだった

ビデオクリップもさることながら、こうして歌詞を読むともっと心に入ってこない?

「ずっとウソだった」
作詞作曲:斉藤和義

この国を歩けば原発が54基
教科書もCMも言ってたよ安全です

俺たちを騙して言い訳は「想定外」
懐かしいあの空くすぐったい黒い雨

ずっとウソだったんだぜ やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です
ずっと嘘だったんだぜ ほうれん草食いてぇなあ
ほんと嘘だったんだぜ 気づいてたろうこの事態
風に舞う放射能はもう止められない
何人が被曝すれば気がついてくれるのこの国の政府

この街を離れてうまい水見つけたかい?
教えてよやっぱいいやもうどこも逃げ場はない

ずっとクソだったんだぜ 東電も北電も中電も九電ももう夢ばかり見てないけど
ずっとクソだったんだぜ それでも続ける気だ
ほんとクソだったんだぜ 何かがしたいこの気持ち

ずっと嘘だったんだぜ ほんとクソだったんだ


そうか、これからなんでもかんでも「想定外」で片付ければいいのか。

MacSaito、吠える。

最近ツィッターを始めて、日本が少し近くなりました。ログインすると日本の各方面の方々のツィートが読めるからです。皆さん、どんどんつぶやいてください。

で、今日の孫さんのツィート。ネット規制強化法案閣議決定に抗議して今後3日間ツィートをやめるって。孫さんが3日間ツィートをやめたところで何になる?というのは置いといて、この法案はとても危ない。ネット規制強化法案=コンピューター監視法案とは、捜査当局が裁判所の捜査令状なしでインターネットのプロバイダに特定利用者の通信記録保全を要請できるようにするもの。これって、日本国憲法が認めている言論の自由を無視した法案です。

もう一度読んでみましょう。
日本国憲法 第21条は、日本国憲法第3章の条文の1つであり、集会・結社・表現の自由、検閲の禁止、通信の秘密について規定している。
1. 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2. 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

こんな変な法案ができてしまうと、日本はどんなふうに変わっていくのでしょうか。

すでに欧米では影響が出ています。数ヶ月前にイギリスで起きたこと。会計士の青年がイギリスのある都市から乗ろうとしていたフライトがキャンセルになった。怒った彼はツィッターに「あー、飛行機を爆破してやりたい」と書きました。もちろん、彼はフライトがキャンセルになった腹いせで書いただけ。実際に爆破させようなんて思ってもいなかった。そのツィートを当局がキャッチ。彼は逮捕されて、職を失いました。そう、つぶやきやブラックジョークで逮捕される。

ウィキリークスも、尖閣諸島ビデオ流出問題もこれと同源。両者とも「政府」がどれだけの真相を国民に伝えていないかを別手段を使って公にしただけのこと。国民には、当然知っていなければならないという権利があるのです。両者の行為からわかるように、国民は知って当然のことを知らされていないのです。国民が知らなければいけない権利を隠す政府。私たちには知らされていないことがありすぎる。今回の法案は、「政府」が知られては都合の悪いことを公にしようとする人々や機関を抑えるためにでっち上げたものです。しかもこの法案が閣議決定されたことをググッてみたけど、メジャーなメディアは全然取り上げていない。私にはそれもすごくおかしい。この法案さえも国民の知らされていないところで事実にされてしまった。とは言いながらも、なんせ日本に住んでいないMacSaitoですので、皆さんからの意見を歓迎します。こういった風潮は日本だけでなく、先進国で徐々に進んでいっているので驚きではありません。だけど今、ここできちんとしておかなければこの風潮はどんどんと幅を利かせていくようになります。進行の遅い癌のようなもの。気がついたら全体に広まっていて手遅れ。

この法案ができたことを知り、ある言葉が頭に浮かんだ。

「ファシズム」。

なんて言いながらも、これからも私はつぶやいていきます。

Tuesday, April 05, 2011

こんな大人になりたい

ツィッターを始めたことは先日書きましたが、これって簡潔で、使い方によってはFacebookよりいいかも。ツィッターの場合、相手と友達になってなくてもツィートを読めるところがいいです。私は坂本龍一、福島瑞穂、島田雅彦、泉谷しげる、政府なんたらかんたら、アルジャジーラ英語版、アムネスティインターナショナル、ウィキリークスなどをフォローしています。

坂本教授、被災者を第一に考えたツィートの仕方がすごくいい。今、何が必要かということがプライオリティ。落ち着いて淡々とした書き方がブリリアント。島田雅彦もピリリとマスタードが効いてます。泉谷さんも、もちろんながらいい味出してる。そして、英語版のツィートは世界情勢がわかって私には不可欠。えっ、偏った見方してる?そりゃそうですよ、メジャーなニュースがあまりに右側に偏りすぎてるんで。

坂本教授の11月のバンクーバーのコンサートに行ってかなり鳥肌が立ちましたが、東京では大貫妙子とのコラボがあったのですね。これ、すごすぎ!

できることなら、こんな大人になりたいな。。。。。。。。。てか、すでに大人だった?

Monday, April 04, 2011

裏技、発見。

だらだら通った大学もそろそろ卒業というところにきて、裏技発見。実は今週金曜日の講義が卒業前の最後の講義になります。もうそこまで迫ってきている。そんな時に、発見した裏技。

今週の講義が最後といっても、リサーチペーパーを提出して教授の採点を受け、最終的にこのコースをパスしなければ卒業にこぎつけません。卒業前の最後のコースはマルクス、デュルケーム、ウェーバーの古典社会学理論。社会学部生にとってはこれは必須科目。私にしてみれば、取りたくないコースを最後の最後までほうっておいたわけ。やっぱり難儀なコースでした。100年以上も前にドイツ語とフランス語で書かれた社会学思想を英語に訳した本を読んでいるけれど、まずカナダ人のクラスメートでさえ手こずっている。そんな文献を、このMacSaitoが読みこなせるわけないでしょ!すでに開き直りのMacSaitoです。

でもって、提出しなければならないリサーチペーパー。ふだんはリサーチペーパーは自分が関心のあることを好きなようにリサーチして書けるので好きなペーパーなのですが、今回は「理論」を取り入れて書かなければならず、なかなか進んでおりません。MacSaitoのテーマはずばり「資本主義と人権侵害の関係」。とりあえず文献検索から始めたはいいけれど、どうしても使いたい重要なポイントになる人権侵害の本が、我がサイモン・フレーザー大学図書館ですでに他者に貸し出されていた。しかも、大学図書館も良し悪しで、貸し出し期間がとても長いので、この本は5月まで戻ってこない。市立図書館にもこの本は置いてない。あーあー、もう書けないと思っていたら、クラスメートに「UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)図書館に行けばいいわよ。SFUのIDですぐに本が借りれるから」と。それで、我が家から車ですぐのUBCに行ったら、探していた本が本当にすぐに借りれた。それに図書館はすごく新しくて使いやすい。

我が家からサイモン・フレーザー大学まで車で1時間弱。図書館に本を借りに行くとなると、往復で2時間、図書館で本を探し集めること約1時間。全部で約3時間。うちからブリティッシュ・コロンビア大学までは車で15分。我が家、断然とUBCに近いのです。なのにここ何年もSFUまで通い続けたMacSaito。この裏技をもっと早くに知っていればよかった~と思うのも後の祭りだった。

さーて、そろそろ本腰入れてペーパー書きます。ドーピングもしていこっと。まだユンケルが1本残っていた。

写真は燦然と輝くUBC図書館。あっ、全然輝いてないって?!

ここバンクーバーでは、

愛しのオレンジ様、昨日の「Vancouver Japan Relief Walk of Hope」はどうでしたか?

我ら残念ながら参加できなかったのですが、実は昨日午後2時前にサイエンスワールドあたりを歩いていたら、なにやら赤いヨットパーカーを来た集団が、風船をふくれませたり、10人ちょっとで集まってごそごそやっていた。なんだろうと思って近づいて行って「これからなにが始まるの?」と聞いてみました。そしたらリーダー風の男性が、「これからここで、日本の震災救済の5キロウォークを始めるんだ。ここから歩き始めて市立図書館がゴールなんだよ」と。

アジャパー、MacSaitoも参加したかったのはやまやまなんですが、3時まではつい残ることができずに、彼らが準備するのを心の中で応援してきました。胸に日本救済のロゴが入った赤いヨットパーカーを着た集団は、白人がほとんど。リーダー風の白人男性に、「あなたと日本のつながりは?」と聞いてみました。

「僕の親友が仙台にいるんだよ。日本人女性と結婚してて、2ヶ月の赤ちゃんがいるんだ。幸い彼らは無事で、今、東京に避難してるんだ。そんな友達をなんとか応援したくて、こうして日本の震災のことをこっちでみんなに知ってもらおうと、今日はこのウォークを企画したんだ。もちろん、義援金も募るよ」と。

嬉しいね~。もはやこの東日本大震災、世界から多くの支援が寄せられてますね。海外からの支援がすごいということを夫に話していると、「だけどさ、四川省の地震のスケールはもっともっと大きかったよ。6万人ちょっとが死んでるんだよな。あの時、こんな動きはバンクーバーでなかったよね」と。ハリケーン・カタリナがアメリカ南部を襲った時もこんな支援の輪はバンクーバーで広まらなかった。それだけ日本とつながりが深いバンクーバーだからなのか、それとも、あの大津波がすべてを吞み込む様子を何度も何度もテレビで流したからなのでしょうか。いずれにしても、、、、、、、、。

4月19日の日本支援チャリティコンサートは、私と夫も参加です。

Friday, April 01, 2011

とりあえず、始めてみました。

前回のブログに、これから主張してゆくことを書いたMacSaitoでした。だからって早速ツィッターを始めちゃって、、、、、、あー、アタクシ、いくつになっても思いつきで生きてます。

ツイッターのほうはおふざけなしで社会派でいきます。実は、使い方があまりよくわかってないMacSaitoであります。面白いツィートしてる人がいたら教えてね。

んじゃ、そこんとこ、よろしくぅ(ちょっと矢沢調でね)!

Wednesday, March 30, 2011

静かな怒り

見えた。

結局、MacSaitoが悶々としてても何も進まないわけですな。だって、日本では復興が始まってるんだもんね。そんなら、心引き締めて、日々を謙虚に生きてくしかないわけですな。

ショックを感じていた日々から抜け出たのはいいけど、今度は怒りがこみ上がってきた。。。。。。。。。。これって仕方ない。もうしばらくしたら、すべてを受け入れて、そして前に向かってmove onの心境になる日が来るから。それまで少し怒りと向き合うことにします。

今、怒りを感じてる人多いよね?でしょ?

でも、その怒りって、核反対の立場を声を大にして主張しなかった自分にも向けられています。

そうだ、私はこれから主張していきます。だって、子供達に少しでもきれいな地球を残したいから。ここで終わりにするにはあまりにも自分勝手じゃないですか。でしょ?賛成でしょ?

怒りを感じてる皆さん、このビデオ、ボリュームをガンガンにして聴いてね。


Sunday, March 27, 2011

悶々と、

日本の大震災が起きてからというものこれまで、やはり異国に住むMacSaitoも気分が落ち込んでいます。突き詰めて考えると、MacSaitoはやっぱり日本人なんです。これはどこに住んでようが、くつがえせない事実。この大震災であらためてそれを感じています。海外に住みながらも日本のことは、太平洋に浮かんでいる小さいけど平和で美しい島国と思い、帰りたいと思えばいつでも帰れるMacSaitoの心のよりどころだったのです。その日本で一大事が起きてしまった。

こんな悶々とした気持ちが続くこの頃です。同僚のバンクーバー在住のオレンジさんのブログからも似たような思いを感じます。世界各地の邦人は今、同じ気持ちでいるでしょう。日本の復興をひたすら願い、希望を送り続けるしかないと。

BC州の内陸部に住む友達が働くカレッジでは、このTシャツが飛ぶように売れてるそうです。集まったお金は日本に送られます。


今のMacSaitoの気持ちを音楽で現すなら、これです。

Sunday, March 20, 2011

愛と光を。

みんな、連日お疲れ様。

大震災、原発と続き、MacSaitoは唇がわなわな震え、しばらく言葉が出なくなっていました。でも、2日ほど前から流れが変わったような気がしながらニュースを見ています。何もできないけど、ここカナダでもカナダ国民がものすごい応援をしてるからね。あちこちに義援金送付先の案内が置かれているし、メールでもガンガン出回っている。各企業も義援金募集をしています。友人の会社ではこれまで円に換算して500万円くらいに到達。そして到達額と同じ額を会社側が上乗せして赤十字社に送るので、最終的には1千500万円くらいに到達するのではないかということ。もちろん、我が夫の会社でも同じことをしています。イギリスの友達の話では、ロンドンのスーパーで見知らぬおばあちゃんに「あなた、ニホンジン?」と言われ、「何もできないけど、とても日本のことを気にかけてるの。何もできない代わりに、あなたにハグさせて」と抱きしめられたとか、台湾の友達は4時間で21億円の義援金が集まったとか、遠く離れたノルウェーの友達もずっとニュースを見守っています。昨日は、ケンの日本語学校で千羽鶴を折り、義援金集めがありました。我が息子、不器用ながらも黙々と鶴を折り続けました。あちこちの小学校でも義援金集めが行われています。

海外で地震を逃れた私たちだけど、できることはなんでもしますよ。大地震後1週間後にしてすでに始まった復興。みんなを誇りに思っているよ。

こんなビデオも出回っています。



ガンバレ、ニッポン!世界がついている!

この夏、日本に行く予定は変わっていません。こうなってしまったからには、よけいにみんなに会いたくなっちゃた。

愛と光を我らに。

Thursday, March 03, 2011

インセプション

このところ無精者になってしまったMacSaitoでございます。今週も3日続けてジムに行きました。明日は休もうかな。。。このところ何かがアタクシを駆り立てています。なんだか最近、内面で変化が起きてるんです。だからなのかわからないけれど、ふざけてばかりのブログもおろそかになっちまいまして~。

ところで、やっと「インセプション」を見ました。レオナルド・ディカプリオは昔は全然いいと思わなかったけれど、「デパーテッド」の頃から俄然と好きになりました。ケン・ワタナベもハリウッドに進出して大成功ですね。

「インセプション」を見た後で、夫と夢について話し合いました。「アタシ、このところ全然夢見てないの~」から始まって。夫は「目覚めたらすぐにどんな夢だったかメモらないと忘れちゃうよ」と。すごく驚いたのとうらやましく思ったのは、夫は夢の途中でトイレに起きても、またベッドに戻ると夢の続きを見ることができる人だそう。うらやましい~。たとえば、夢の中にジェームス・ボンド様が出てきて、途中でトイレに起きるはめになったら、そんな夢は覚めて欲しくないな~なんて思っちゃったりして。

で、ゆうべ珍しく夢を見ました。

なんと、その夢でこのMacSaitoは、青田典子と別れた玉置浩二の妻になっていた!目覚めてビックリ。いったい、どこから玉置浩二がアタシの夢に出てくるんだろう。安全地帯も玉置浩二も全然好きじゃないっつーのに!

あー、夢でよかった。。。

Sunday, February 20, 2011

海風

ボンジュール!

しばらくご無沙汰しました。なんか、毎日忙しいのですが、それでも春の息吹を吸い込んだり、You Tubeでちょこちょこ昔の日本を垣間見たりのこの頃です。その合間に、最初の課題に取り組んだりして。マルクスさんね、奥が深いですよー。。。

なんだかんだ言いながら、子供が成長してきたって言うのか、少し余裕が出てきたかな~と思うこの頃。これからカーチャンも老後を考えなければいけないな。

掘り出し物のビデオを見つけました。絶妙のこのコラボ!尾崎亜美のパワフルなボーカルに、山本潤子の変わらぬ麗しいお声、そして正やんのあの声と歌。もうクラクラ~。

そういえば、バンクーバーも海の街なんです。長男の小学校の3階へと行く階段から雄大な太平洋が垣間見えて、小さな窓からのほんのちょっとした風景なのに、晴れた日は海が銀色に輝いていて、そんな日はバンクーバーに住んでて良かったと思ったりしちゃうんです。バンクーバー、またまた世界で住みたい国ランキングの1位になっちゃいましたね。仕方ねーな、、、とチッと舌打ちしたくなるバンクーバー市民のMacSaitoです。だけどさ~、不動産バブルなんとかして~。円に換算したら1億円出しても住みたいと思えるような家が買えなくなってしまった成金が集まる都市。

Tuesday, February 15, 2011

林檎殺人事件

タクローときたら、やっぱりこっちのタクローさんもキョーレツでした。この連想に自分でも笑ってんの!ハハッ。日本がまだ平和だった時代だよね。

33年ぶりに希林さんが歌うってニュースを読みました。実は、夫を巻き込んであたしもかくし芸でこれやってみたいともくろんでるところです。日本の皆さん、この夏を期待してて!

忘れた頃に、私の昭和がよみがえる 

今さらながらあらためて、日本の巨匠ですな。。。この歌、なんで泣けるんだろう。

カオスさん、アンタもまだまだぶっ飛んでいってな~。

Thursday, February 10, 2011

テクノ



6年ぶりに買い換えたノートブック。今はこうして、家中どこでも持ち運びして使えるようになりました。

週に1度、3人の仔ブタ達が家の中からいなくなりとても静かになる時間がある。すごく平和な時間。あー、子供が生まれる前はこんなんだったっけ、、、なんて思ったり。あの方は相変わらずコンピューターに向かってカチャカチャと打っています。使用言語はジャヴァとかいうやつ。んで、私はキッチンにノートブックを置いて音楽聴いたりして。少し前には考えられなかった余裕。オムツを何百枚も取り替えたご褒美でしょうか。

それに、仕事で必要だからと、我が家ではiPhoneを購入することになりそう。それって、仕事で使う携帯という意味ではなくて、iPhone用のソフトを作るためです。我が家、そのうちMacに乗っ取られるかも。。。

Monday, February 07, 2011

余裕

「あの二人も9月からフルデイのキンダーだね~」と、夫と話した夕べ。

キンダーは月曜から金曜の9時から3時まで。今のあの二人は、カナダのたいていの子供達と同じように、何曜日はこの学校に2時間、この日はあの習い事に30分というふうに、母親の私が毎日送り迎えをしている。日本のように3年保育の幼稚園という制度のないカナダでは、このへんの5歳未満の子供なら、たとえば、毎回2時間半のプリスクールに行きながら、習い事をしたりしてキンダー(幼稚園)入園を待っている。

それに加えて、2年生のケンは一人で歩いたりバスに乗ったりできないので、これもまた母親の私がすべて送り迎えをしている。だから、カナダでは就学前の子供の送り迎えだけで母親の1日は終わってしまう。それに、経済的に余裕のない家庭は、就学前の子供をプリスクールや習い事に入れることができない。カナダで就学前の子供を育てるのは意外と難しい。

今日届いた1通の封筒。差出人を見て思い出した。心待ちにしながらなんとなく忘れていたもの。


あの二人の9月からのフランス語のキンダーへ入園が許可された手紙。

「Your child has been guaranteed a space at French Immersion Kidergarten at Kerrisdale Elementary School.(あなたの子供のフレンチイマージョンの幼稚園の席が確保されました)」と書かれてあった。

ケンの時は2年連続トライして抽選漏れ。「あなたの子供はウエイトリスト9番目です」とか、次の年はウエイトリスト13番目と書かれていて、なかなかフランス語教育にはこぎつけない我が子達かなとあきらめかけていた。英語とフランス語が公用語の国で、その公用語のひとつを学ぶ公立校に入るのが抽選制ということにお粗末さも感じた。その後、ケンは1年生に入る直前に、誰かが英語の小学校へ移って偶然できた空席にぎりぎりセーフで滑り込んだ。

すでにフランス語の小学校に姉や兄がいる子供達は自動的に入園が許可される。なので双子の場合は、ケンのおかげで抽選組に入れられずに入園できるようになったのだ。

ここ1年で飛躍的な成長を遂げている我が家の双子。ケンに追いつきたくて一生懸命頑張っている。日本語もゆっくりでいいから続けて欲しいな。


9月から子供3人が9時から3時まで学校に行くようになると、我が家の生活パターンは大きく変わるであろう。まず、カーチャンはヨガとジム三昧の暮らしをし、お茶しに行ったり、スパに行ったりなんかできちゃったりして。そんな余裕のできる日がちょっと待ち遠しいな~。そんな日が来ないことは知っていても・・・。

Saturday, February 05, 2011

アレグリア

初めてシルク・ドゥ・ソレイユを見たのが、もう何年も前の「アレグリア」。こんな摩訶不思議で幻想的なショーがあるのかとうっとりした。バンクーバーには毎年、もしくは1年おきに来るのでその度に見に行った。夫も大好きなシルク・ドゥ・ソレイユ。今日、彼は思い立ったかのようにアレグリアのCDを聴いていた。

カナダが誇る、シルク・ドゥ・ソレイユ。

母、焦る。

土曜日の日本語学校で漢字を習っているケンです。日本の国語の1年生用の教科書を使っています。

「大きい」という漢字を習ったのはけっこう前のこと。先日、ケンの漢字練習ノートをパラパラめくっていたら、目が点になった箇所があった。

「大きいうんち、大きいおしっこ、大きいおちんちん、大きなおなら。」

すごくのびのびと、大きな元気な字で書いてあります。しかも、先生から赤ペンで二重丸さえもらっていた!

日本ではたしなめられるような言葉遣いかもしれないけれど、カナダの英語を話す環境で暮らしながら、日に日に英語が支配的な言葉になっていく我が家のような環境の子供達には、こうしてでも日本語を覚えさせるしかないのです。

将来がたのもしいねぇ、、、と苦笑してるカーチャンでございます。

Friday, February 04, 2011

ドキッ!!

今日の魚座のホロスコープ。

「心の底にしまってある秘密は、誰にも話さないほうがいい。たとえそれが身内とか、親友だとしても、心のうちにしまっておくべし。話したところで、理解してくれるはずないのだから。」

あまりにも当たっていて、ドキッとしちゃった。やっぱり、誰にも言わない!

Tuesday, February 01, 2011

とっておきの場所



バンクーバーの高級住宅街をちょいとそれると、意外や意外、こんな田園地帯になるのです。我が家から車で5分のサウスランズ。残念なことに、我が家はその高級住宅街の隣の下町街なんですが。

ケンの小学校のお迎えに行く前に少し時間ができたので、とんちゃん・のんちゃんのリクエストに応えて、今日はホーシーを見に行ってきました。道産子の私は、こういうところに行くと妙に心が休まる。子供達も大声でホーシーに挨拶していました。






ハンサムなホーシー達に癒されていい気持ちでケンのお迎えに行ったものの、放課後、校庭で遊んでいた年少の女の子二人が忽然と姿を消してしまって大騒ぎに!一人は知人の子供。一緒になって探すこと30分あまり。結局、小さな二人はもう一人の女の子の自宅に歩いて帰っていたのでした。もちろん、二人の親は校庭にいたし、子供達は保護者なしでは外を歩いてはいけないカナダです。二人が見つかった時に、一人のママは涙が止まりませんでした。子供を持つ親なら誰もが一度は体験している、あの心臓が口から出てきそうな混乱した時間。

我が家もまだ1歳半だったケンを日曜日の混み合うサイエンスワールドで20分間見失った時は、心臓が止まりそうな思いをしました。その後、しばらくサイエンスワールドを通りかかるたびに胸が痛んだ!



それにしても、毎日よくこうもドラマがあるもんです。

Monday, January 31, 2011

妙に読みたい気分になってしまいました。本棚にはここ10数年の間に買った、まだ読んでない本がたくさん並んでいて、急に気持ちがウズウズし始めてしまった。アラン・ワッツやスティーブン・レヴィーン、ケン・ウィルバー、その他いろいろボディ・マインド・スピリット系の本。私の本棚は豊かなんです。今ならスーッと入ってきそう。

ケン・ウィルバーの「The Essential」から。
「卓越した自己に気づいてみよう。それは、自身の心、体、感情、思念、気分から独立した、揺るぎない自覚の広がりとなる。だから、この卓越した自己、つまり自己じゃない自己を把握するには、ゆっくりと次のことを言い聞かせるように。

私には肉体があるけれど、私はその肉体ではない。自分の肉体を見て触れることができても、それは真の自己を見つめているわけではない。肉体が疲労していたり興奮していたり、病気だったり健康だったり、重かったり軽いとしても、それは私の内面とは何も関係がない。私には肉体があるけれど、私は肉体ではない。

私には欲があるけれど、私はその欲ではない。私は自分の欲に気づいていても、本当に気づいているわけではない。欲は自分の心の中をさまよい、思い描いては消えてしまうものだ。だから、私の内面を動かすことはできない。私には欲があるけれど、私は欲ではない。

私には感情があるけれど、私はその感情ではない。私は自分の感情に気づくことができても、それは本当に感じているわけではない。自分の中で感情がこみ上げてきても、それは私の内面を動かすことができない。私には感情があるけれど、私は感情ではない。

私には思念があるけれど、私はその思念ではない。私は自分の思念を見つめることができても、それは本当に見つめているわけではない。思念が私の心の中には浮かんでは消えてゆく。だけど思念は私の内面を揺るがすことができない。だから私には思念があるけれど、私は思念ではない。」

今、心がまた解き放ちたいとウズウズしてるサイクルに突入した感じ。10年に一度のサイクルです。自分を客観視したい自分。自分から抜け出して自己の内面と向き合いたくなってしまった。自分から毒を取り除きたくなっています。

が、今の私は、しばしマルクス先生と向き合わねばならない。今週は、「資本論」です。

Friday, January 28, 2011

ジャパニーズ・スピリット

またまた行ってきました。これで3回目。

とにかく夫が大ファンで、私はすでに2度も見たのであまり気乗りしなかったのですが、「デートしてくれ~」と言われて、フライデーナイトの今晩、行っちゃいました。

それは、コチラです。



会場のクィーン・エリザベス・シアターはほとんど満席。これまでは一回り小さい劇場で行われていた鼓童の公演でしたが、今回はクィーン・エリザベス劇場で。着々とバンクーバーでファンを増やしています。バンクーバーは、鼓童30周年記念の北米ツアー第2日目の会場となりました。

最初からノリノリのバンクーバーのオーディエンス。最後はスタンディングオベイションで拍手喝采。久々に感じた日本の魂と心でした。

夫も大満足。

今年の夏は日本で夫に盆踊りを見せてあげたいな~。せっかくだから、やぐらに上ってご自慢の腕力を使った太鼓を叩かせてあげたい。どこかの町内会にお住みの方、招待してください~。

Wednesday, January 26, 2011

気づき

ティク・ナット・ハン師がこの夏、バンクーバーでリトリートを開講することを知って心が動きました。時期は8月の中旬。日本に行ってる時期なので、今回はあきらめるしかありません。

ティク・ナット・ハン師との出会いはもう何年も前に読んだこの本。



1ページめくるたびに心が休まり、なんだか瞑想しているような気分になりました。自分に言い聞かせたい部分には線を引いて。この本を読んでいたら、過去に起きたことに怒りを抱いていたり、何かを怖がっていたり、どうしても許せない思いで固く握り締めていた拳を、恐る恐る開いてみたくなりました。それはまるで、川に放り投げられて、アップアップ溺れそうになっていた時に、背中を水につけて、目を開けて上を向いて、ゆっくりと手足を広げてみたような気分。

そうしたら、自分の中からポカンと何かが抜けて、心がすごく軽くなったのです。自分の中で必死にすがろうと意固地になっていた何かを解き放したあの感覚。たまらなかった。

迷った時は、まず深呼吸。そして解き放すのです。もう痛くない。

Tuesday, January 25, 2011

ルーキー


雑草みたいなこの子供。メンテナンスは簡単。外で遊ばせて、ごはんとふりかけと納豆を食べてたらハッピー。

誕生順はいつもクラスで下から2番目。やっと7歳になったと思ったら、翌月からクラスメートは8歳になっていく。体も頭一つ皆より小さい。



だけど最近自分でもわかってきたみたい。体は一番小さいけれど、スケートは一番速いって。算数が得意で、レゴを使ってちょちょいのちょいで奇想天外の乗り物ができちゃう。



もうちょっと青野菜を食べてくれたら、文句なしの息子なんだけどな~。