Friday, August 31, 2007

息子たち



今日はケンと一緒に久しぶりにモールへ。オークリッジはうちから車で10分くらい。大きなモールで、スーパーやデパートの他に、小売ではHugo Bossやコーチやバナナ・リパブリックやなんやらかんやら入っている。ボスのドレスは70%オフになっていて店をのぞいてみると、それでも400ドル。久々の目の保養と思いながらワンピース類に目を通す。そんな私の横で、ケンは何をしているかと思ったら、なんとマネキン人形のスカートの下に手を入れてみたり、胸元から中をのぞいたりしていた!売り子のおばさんは、「困ったわね」とでも言いたげに笑っていた。言うまでもなく、私は赤面して店を出た。

トモキは最近、庭に育つ赤くなりだしたトマトのあえて緑色の硬いのをもいでは、チビチビかじりながら庭遊びに興じている。すでにgreen thumbぶりを発揮するうちの次男。

ノアは、私でもロバートでも誰かれかまわず「ダディ」と呼んでいる。

Wednesday, August 29, 2007

Facebook

久々に唸ってしまった。Facebookなるもの。今、北米ですごい勢いで繁殖中。ウィキペディアによると、Facebookは日本のmixiのようなものらしい。私はmixiに参加したことがないので比べられないけれど。日本では31,000人ちょっと登録している。

私の場合、数ヶ月前に遠くに住む音信普通だった友達からの誘いでFacebookに登録。でも何がなんだかよくわからなくて、そのまま放っておいた。その後ちらほらとしばらく連絡を取っていなかった遠方の友人からの誘いもアクセプトして、私のネットワークも4人くらいに増える!そして、ここ数日で一気にブレイク。そもそもロバートの古い同僚から「君ってケンのママ?」というメッセージが届く。彼は私と同姓同名の登録者を数人見つけて、これじゃないかと目星をつけて私にメッセージを送ったという。そして彼のネットワークリストで、何年も前に私がまだダーリン・ロバートと会う前に、仕事で会ったことのある某ロバートを発見。今は2度目の日本人妻と日本にいるらしい。そして、彼のネットワークリストには私も知っているダーリン・ロバートの以前の同僚が何名かいた。意外だったのが、ロバートが今一緒にビジネスをしているパートナーまでちゃっかり載っていた。ウワッ、レイもやってるの?と私とロバートは笑ってしまった。ていうか、レイは20代のソフトウェアエンジニアなので、意外とも言えないのだけれど。私とレイがそこでネットワークを結ぶ。ゆうべキャシーにこのことを話すと、彼女もFacebookを始めたいと思っていたところだったというので、キャシーに招待状を送ると、今日早速キャシーからネットワークに入った通知が来て、キャシーの友人ネットワークには私の知っている人ももちろんいた。追い討ちをかけるかのように、キャシーと私の共通の友達アンジェラから私にネットワーク招待状が届く。ここまでくるとなんだか面白くなり、興味本位で知ってる人を検索してみたくなる。私って、こういう最新のテクに弱いので!試しにロバートの大学生の甥っ子ケビンを検索。ジャーン、ビンゴ!ケビンのネットワークは292名!その中にはロバートの他の甥や姪がいるではないですか。すっごくpredictableで笑ってしまった。ロバートはFacebookに全然興味がなくて登録する気がないので、その分、私が我が家を代表して登録して、今少しの楽しみをしているところ。私も今、一時的な熱でやっていて、すぐにそんな暇ないのでやめると思うのだけど。つまり、Facebookは私やロバートのようなジェネレーションが活用するものではないというわけだ。Facebookのこわいところは、ネットワークに入ってしまうと誰もが個人情報を見れてしまうところ。けっこうみんな真面目に職場名や役職を書き込んでいる。メールアドレスも公開されてしまう。私の場合、そのへんは妙に慎重になりすぎて内輪でしか理解できないでっちあげを書いたりしてるんだけど。だけど、ブログだってけっこう個人情報公開だよね。

てなわけで、今、Facebook。時間の無駄だと知りつつも、あー、今日もまた40分のロス。

登録したい人、連絡ください。招待状を送ります。

Monday, August 27, 2007

もうちょっとで終わる夏休み

夏休みがドドドッと駆け抜けてゆく感じ。ケンの幼稚園もやっと先週で修了式を迎え、修了書と文集と記念品とクラス写真をもらってくる。文集のケンのページには、好きな食べ物「たまご」、好きな動物「ライオン」、大人になったら「くるまをうんてんしたい」と書いてあった。他の子達は好きな食べ物で、納豆ご飯、納豆巻き、クッキー、キャンディ、にんじん、イカ・タコなど、子供らしい(?)バラエティに富んだ食べ物が登場。カレーライスとかラーメンがなかったのが不思議。大人になったらでは、歯医者になりたいという子が数人、コウモリになりたい子が一人、シンデレラになりたいとか、これまた笑えた。みんな頑張って大きくなってね!と言いたい。

私の方は今週1週間は幼稚園の送り迎えがないので、ちょっとらくになったと言えばそうだけど、子供たち3人がずっと家にいるとまたこれも退屈されて困るので、今週はほとんど毎日のように小さな子供達を招待。が、早速今日、ダブルブッキングをしてしまった。今日はナンシーとフィリッパの母娘が来ることになっていて、明日はすみこさんと子供達と思っていたら、どうやらすみこさんは今日我が家に来ると予定していたらしいので、結局、みーんなに来てもらった。午後は我が家のバックヤードで7人の子供達がキャーキャー言いながら水を撥ねて遊び、ケンのトーマスの自転車の奪い合い、双子はわけもなく転んで泣いて、私達3人の母親は時に子供の仲裁をしたりしながらおしゃべりに興じる。今のバンクーバーでどうやったら一戸建ての家が買えるんだろうね、とは子供のいる親であればよく上る話題だ。我が家の猫のロビンが日陰で涼みながら、時折子供達に突つかれてムッとしていた。

ロバートはゆうべ遅くにカルガリーから戻る。来年、中国で開かれるクラブ・クルーというドラゴンボートの世界大会の予選に出たのだけれど、またまた来年もフォルスクリークが代表権をゲットすることとなる。ロバートは来年は行かないと行ってるけれど、また周りのヤローどもにはやされるとどうなることやら。今は完全に来月シドニーで行われる世界大会に集中している。この大会が終われば引退すると言ってるけれど、この言葉に騙されてはいけない。go figureってやつ。

この夏で子供達が一回り成長したように感じる。ケンは自分の世界を作りつつある。木製の線路も驚くような独創的なのを時間をかけて作っている。昨日はアンジェラのお姉さんの競馬に出場する馬の牧場を訪ねにデルタまで少し遠出。久しぶりにハイウェーを飛ばしながら、ケンとユーミンのCDに合わせて合唱。ケンも歌詞を覚えていて驚いちゃった。トモキとノアも大人の目には見えないところでいろんなことを吸収している。靴や靴下を見ると足に履こうとするし(靴は口に入れて噛むこともあるけれど!)、ズボンが床に落ちていたりすると足を入れようと頑張ったりする。ケンが幼稚園に行っている間、こっそりとケンの自転車に自分で乗ったトモキ。とても満足げな顔。

私はついにジョイ・コガワの「オバサン」を読み始めた。この作者はカナダ勲章を受章した日系カナダ人。「オバサン」は戦争中に強制収容所に入れられた日系カナダ人の物語でベストセラー。けっこう短い本なので夏休み中に読みたいと思いながら、毎晩子供達が寝てからウィキペディアでしょーもないことを調べたり、今日はFacebookでしばらく話してなかった友人から招待を受け、しばしFacebookに時間を割いてしまう。Facebookは今、かなりの勢いで広がっている。はっきり言えば時間の無駄なのだけど。。。そしてとにかく私の場合お社交が多いのだ。我が家はどうやら人を招いてしまう運命にあるのだ~。これほど可愛い3人の子供がいると、友達も私達を放っておけなくなってしまうのね。いいことでもあるんだけど。。。たまに疲れる。

こうして、何もしないままで夏休みが終わりそう。だけど、何年もたって子供達が大きくなった時に思い出して、あー、あの夏は子供達と大きな家の庭で遊んで充実してたと懐かしむ日が来るような。。。

Monday, August 20, 2007

ストライキ

つかの間の夏休み、けっこうのんびりしている。ケンは毎日幼稚園へ。この夏で、ひとまわり成長したように見える我が家の息子達。

写真は、最近のあの二人の力作。えっ、アートじゃないって?そうです、これはあの二人に壊されたランプ。最近のあの二人の成果は、ランプにガラスコップに。。。ケンが間違っても壊さなかった物ばかり。双子だから元気も2倍?いや、ノアが率先してやってるに違いない。

ストライキも5週目に突入。もうストライキのことは誰も話さなくなってしまった。ニュースにも取り沙汰されない。ゴミはたまっていくばかり。これまで5回くらい友達にゴミを持って行ってもらったけれど、空き瓶やペーパーのリサイクル物は我が家のカーポートにどんどん山積みになってゆく。噂では、ストライキで収入のなくなってしまった市職員の2割くらいが別の仕事先を見つけたとか。ストライキが終わっても市役所には復帰しないので、市では職員の不足に困るであろうとか。そして今日からあの家具屋のIKEAリッチモンド店の従業員もストライキを始めたとのこと。ソファを買いに行ったスージーとダレンが、店が閉まっていてびっくりしたと言っていた。

なんだかんだ言っても、いいなぁ、カナダ人は。仕事を放り出しても誰も何も言わないんだから。私もママ業のストライキをしてみたい。フリンジなレストランに行って、映画に行って、ネイルサロンに行って、ガールフレンドとゲイバー(カナダのゲイバーは音楽がいい)に行って、近くの島のスパに行って・・・

なんて夢のようなことをうとうと考えてしまう夏休み。

Tuesday, August 14, 2007

夏が過ぎる






もう8月の中旬になっていた。先週、雨の中、大学にペーパーを提出しに行ってからまだ1週間しかたっていなくて、なんとなく夏休みをしている。楽しんでいる、とまでは言えないけれど。「ダーク・ムーン」を二日で一気に読み終えてしまって、読書に関してはちょっと気抜けしてる状態。ダーク・ムーンはものすごくアンリアルなストーリーで、香港とか新宿を舞台にしたらあーいうストーリーもあるかもしれないけれど、こののんびりしたバンクーバーではちょっと無理。馳氏もかなりバンクーバーでリサーチしたようですが。バンクーバー版「キル・ビル」って感じ。我が家のあたりも隠れ家で登場していた。そんなアンリアルな小説でも、あそこまで長編で一貫したバイオレントなストーリーラインを保つのは馳星周だからできるのか、それとも書くネタがいつも同じだからなのでしょうか。なんて言いながら、あれだけのダークで重い作品を読んでちょっと気抜けしている。次は何を読もうかしらと考えているところ。ハリーポッターかな。なーんちゃって。

このところ、我が家の小さなガーデンの野菜が毎日のように食べごろになる。ズッキーニはすごい。毎日1本の収穫。1日でグーンと一回りも大きくなる。ズッキーニは植えてしまえばまったく手がかからず、見る見る間に育ってくれるのだ。まるで、うちのノアのよう。トマトはファースト・レディというのを植えてみた。トマトの下の部分がとがった品種で、ハートのような形のトマトができる。そして甘いこと、甘いこと。バジルの葉もどんどん茂ってきているので、これからしばらくはトマトとボッカチーニチーズとバジルで美味しいサラダができそう。ビートも甘い。

ゆうべはバックヤードに寝転がってペルセウス座流星群を探した。私は3個、ロバートは1個見た。流れ星はいつ見ても神秘的。こういう時、宇宙のことをよく知っている話し相手がいるのは楽しい。っていうか、ロバートの場合、ものすごいsci-fiおたくなだけなのだけど。ちょうど、先日友達から送られてきたメールの写真がタイムリーなので、ここにも貼っておきましょう。

バンクーバー市のストライキもこれで4週目。住宅街の路地裏はゴミであふれている。市が運営するコミュニティセンターや図書館やプールが閉鎖されているので、夏休み中の子供達の予定がすっかり狂ってしまったのではないだろうか。こういう状態でもストライキをしている組合側の人たちは罪悪感とかないみたいなのが、やっぱりカナダ。労働条件を改善するまでは仕事をしないと強硬な組合側と、それに頭を振らない市長の話し合いはこう着状態の様子。来月、市が運営するホールで結婚式を行うことになっていた友達も急遽会場を変更。こんなにストが続いていても市民から文句が出ない。カナダののんきさには、私はいつまでたってもついてゆけない。今日は午後からダレンのコンドミニアムにゴミを持っていく予定。持つべきものは、ゴミを処理してくれる友達です。

こんな感じで夏が過ぎてゆく。すぐ近くにプールがあるのに子供達を連れてゆくことさえできない。今年の夏は不発に終わる打ち上げ花火のごとく去っていきそう。そうそう、今日、この前のペーパーが採点されて返送されてきた。この前のさんざんだったペーパーのリターンマッチの結果はA-。満足。

Tuesday, August 07, 2007

つかの間の夏休みと、っていうか、馳星周

フーッ!ゆうべ遅くにリサーチペーパーを完成させる。でも、提出し終えるまではなんだか落ち着けない。今日から1週間の夏休みを終えてケンが幼稚園に戻る。今日からサマースクール第2弾だ。ケンもまた友達に会えるのを楽しみにしていたようだ。私はケンに家にいられたこの1週間、期末テストをこなしてペーパーもけっこう思ったように書くことができ、なんとかサバイブした!朝、幼稚園までケンを送る。バンクーバー市のストライキは相変わらず続いていて、おかげで我が家のゴミはカーポートに溢れているけれど、市のエンジニアリング部の職員が路上で道路工事をしていないので道路はスイスイ。ストライキのアイロニーってやつかしらん。

園に到着すると、なにやらいつもと様子が違う。いつも以上のチビ子達がいて、ビービー泣き声が響いている。そうだ、今日から新入園児が入ってくるのだった!いつもは開け放たれている教室のドアが、ママ恋しさに逃げ出そうとしている子供達が出られないように閉ざされている。これはすごいことになっていると他人事のように思いながら、1年前ケンが幼稚園に入った時のことを思い出して少し笑ってしまった私。この1年でいろんな面で成長したケン。英語・日本語はペラペラだし、おしっこも一人でできるようになったし、小さい子へのいたわりもできるし、いつの間にか押しも押されぬ我が家の頼もしい長男になってくれた。

ケンを幼稚園に送ってから、私の大学への旅が始まる。バンクーバーの西の端からバーナビーの大学キャンパスまでは本当に「旅」というのがふさわしい!今日は趣向を変えて、メインストリートに車を停めて、そこからバスでコマーシャルドライブまで、そしてスカイトレインとさらにまたバスに乗り継いでやっとこさでバーナビー山のキャンパスまでたどり着く。山は雨が降っていた!山の天気を甘く見ちゃいけないんだねぇ。それほど今日は時間に窮していなかったので、せめてもの環境保護への貢献と思って車を休ませることにしたのだ。それでも、メインストリートからの所要時間1時間。やっぱり遠い。秋からの講義はやっぱり車にしよう。公共交通機関がしっかり出ているというのに、私一人で車に乗って通学するのは気が引けるのだけど、節約できる時間を考えるとどうしても車になってしまう。子育てで忙しい今は、お金を払ってでも時間を買っているようなものだ。アル・ゴアのドキュメンタリー映画「不都合な真実」は、私やロバートみたいな素人環境保護家にはかなり訴えるものがあり、けっこう私もあちこちで環境保護につながる小さなエコ活動をしているつもり。でも、今はなんといっても「時間」を有効に使うことがストレスを減らす私達の生活のカギかな。

社会・人類学部のオフィスでペーパーを提出して、心が晴れた。といっても、今日はあいにく雨になってしまったのだけど。やったー、これから9月まで夏休み。マッサージに行って、ネイルサロンに行って、スパに行って、とことん有閑な暮らしをしよう!なんていうのは夢で、できるわけないじゃんね。バスとスカイトレインとバスを乗り継いでメインストリートまで戻り、それから車で家まで帰る。今日もあの二人はやらかしてくれました。家に戻ると、キッチンの床いっぱいにティッシュペーパーが散乱。電話台の横に置いてあったティッシュペーパーの箱にどうやって手が届いたか不思議。そしてもっと不思議なのは、こういうことは決まって私が家にいない時に起きるのだ。つまり、ロバートがあの二人を見ている時に。っていうか、ロバートは家にいて黙々とプログラミングをしているだけで、ベビーシッターなんか全然やってくれないからこーなんのね。超マイペースな夫。

昨日から馳星周の「ダーク・ムーン」を読み始める。バンクーバーが舞台の小説だというので、わざわざ姉にブックオフで買ってもらって送ってもらったのだ。ここ10年ほど小説への興味はさめてノンフィクション系しか読めなくなってしまったけれど、以前「不夜城」と「鎮魂歌」を一気に読み上げた私は、馳星周がバンクーバーが舞台の小説を書いたのなら読まないわけにはいかないと思って読むことにしたのだ。この小説もやっぱりスタイルは馳星周していて、最初から暴力、クスリ、セックスにあふれているんだけど、読み進めるうちに「これって、不夜城と同じ内容?結局、中国のギャングと悪徳警官がバンクーバーに舞台を移しただけ?!」という疑問が頭から離れなくなる。っていうか、完全にそうです。主役の日系カナディアンの刑事は金城武のイメージだし。おだやかなバンクーバーが、NYやLA以上に思える凶悪な都市に描かれていて(黒人は出てこないけれど。っていうか、馳さん、黒人のことはよく知らないから書けないんでしょうね。だから黒人の少ないバンクーバーがよかったんでしょうね。)、かなりハードコアなんだけど、現実とすごく違っているのでハードコア・ファンタジー(そんなのあるかって?)みたいです。バンクーバーに住んでる日本人、この本を読んだかしらね。

なんて言いながらも、っていうか、これからまた続きを読むことにして、今日はミッドナイト前にベッドに入れそう!

っていうか、って言葉、ちょっと使ってみたくなってしまった。最近、日本語が後退してる私。