Thursday, May 31, 2007

ブリリアント、ポリス!



行って来ちゃったもんね、ポリスのコンサート。素晴らしかった!!スティング、カッコよすぎ。50代半ばには思えない鍛え上げられた肉体とあの歌声、、、もちろん、ギターのアンディ・サマーズとドラムのスチュアート・コープランドも再結成をすごく楽しんでいたようで、ブラボーの一夜。アンコールはもちろん、「見つめていたい」。ポリスが解散したのは80年代半ば、なので、メンバーもさることながら、ファンもそれなりに年を取った。会場のGMプレースは平均年齢が40歳というところだったか。普段、ホッケーのゲームを見に行くGMプレースはテストステロンみなぎる男連中ばかりで(そう、男!をむき出してにしている)、そのお連れは金髪のピチピチジーンズのお姉ちゃんだったりする。昨夜のGMプレースは、おしりのシェイプは少しくずれたけれど、80年代に青春やっていて楽しく年を取った感じの大人のオーディエンスばかり。時間が一瞬タイムトリップした感じで、80年代を懐かしく思った。あの頃は、私も若かった!今だから言えるけれど、子供だった。

昨日のバンクーバーは、今年一番くらいの暑さだったのではないだろうか。我ら一行はGMプレースまで行き帰りを歩きながら、しばし80年代を懐かしむ。あちこちで育ってバンクーバーでめぐり会った4人だけど、ウェンディは86年にモントリオールでスティングを見たというし、マーラも高校生だった84年にバンクーバーでポリスを見たという。私は80年代後半にスティングが「ブルータートルの夢」を引っさげて来日した時、真駒内スタジアムで。ブライアンは今回が初めて、だけど、ティアーズフォーフィアーズのコンサートに行っているので、まぁ一応仲間入りさせてあげよう。キャンビー・ブリッジを歩いていると、フォルスクリークの風が吹きあげてきて心地よい。ポリスがバンクーバーでリハーサルをして世界ツアーの皮切りに選んだのはさ、ここがバンクーバーだからだよね、世界中の中で選ばれたいいところなんだよね、と誰からともなくカナダイズムが出てくる。

これはおまけ。


しばらくこれでハッピーでいられそう。

Tuesday, May 29, 2007

降ってわいたような話:パート2

ポリスとは昨日できっぱりオサラバと思っていた今日。ケンが突然熱を出す。39度の高熱。カナダでは、これくらいの症状でドクターのところに行ったとしても、タイラノールという市販の薬(アセタミノフェン)を飲んで様子を見るようにとしか言われない。なので今日は1日中横になっている。いつもの元気がないのがかわいそう。

午後ウェンディから電話。彼女、やってくれた。ゆうべ私があまりにも落胆したようだったので、ポリスのチケットをまた2枚調達してくれたのだ。ロバートと私が一緒に行けるのがベスト。だけど、明日に限ってベビーシッターが見つからない。頼みの綱のブライアンとジュリアも、ジュリアの仕事のスケジュールが忙しく明日はできないということに。我が家の場合、小さい子供が3人いるので、ベビーシッターは子供たちにかなり慣れた人、1人よりも2人が好ましい。なので、ロバートが子守をして、コンサートには私が一人で行くとして、もう1枚のチケットをなんとかさばかなければならない。そこで、スティングのファンのブライアンに打診してみる。ベビーシッターを断っておきながら、こんなお駄賃をもらえるんんて気が引けるんだけどーと、控えめなブライアン。だけど、誰もこのチケットを引き取ってくれなかったら、その分をかぶってしまうのが私なのだ。結局、ブライアンが私とウェンディとマーラと行くことに。そして落胆するロバート。

実は、明日はケンの幼稚園の遠足でバンクーバー動物園に行くことになっている。私もケンも楽しみにしていたイベントだ。仮に、明日の朝熱が下がって元気になったとしても、今日ほとんど飲まず食わずだったので、小さな体にはかなりきついに違いない。なので、明日はお休みに。ケンは楽しみにしていた遠足を休むかたわら、私がポリスのコンサートに行くのもちょっと気が引けるのだけど。

色々ありすぎて、いまだにポリスのコンサートに行くという実感がない。いくらポリスでも、チケットがたったの75ドルというのも、やっぱりカナダのいいところですな。

というわけで、なかなかロバートの降ってわいたような話に行き着かない。

降ってわいたような話: パート1

今晩のウェンディからのメール。水曜のポリスのチケットが2枚取れたそう。しかも、たったの80ドル。何人もの友人にCcで送られたメッセージには「あたしと行きたい人は誰?」と書かれてある。私はとっさに「me, me, me!」のリプライ。メールが届いてすぐのことだ。時計は午後11時を回っていた。そしてすかさず電話が鳴る。もちろん、それはウェンディからだ。チケットは私のもの!と内心ホクホクしながら電話に出た私。「それがさー、ごめん、マーラがあんたより2分早めに返事してきたのよ」だって。ガクッ。水曜日はもうあさってのことなので、チケットが売れなかったら困るウェンディは、メールをたくさんの友人に送る前に、姑息にもマーラに携帯からテキストメッセージを送っていたのだ(カナダの携帯ではメール機能というしゃれたものより、テキストメッセージがはるかに使われている。クソッ!)。

というわけで、今回は残念。

次回は、ロバートの降ってわいたような話。

Sunday, May 27, 2007

マイティマシン、ポリス、現る!!




フォルスクリークの我が家を売却してしまった今となっては、ここケリースデールの借家が仮の我が家に。古いけど大きなこの家の暮らしも快適で、子供たちは毎日バックヤードを探索したり走り回って大はしゃぎ。ケンは一生懸命自転車を漕いでいるし。家の裏には素晴らしい公園があり、そこに併設のキッズ・プールのオープンが待ち遠しいこの頃。それにしてもケリースデールはすごい。ロバートと私にしてみればこの界隈に住むようになって、ベンツ、BMW、Volvoは当たり前のことになり、ポルシェすら珍しくない光景に。さすがにピカピカに磨き上げられたランボルギーニとフェラーリが路駐しているのを見た時はドキッとしたけれど、そのすぐ後ろはカーシート付きのベントレー。うちのすぐ近くで新築の家が販売中だけど、値段は3.8ミリオン。つまり、円に換算したら3億8千万円というところだ。この界隈に住む人々の懐はどうなっているのだろうかと興味津々のロバートと私。たまたま借家がこの界隈だっただけで、私たち夫婦にはこの界隈に家を買うなんてことはまったく無理。なので、借家住まいのこの夏を思いっきり楽しもうといつも話しているのだ。

ところで、我が家に引っ越して間もなく、しーんとした夜のこと、水道が流れる音が聞こえる。たまたま夜みんなが寝静まった後だったので聞こえたけれど、実はその音はひっきりなしにやむことなく、つまり英語で言う24/7、水が流れているのだ。この家のどこかで、水が流れている。音はかなり大きいので、どこかで水漏れがしているはずなのに、それがまったく見当たらない。そして先週の大雨。雨がやむと、我が家の前の舗装道路の端に水がたまっている。隣のご主人が、「この水は君たちの家から出てるに違いないよ。うちも、15年前に水道管に穴が開いて、同じ目にあったんだ」と教えてくれた。早速私たちは管理会社に電話して、水道屋さんを寄越してもらった。もしかしたら、あのひっきりなしに流れる水はこれに関係しているのかもしれないと思いながら。水道屋さんはさすがにすごい。我が家の水道栓があるベースメントに行って5秒で診断。外のフロントヤードに埋まっている水道管に穴が開いていて、そこから土中に水漏れが起きている。この音は、その水漏れが水道管を通してここまで伝わってきている音だとのこと。水道管の水漏れがいつ始まったかはわからないけれど、水がどんどんフロントヤードを浸していって、先日の大雨も手伝って、フロントヤードに水が溢れて道路に流れていっていたのだ!水道屋さんとこの家のオーナー(初めて会った!)が我が家に来たのは金曜日のこと。そして翌日の午後にはいきなり我が家にマイティマシン(ショベルカー)現る!子供たち、特にケンは大興奮。ケンは工事現場で使われるクレーンやショベルカーを見るのが大好きで、「マイティマシン」と呼んでいる。工事現場でしか見れないマイティマシンが我が家に来たので少し驚いたような表情でずっと作業を見守ったケン。トモキとノアも初めて見る大きな作業機に釘付け。フロントヤードを掘り起こすことしばらく、水道管が出てくる。水道屋さんの推測は的中。やはり穴が開いている。水が噴水のように流れる。新しい水道管に付け替えて土を戻して終わり。

その後、夕方、我が家で行うBBQにジュリアとブライアンが到着。玄関のドア越しから、子供たちは二人の到着に大喜び。いつもと違ったのは、ブライアンの運転するトヨタ4ランナーではなく、ジュリアの運転する小さなファイヤーフライで到着。我が家の前に停めた車に乗る二人に、なんとポリスマンが話しかけているではないか!パトカーが大好きなケンには、マイティマシンに続きこちらもたまらない!子供たちは大喜びしてドアからジュリアとブライアンに一生懸命小さな手を振っている。一体、何が起きてるのだろう。

我が家に入ってきたご両人。実は、我が家に来る直前のストップの標識を見逃したジュリア。ブライアンが大声で「ストーップ!」と叫んだのも間に合わず、ジュリアはストップサインをまんまと走りすぎたらしい。ただ、大声で叫ぶブライアンの声を聞いたパトカーが、二人を我が家の前まで尾行して尋問ということになったという。ところが、若くてハンサムなポリスマンは、我が家のドアから二人に手を振る3人の子供たちを見て気を良くして(もしかすると、3人のお腹を空かせた子供たちが待っていて不憫に思ったのかも)、違反切符を切ることなく放免してくれたとのこと。初めて警官に止められたというジュリアは、「ドアの向こうから一生懸命手を振るけなげな子供たちの姿が目に焼きついているわ」と、あの子達のおかげでかなり気が和らいだ様子。

ポリスと言えば、GMプレースでリハーサルをしているポリスのメンバーとマーカスは会ったらしい。そういえば、最初のコンサートは昨日、今日あたり。羨ましいったらありゃしない。

Friday, May 25, 2007

あの二人の近況




我が家の売却のことで頭がいっぱいで、あの二人の動向がさっぱりになっていたこの頃。が、相変わらずやってくれてる双子のトモキとノアは健在。

その1.ケンと双子が寝ている3人のベッドルームにはトーマスの壁紙ステッカーがあちこちに貼られている。トーマス、ヘンリー、トビー、ディーゼル、トップハムハット卿、バーティ、アニーとクララベルなど、ケンにはアンクル・スコットと一緒に貼った楽しい思いでがある。ちなみに、ケンのベッドが置いてある壁は他の壁の倍以上のステッカーが貼ってある。数日前、ケンを幼稚園に送ってから子供たちのベッドルームに入ると、エッ、何かが違うと感じた私。壁に貼ってあるいくつかのステッカーの位置が変わっている。そして、トップハムハット卿が、ノアのベッドに落ちている!!もしや、と思ってロバートに聞いてみると、やはり、それはあの二人の仕業。あの二人の手の届く範囲に貼ってあったステッカーをすべて剥がしてしまったというのだ。ゴードンが破れて床に落ちていた。。。それを見たロバートは焦って、剥がしたステッカーをあの二人の手の届かない位置に貼ったという。

その2.これは今日起きたこと。私はケンを幼稚園に送ってからジムへ。今日はナニーの人が来ない日で、ロバートが自室で仕事をしながら、あの二人は好きなように遊んでいた。前述の、オーブンのドアを開けて、そこに足をかけてトモキがストーブの上に登るのが昂じて、ストーブの上においてあった片手鍋のガラスの蓋を床に落とす。ガラスが割れて、ロバートが発見した時には、ノアが割れたガラスをかじっていた!とのこと。「でも、ノアは泣いてなかったよ」と。それを聞いて頭がクラクラした私。

毎日のように、ケンだったら間違ってもやらなかったことをしでかしてくれる二人。目が離せない日々に突入。

Thursday, May 24, 2007

グッドバイ・フォルスクリーク:進展





先週の月曜、玄関ドアのハンドルをピカピカに磨いてからまだ1週間ちょっとしかたっていないけれど、いくつかの展開が。

火曜日の不動産関係者向けのオープンハウスがうまくいき、土曜日の一般向けのオープンハウスでは、私たちの不動産エージェント曰く「回転ドア状態で、見学客がひっきりなしに入っていた」とのこと。エージェントの話しでは2件のオファーは確実に入りそうとのことで、私たちもホッと一息。我が家を早く、高い値段で売るために、この2ヶ月、家の修理に時間とお金を費やし、私たちのストレスレベルはかなり上がっていた。1週間後の火曜日に、すべてのオファーが来ることになっていた。ところが、暴風暴雨になった日曜日のバンクーバー、売ろうとしている我が家で雨漏り発生!2件のオファーに少し浮ついていたロバートと私はお先真っ暗状態に。家を売ろうとしてる時に雨漏りはないよ、、、ね。幸い、こういう時にエージェントは焦らず、落ち着いたアドバイスをしてくれる。さすがです。我が家はタウンハウスで、家の内部以外、つまり、屋根はタウンハウス全戸の共同のものなので修繕積み立て費がカバーしてくれる。なので、雨漏りも私たちの責任で修理するのではなく、修繕費から修理されることに。私たちは早速タウンハウスの理事会に連絡を入れ、屋根の修理を依頼。ただ、それは月曜日のことだったので、オファーを受け取ることになっていた翌日の修理は不可能。その代わり、オファーを受け取る際の法的な書類に、雨漏りのため屋根の修繕が必要だけど、それは修繕費から出される、という項目を挿入。私たちとしてはなんとかうまく逃げたいところ。これを理由に、オファー先から値切られることが十分考えられた。

そして火曜日、午後5時、ロバートは緊張の面持ちでオファーを受け取るために、エージェントと待ち合わせの場所へ。私は子供たちとお留守番。この時点で、3件のオファーがあるということを聞いていた。ただ、オファーの内容は、その場で相手方の代理人となるエージェントから聞くことになる。オファー1件につき10分くらいかかるとのことだったので、6時になってもロバートから電話が入らない私は少し心配になる。あー、値切られてるのかな、と思って。もちろん私たちも、我が家近辺の値段のリサーチはしていて、バブルのバンクーバーと言いながら、この半年くらいの売値はセラーが求めていた額より下回っていることを知っていた。私たちのエージェントは、あえて私たちが求める金額を低めに設定し、その値段につられていくつかのオファーが来るようにし、そこからbidding war、つまり競売に持ち込むのが彼女のストラテジーだったのだ。

ロバートから短い電話が入って、その後、すぐに帰宅。1件目のオファーは、私たちが求めた金額より少し下回る。多分、相手方は私たちの家を安値で買って、少しお金をかけて見栄えよくリフォームした後で高額で売ろうというのが狙いではないだろうかとのこと。不動産バブルのバンクーバーではこういう土地転がし的なことをして収入を得ている人々が多い。2件目のオファーはゲイのカップル。一人は建築士で、我が家を買って自分たちの好きなようにリフォームして落ち着いた暮らしをしたいというカップル。提示額も私たちの提示額よりかなり上回る。そして3件目のオファー。若いシングルの女性。なんと、ゲイカップルが提示した金額を大きく上回る提示額に、ロバートもエージェントも信じられないというか、笑いを抑えられないという状態だったらしい。この彼女は、オープンハウスで我が家に入るなり気に入って、どうしてもこの家が欲しいと思ったらしい。そして、2回目のオープンハウスで金銭面の助けをしてくれる母親を連れてきたとエージェントが言っていた。

こういうオファーの場合、金額を提示するのと一緒に相手方は条件として、例えば、「今住んでいる家が売れてお金の工面ができることが前提」とか、「雨漏りの修理が完全になされるものとして、そのための保証金としてセラーは今後1年間、○○○○ドルを受け取らない」とか、条件を出すのが一般的。なので、どのオファーを受け取るか決める際には、たとえ提示された金額が求めていた金額より低いとしても、条件のないオファーを受け取るのが賢明な時もある。ただ、今回のオファーは3件とも、no condition、つまり、そういう条件がまったくないクリーンなもので、なおかつ3件目のオファーは破格の値段。私たちとしてはもちろん、そのオファーを選んだわけだ。ロバートと私はゲイのカップルに好感を持ったけれど、そこはビジネスとして割り切らなければならない。

そういえば、3年前に友人が家を購入しようとした時に、セラーが求めていた金額より2万5千ドル(250万円くらい)高い額で、条件なしでオファーを出したけどゲットできなかったという話を聞いた時、私たちの誰もが信じられなかったことがあったけれど、今回はそれを軽く上回る金額で3件目のオファーは来たのだ。いやー、やっぱりバンクーバーはバブルだ。おそろしー。我が家をゲットした彼女はどうしてもあの家が欲しくて、リッチなママのファイナンシャルの手助けを頼んだのでしょう。そして自分があの家をゲットできるように、最初から破格の金額でのぞんだのでしょう。これもあっぱれなストラテジー。あの家には私たちがそうであったように、あの家をとても愛する人に住んでもらいたいと思っていたので、私としては満足。

こうして、我が家はあっけなく売れてしまい、ロバートと私はこの数ヶ月、どんだけストレスだったかを話しながらシャンペンで乾杯したわけです。すごく気に入った家だったけれど、最後にはきちんと売ることに神経をすり減らしてあの家を持ってること自体がストレスになってたよねとか言いながら。今後、売買契約書類にサインをして我が家の銀行口座にお金が入るまで半月ちょっと。それが終わると、本当に本当にグッドバイ・フォルスクリークとなる。

なんてことで、やっぱり少し悲しー。

Monday, May 21, 2007

トホホ。。。

今日は久しぶりにウーッ、、、の気分。ゆうべ、飲み過ぎ。ビクトリア女王の誕生日を記念した3連休のカナダ。ゆうべはロバートの2番目のお兄さんがビクトリアから帰ってきて、レギュラーのスージーとダレンがディナーに来る。私が作るフランクステーキは好評!スージーとダレンが手土産にワインを2本持ってくる。そうだ、あの二人をブレームしよう。そう、今日はワインの飲み過ぎで久しぶりに二日酔い。こんなふうに感じるのは数年ぶりのこと。年のせいか、最近あまり飲めなくなってきた。いや、子供ができた自覚というやつか。二日酔いも子供がいるといないでは、感じ方が違う。気持ちが悪くても3人の子供の着替えをさせてご飯を食べさせて、ママは寝転がりたくてもそうはいかない。あー、しんどい。でも、飲みすぎた私も悪い。いや、ワインを持ってきたスージーとダレンが悪い!

でも、ゆうべは楽しかった。  

Wednesday, May 16, 2007

五月晴れ

のバンクーバー。今週は気温も上がったので、私もタンクトップとショーツのいでたちに。それでもケンは頑固にお気に入りの「新幹 線」の長靴とフリースのジャケットを着て登園している。幼稚園でも女の子は半袖のワンピース、男の子はショーツやTシャツ姿になっていた。子供って、暑いのを嫌がるので。

あれほどまでにトイレでうんちをすることを拒んでいたケンが、今日いきなり、「うんち出る!」とトイレに駆け込んだ。あれよあれよという間に便器に座っ て、ウッと一押し、トイレで初めてうんちをしたケン。その後しっかりと、「トーマスの大きなプレゼント買ってね」と満足顔。私はケンのこの心境の変化にただ感 心。それにしても、私がこれまで繰り返し言っていた「トイレでうんちができたらトーマスのプレゼント買ってあげるからね」まできちんと覚えていたとは!昨日までうんちはどこかにひっそりと隠れてパンツの中にしていたケンなのに、子供の日々の成長にはいつも驚かされる。

下に小さな弟が二人もいるので、なんだか最近のケンはとても大人に見える。頑張れ、ケン!

Tuesday, May 15, 2007

グッドバイ・フォルスクリーク:パート3

家を売るのがこんなにストレスフルなことだなんて思ってもいなかった。ベッドに入る時間が午前2時くらいのこの頃。少し疲れている。

この数日はずっとフォルスクリークの家を掃除していた。昨日は、玄関のドアの取っ手を磨くこと2時間。昨日は五月晴れのすがすがしい1日で、玄関前のポーチの椅子に座りながら取っ手を磨いていると、お隣のリズが一緒に座ってお付き合いしてくれる。リズは私よりも年がすーっと上のエアーカナダのパーサーをしている素敵な人だ。この6年、何かと私たちに親切にしてくれた。全部で9戸の小さなタウンハウスだけど、なかなかユニークな人たちが住んでいて、なんだか長屋のような感じがしてそれも良かった。リズをはじめ、シングルのキャリアウーマン、元キャリアウーマン、アーティスト、CBCのプロデューサーなど。リズはバルコニーまで掃除してくれて、我が家は塵一つなくピカピカ。ロバートと私がこの家を買った時以上にきれいになった気がする。本日、不動産関係者向けのオープンハウスが無事終了。次は土曜の一般向けのオープンハウス。来週早々にはオファーが入りそう。我が家の物件情報は少し長いけど、このリンク。http://www.realtylink.org/prop_search/Detail.cfm?areatitle=&ARPK=&ComID=&agentid=&MLS=V646965&rowc=1&rowp=1&BCD=GV,FV,CH&imdp=0&RSPP=5&AIDL=9&SRTB=P_Price&ERTA=true&MNAGE=0&MXAGE=200&MNBT=0&MNBD=1&PTYTID=1&MNPRC=450000&MXPRC=9000000&SCTP=OPEN
家を売ることがとうとう現実的になってしまった。

少し寂しい。今、頑張って執着を落とそうとしているところ。

Sunday, May 13, 2007

グッドバイ・フォルスクリーク:パニック編

今日はロバートがフォルスクリークの家に修理・掃除へ。今後の予定は、月曜日に不動産屋が手配したフォトグラファーが来て、家の中の写真をとる。火曜日は、不動産関係者向けのオープンハウス、そして3連休の来週末は、一般向けのオープンハウス。多分、このオープンハウスの直後に、私たちの家を買いたい何人かの人からオファーが来て、その中から一番条件の良いオファーを私たちは了承することに。つまり、提示金額が一番高い人のオファー、ということになるわけだ。そのために、ロバートと私はこの1ヶ月ちょっと、家をいかによく見せるかということに専念している。すべては、ストラテジー(戦略)というわけだ。これまでの修理に5千ドルくらいかけて、家の価格は1万ドルは上がったと思う。だから、とにかくちょっとしたことでも見栄えを良くすることによって、すべてが値段に影響するのだ。

ロバートが向こうの家に行ってしばらくしてから電話が入る。壁を塗り替え、カーペットを張り替えるために取り外したバスルームのドアが、戻したがいいが閉まらないというのだ。カーペットが深く入りすぎて、その分ドアが閉まらなくなった、ちょっと今、パニッキーになっている、と言うではない。ロバートから「パニック」という言葉を聞いて、私も一瞬背筋に緊張が走る。超のんきでロジカルなロバートが感情を表す言葉を使う時は、ちょっとやばい。そして、DIYがまったくだめなロバートがこの難題を背負ってしまったことは、もっと悪い。本当だったら私もロバートと一緒に掃除・修理をしたかったのだけど、今日はベビーシッターが見つからず、私は家で子供たちとお留守番。かなり歯がゆい。そして、風邪気味の子供たちはみんなおしりもゆるい。今日はうんちのおむつを替えてばかり。しばらくして、また電話。スージーとダレンの救護チームが到着したという。これから3人でホーム・ディポに行って、修理に必要な物をいろいろ買ってくるという。それを聞いて少し安心した私。ダレンが来てくれると、だいたいのことはなんとかなる。あー、なんて素晴らしい友達なんだろう、とまたここで冷や汗を拭いた私。エンジニアにもいろんな種類がいるということをロバートと暮らしていて痛感する。ソフトウェアのエンジニアで、プログラムを作ることには一流のロバートも、家の修理となると、ろれつが回らなくなる。まずはDIY物の本を読んで、「説明の仕方が悪い、何を言ってるのかわからない。いったい、こんなライティングではボクみたいな一般の人間にわかりっこないじゃないか!」と文句を言って、バスタブの水漏れさえ修理できない。ある時なんか、それが元で、家中の水がストップしてしまい、挙句の果てには水道屋に来てもらって、このタウンハウス全体の9戸の水道栓をストップするという大がかりな修理に発展し、900ドルの請求書が来てしまった。ロバート曰く「ボクはこういうことの修理ができないけれど、その分金儲けができるからさぁ」と。900ドルあったら、けっこういい物が買えるんだけど~と目を覆った私。トホホ。

帰ってきた時には、いつも通りの落ち着いたロバート。スージーとダレンのおかげで、仕事もはかどったらしいし、to do listを見直して、優先順位をつけたらなんとかなるという結論が出たらしい。私はロバートがいない間、何軒かに電話をかけて明日のベビーシッター探し。レギュラーのナニーさんは都合が悪くて来れない。幸い、午後からクローディアが来てくれることになった。こういう時、バンクーバーに身内のない私たちは本当に友達に感謝。

とにかく時間のない私たち。だけど、そんな私たちにも切り札があった。今晩、オタワからロバートの2番目の兄が到着。国防省勤務のお兄さんは、月曜日からビクトリアで開かれるNATOの会議に出席するため、今晩私たちのもとに一泊し、明日、ビクトリアへ向かう。ロバートと私は、明日、ビクトリアに出発する前に、お兄様のお力を借りようと考えたわけだ。ルーフデッキを新築してくれたのは一番上のお兄さんだったわけだけど、このお兄さん曰く、2番目のお兄さんは自分よりもっと手先が器用と言っていた。なんてったって、このお兄さんは自分の家を自分で建ててしまったというのだから、バスルームのドアが閉まらないなんて、お茶の子さいさいに違いない。こういう時、ロバートみたいに兄弟が多い家庭は頼もしい。それぞれが何か一つのことに優れているのだから。ロバートも今回のプロジェクトで少し自信もついたみたいなので(古い電球を取り替える以上のことができるようになった!)、明日のお兄さんの働きに期待しよう。

なんだか、明るい光が見えてきた。

Friday, May 11, 2007

グッドバイ・フォルスクリーク:パート2




フォルスクリークの家を出てから1ヵ月半。思ったほど恋しく思わず、今の借家暮らしも慣れてきたところ。フォルスクリークの家をそれほど懐かしいと思わないのは、まだ私たちがそこを所有していて、行きたい時に行けるから。今日も私はケンを幼稚園に送った後で向こうに出向き、売却準備のための掃除をしてきた。

こっちでは、中古の家でもしかるところに立っているしかるべき建物であれば、いい値で売れる。バンクーバーの今のバブルを利用して、私たちの家も6年前に買った時より2倍の値段がつきそうだ。もちろん、そのためにはリノベーション、いわゆるリフォームもしっかりしなければならない。これまでのところ、ロバートの兄が屋根のデッキを取り壊して新しいのを建ててくれ、窓ガラスを入れ替え、カーペットを全部張り替えて、バスルームのリノリウムの床も張替え、そして今週は室内の全部の壁のペンキを塗り替えた。家のドアを開けると塗りたてのペンキのにおいがきつい。今日は窓と鏡を拭いて、床を履いてからきれいに拭く。またもやこの家に惚れ直す。途中でマーカスが来てくれていい息抜きになった。マーカスは近所に住んでいるいい友達だ。マーカスも来年には今住んでいるコンドミニアムを売って、イーストサイドに一軒家を買うことを計画しているらしい。バンクーバーの住宅バブルを利用して、今みたいに値段が高い時に売って、しばらくレンタル物件を探すか旅に出るかして、値段が下がるのを待ってから次の家を買うのがいいプランに思える。もちろん、住宅の値段は上昇し続けるかもしれないけれど、きちんとした一軒家を買うのに円に換算して1億というのは、いくらオリンピックが近いと言っても高すぎる。ましてや、私みたいに日本のバブルを経験している者にしてみれば、これがいつまでも続くわけがないというのは目に見えている。マーカスと屋根のデッキに立ってバンクーバーを一望しながら近況を交換する。夏の予定、最近見た映画などなど。Last King of Scotlandのフォレスト・ウィテカーはいい演技をしたらしい。オスカーのスピーチも良かったもんね。ポリスの再結成世界ツアーが今月末、バンクーバーで皮切りになるけれど、会場のGMプレースで働くマーカス情報では、コンサートのリハーサルが来週からGMプレースで始まるそう。U2もたしか昨年GMでリハーサルをしていた。マーカスの仕事はおいしい。街角を歩くスティングを見れるのだろうか。

我が家のデッキから見えるもの―――ダウンタウンからサウスサイドにつながる橋3本、グランビル、バラード、キャンビー。雄大な山並み。グラウス、シーモア、サイプレス。グラウスのゴンドラも上に下に行きかうのが見える。SFUがあるバーナビの山。イングリッシュ・ベイ、スタンレーパーク、サイエンスワールド、グランビルアイランド、フォルスクリーク。ボウエンアイランド。ウエストバンクーバーのライトハウスも見える。ここからの夜景は100万ドルとは言わなくても、50万ドルはするかな。あー、この景色もあと数週間で家が売れたら本当にso longだ。目に焼きつけたくて、この家に来るといつも、しばらくデッキに立つ。来週、この家の情報が不動産物件にアップされ、来週末がオープンハウスだ。さて、どれだけの値がつくか。。。

掃除に思ったより長く時間がかかってしまい、結局、ケンを幼稚園に迎えに行って家に着いたのは4時過ぎ。ドアを開けた途端、悪臭が!ロバートは相変わらず自分のオフィスで仕事に没頭していて、スカイプでパートナー達と話しをしている。うんちの主たちが見当たらない。うんちのにおいをたどって家の中を歩り、あの二人の閉ざされた部屋の前で立ち止まる。あの二人は遊びながら自分たちの部屋のドアを閉めることがよくある。一人ずつおしりをチェックすると、案の定おむつにうんちが入っていた。おむつを替えてベースメントに行くと、ここも臭い!ベースメントの遊び部屋全体ににおいが充満。なんと、うんちがカーペットに付いている!なぜそうなったかは不明。子供たちの服にも付いていなかったし。キッチンのゴミ箱もロバートが捨てたうんちのおむつで臭い。なんでうんちのオムツをゴミ箱に捨てるのよ!朝うんちをして、ランチの後にもうんちをしたあの二人。うんちがおしりに入っていながら、どうしてこんなに楽しそうにはしゃげるのだろう。こーんなに可愛いのに、おしりはうんちまみれの二人。ママにはちっともわからない!

Thursday, May 10, 2007

夏セメ、始まる。

今日から夏セメスター(学期)が始まる。今回は本業の社会学のPolitics of the Familiesというコースをサイモン・フレーザー大学のダウンタウンキャンパスで。SFUの学生でありながら、私ほど本キャンパスのバーナビーに行かずに大学3年まで行き着いた学生はいないに違いない。とにかくバーナビーは遠い。ウエストサイドをベースにしている私は、隣町のバーナビーがとても遠~く感じてしまうのだ。UBCがとても近いのは皮肉なことで。。。仕事をしていた時にはバーナビーまで行くのに時間がかかったし、子供ができて仕事は辞めたけれど、子育てが仕事になってしまったので、この数年私はできるだけバーナビーに行かず、いかに効果的にコースを取るか、を実践してきたのだ。そのために、オンラインのコースもたくさん取ってきた。オンラインは仕事をしてる人、遠くに住んでいる人(たまにはカナダ国外に住んでる学生もいる)、時間の融通がきかない人にはいいコースだけれど、実際に教室で講義を聴けるのと違って、教授やクラスメートとのまじわりがないので、コースから得るクオリティはかなり落ちる。昨年秋より大学復帰した私は、大学できちんと講義を取るようにしてきて、クラス内での自分の発言にも少しずつ自信がついてきた。なんせ、こっちの講義では、3、4年レベルになると必ずプレゼンテーションがついてくる。日本人の私には発言はちょいと苦手でござんして。

新しいコースは、濃紺の細身のジーンズがきまっている女性の教授で、ダーク系の服とシンプルなアクセサリーの組み合わせがかっこいい。年齢にして50代半ばというところ。60-70年代のベトナム戦争時に大学生活を過ごした人っぽい。講義はフェミニスト理論を中心に変遷する家族とは何か、移り行く時代の中で家族生活を行うにあたり「誰が」一番影響されてゆくのか、などを話し合ってゆくらしい。この分野は私の興味の対象なので、面白くなりそう。だけど、私は一般的なカナダの大学生のように、男女同権を主張するわけでもないので肩身が狭いのだけど。日本という女性の地位の低い国で育ち、確たる主張もないままこの年になってしまった私には、大学で勉強したことを将来の仕事に生かしたい!という、お姉ちゃん・お兄ちゃん大学生のような輝く夢があるわけでもないし。なので少し緊張もする。今回のクラスもカナダらしく多文化なのがいい。エジプト、エルサルバトル、アイルランド、香港、インド、スコットランドなど、クラスメートはあちこちから来ている。と言っても、ほとんどが子供の時にカナダに家族と移民してきた人ばかりなので、英語を第二外国語として話すのは私くらいなのが心細いところ。そして、もっとすごいことに、今回はきっと私がクラスで最年長だ。この前のクラスではかろうじて42歳のジェニーンがいたんだけど。この数年、クラスメートとの年の差は開く一方で、教授のほうが私の年に近かったりするのが悲しい。あー、いつになったら卒業できるのだろう。

今日は大学の図書館に延滞してしまった本を返す。ペナルティ。。。30ドル。ガーン。今日学んだ教訓。大学図書館を甘く見てはいけない。本は期限までに返すこと。トホホ。

講義に出かける前は子供たちをメープルグローブ・パークに連れて行く。3人の子供たちが、長い間ブランコに乗った。ランチの後だったので、トモキはうとうと眠そうな顔をしながら、ノアは満足げで、ケンは「もっと高く飛ばして!」と大はしゃぎ。カメラを持って行かなかったのが悔やまれた。

今日は雲ひとつない青空で、日差しも強く、春爛漫。

納豆さまさま


このところのBBQ三昧の飽食で、今晩は銀鱈の粕漬け焼きともやし炒め、サラダ、豆腐の味噌汁。なんだかお腹が落ち着いた気分。バンクーバーで生活していると、体が急激に和食モードになることがある。とくに、コレストロールの高い食事が続いた場合だ。といっても、私の場合、肉は食べないのでけっこうきちんとした食生活なのだけれど、さすが、BBQとワイン・サイダーのアルコールが続くと気分はワショクーになってしまう。というわけで、今日はフジヤでお買い物。ひとめぼれ、納豆6パック、ひやむぎ、銀鱈、鯖、しらす、春雨スープ、子供たちにはポッキーや草大福。しめて90ドル弱。とても満足。フジヤには1ヶ月に1度、車をとばす。店のあるクラーク・ドライブは大型トラックやトレーラーがびゅんびゅん走っていて、必要だからという理由で車に乗る私はいつも少しびびってしまう。それでも納豆をゲットするためならこんなドライブもへっちゃらに。双子のランチはしらす干しの納豆ご飯。すでに納豆が好きな3人の子供たち。食欲がない時でも納豆ご飯はよく食べる。

今晩の銀鱈で、ボディとマインドがfixされた。これでまたしばらく走れるでしょう。私の中で食べ物が占める割合は高い!

今日、ケンの先生が教えてくれた。園庭で遊んでいると、ケンが先生の腕をつかんですべり台の下まで連れて行ったという。そこでタンポポに指をさして、「タンポポだよ~」と見せたというのだ。私は子供たちに、植物や生き物、小さな命を大切に育ってほしいと思う。

写真は、日曜日、アンジェラのボーイフレンドのメキシコ人のエドワルドが我が家で作ってくれたブランチ。コーンチップのトルティーラとオニオンや黄色いトマト、チリペッパーを入れて炒めたものに目玉焼き、アボカドのグアカモレとレタスをのせて。キドニー豆をサイドに。ピリッと辛味がきいて美味しかった。メキシコ料理は脂っこくないのがいい。

明日から夏学期が始まる。うわ~。

Tuesday, May 08, 2007

またもや、BBQ

今日は平日だというのにまたもやBBQ。日曜日の晩、ロバートの仕事仲間とその家族を招いてBBQをしたのだけれど(つまり、土・日連チャンのBBQ)、その時のステーキがまだ残っていて、今日、明日にも食べなければいたんでしまうのでBBQをということになったのだ。というか、なんだかんだと口実を作ってはBBQになってしまうのが夏のカナダの食生活かな。ステーキは4枚あるので、今晩はトッドとシェリーのカップルとその息子のユーエン、そして我が家のレギュラーのスージーを招く。肉を食べない私とは対照的にミータリアンのロバートはとくにステーキにかけては含蓄があり、ステーキならTボーン肉、ステーキ肉は冷凍にすると美味しくないので、新鮮なうちにBBQにして、焼きあがったらすぐ食べるというのが信条だ。今日のステーキ肉はサーロインで、土曜日に買ったので鮮度は少し落ちている。そこで、しょう油、しょうが汁、にんにく、長ネギのぶつ切り、黒砂糖、ごま油のタレを作って、午前中からステーキを漬け込む。ステーキを食べない私もしょうがとごま油のタレの香りにゴックン。私は自分のサーモンを同じタレに漬け込む。

焼きあっがたら即食べるの信条通り、ロバートは自分のステーキが焼きあがったらお客さんがテーブルにつくのも待たずして、サラダも付け合せも皿に盛らず、本当にステーキだけ皿にのせてとっとと食べ始めてしまう。私は、土曜もステーキ、日曜もステーキ、そして今日火曜もステーキで、カナダ人、こんなに牛を食べていいいのだろうか…と少し心配に。とにかくこっちのステーキは分厚くてでかい。形は、オーストラリアの地形のようだ。今日の付け合せは、玄米サラダと、ローメインレタスのサラダ、そしてトッドが作ったトマトサラダ。玄米サラダは、炒ったクミンシード、刻んだオレンジピーマンとコリアンダーの葉を、しょう油、ビネガー、オリーブオイル、黒砂糖のドレッシングと一緒に炊き上がった玄米に混ぜる。ローメインレタスは歯ごたえのあるレタスで、シーザーサラダに使われる。今の時期は旬で、大きいのが2個で1ドルちょっとで買える。今日はあまりガーリックを使いたくない気分で、蜂蜜のドレッシングに。これがとても簡単で美味しいのだ。蜂蜜、ビネガー、しょう油、オリーブオイル、塩、コショーを混ぜるだけで、甘みのきいた美味しいドレッシングのできあがり。レタスにはくるみとひまわりの種を混ぜて、ドレッシングで合えるだけ。新鮮なきゅうりやトマトをスライスしてもグー。

私たちの食事中は4人の子供たちが大人の周りを走り回ったりおもちゃを広げたり、仲良く楽しく遊んでくれる。ケンも頼もしいお兄ちゃんになってくれた。ノアの場合、遊びは半分、残りの半分はぶどうやステーキやサーモンを食べてご満足。ノアって、どうして食べてる時にあんなに幸せそうな表情になるのだろう。

今日のディナーのカンバセーションは、何年か前、私たちに誰も子供がいなかった時にやって好評だったワインパーティを復活させようということ。これはとても楽しいパーティだった。参加者全員が15ドルを上限にワインを持ち寄る。ワインは紙袋に入れて、番号だけ書いて銘柄が見えないようにする。そして別の紙にワインの番号、飲んだ人のコメント、得点を書いて、パーティの後で採点。心に残る愉快なコメントは、「easy to drink, hard to swallow」。なんとサイテーの得票を得たのはBCワインで、ベストワインは、イタリアのア・マノだった。今度のパーティでは、ワイン、ポート、シャンペンを持ち寄ろうとか、いや、アルコールだったらなんでもいいことにしようとか、あーどうなることやら。

明日はあっさりと海老かなんかで。しばらくステーキは見たくない…。

Sunday, May 06, 2007

バーベキュー・サマー始まる





金曜の夜は映画を見れるくらいの余裕ができてきたこの頃。日が長いのをいいことに、夕方、家族5人で近くのブロックバスターまで散歩。今回レンタルしたのは「The Departed」。スコッセッシはこの映画で念願のオスカーを手に入れた。授賞式のスピーチで初めて大監督のスピーチを聞いて、少し笑ってしまった。なんだ、よく喋るただのオッサンじゃないかと思った。少し前に「ブラッド・ダイヤモンド」を見て、今回のデパーテッドといい、ディカプリオはいい俳優になりましたね。我が家で見る映画は、途中でポーズしてわからないことを話し合えるのがいい。映画館だったら次から次へとシーンが変わり、そうはいかない。珍しいことにロバートが私に質問をしてきた。その内容に「エッ!?」と固まってしまった私。彼は、マーティン・シーンとアレック・ボールドウィンを同一人物だと思っていたのだ。我が姉を思わせる映画オンチ。でも、アレック・ボールドウィンもかなり体型が変わってしまったので、わからないでもないけれど。3分の2くらいまで展開をドキドキしながら見ていたけれど、最後のほうはなんだかまとまりがなくなってしまった感じ。途中まであんなにスリリングだったのに。見終わった後、ロバートと私には疑問点がいくつか。そして私たちはそれぞれのコンピューターでthemoviespoiler.comに行き、ストーリーを読んでたねあかし。なーんだ、そういうことだったのか、と納得したのでした。スコセッシ監督は遠藤周作の「沈黙」を映画化するらしいので、今から期待。どんなパードレ像をクリエイトしてくれるのでしょうか。

土曜は、夕方からスージーとダレンのカップルが子供たちの散髪に来てくれる。ダレンは元ヘアドレッサーという経歴のアーティスティックな人で、編み物はするし、ビーズで素敵なアクセサリーを作ってはグループの女の子の誕生日にプレゼントしてくれる。本人曰く「あんまりこういうこと宣伝するとゲイに間違われるので困るんだけど」と苦笑。ストレートの男の人って、どうしてゲイと思われることに恐れを感じるのでしょう。私はストレートにもゲイにも魅力を感じるので、そんなことどうでもいいように思うけれど。。。じゃないか。ケンは赤ちゃんの時からダレンに散髪してもらっているので慣れたもので、バックヤードで青空の下お行儀よく椅子に座って、大好きなアンクル・ダレンとお喋りを楽しみながら髪を切ってもらう。お喋りと言っても、下のようなとてもシンプルなものだけど。

ダレン:「ケン、散髪が終わったら新しい自転車に乗って見せてよ」
ケン:「うん、いいよ」
ダレン:「庭で走るのが好きかい?」
ケン:「うん」
ダレン:「幼稚園でどんなことするの?」
ケン:「うーん、、、(しばらく考えて)わかんない」
ダレン:「1から10まで数えられるかい?」
ケン:「(元気よく)ワン、ツー、スリー、、、」

ノアの番が来た。最初はちょこんと椅子に座って、ダレンもチョキチョキとノアの柔らかい髪を切っていたものの、しばらくすると飽きてしまったノア。スージーと私はノアをあやそうとステージママのようにあーだ、こーだやってみるも効き目なし。こうなったらノアに一番いいのはスナックしかない。クラッカーを持たせるとご満足のノア。トモキはきちんと椅子に座ってダレンのなすがままに髪を切ってもらう。トモキの場合、何がなんだかわからないけどケンやノアが周りにいてママとスージーも一緒にいてくれるから、僕、とりあえず座っていようという感じ。

今回もダレンのおかげでハンサム・ボーイズに!

その後は数人の友人が加わってバーベキュー。サマータイムが始まったので、今の時期で日暮れは8時過ぎ。これから夏至までどんどん日が長くなってゆく。庭では石楠花とツツジがきれいに咲いています。この夏は大きなバックヤードで走り回る子供たちを見ながら、楽しい毎日になりそう。っていうか、私もエネルギッシュな子供たちに振り回されないよう体力アップしなければ。

Friday, May 04, 2007


あの2人、またやってくれた!もちろん、あの2人とは言うまでもない双子のトモキとノアだ。

そもそも、ロバートから私のモーバイルに電話がかかってきた時、私は仲良しのダレンとブロードウェーの私たちみんなの行きつけのサポディラで久しぶりのブレックファストの途中だった。私はエッグ・フロレンティーンを食べていて、ロバートは何か他愛もないことを話し、その後、「本題に入るとして、実は、リビングルームに砂が落ちてるんだけど、何か心当たりある?」と言うのだ。「えっ、サンド?」と聞き返した私。「ロビン(飼い猫)の砂じゃないの?粗い砂?それともさらさらの砂?」と聞き返した私。ロバートは、どっちかというとさらさらした感じ、と言うではないか。ロビンの砂なら粗いはずなのだけど私はまたロバートがてきとうなことを言ってるのだと思い、あまり深く考えずに電話を切った。そんなことも忘れていくつか用事を足してから家に帰ってみると、床のあちこちに砂が落ちている!それはロビンのトイレの砂なんかじゃなく、まぎれもない砂、砂、砂...。トモキとノアが昼寝の途中なのをよいことに、私は箒できれいに掃く。あー、こういう時、ハードウッドの床はいいとつくづく思いながら。だけど、砂がどこから来たのかまったく思い当たらない。家の中の植物鉢は土だし、バックヤードは芝生か煉瓦か土で、砂はどこにもない。家に誰かが砂を持ってきたわけでもなく、私は掃除をしながらあれこれ考えてみたけど、とにかく思い当たるフシがない。床に落ちていたある物が目に入ったけれど、子供たちのおもちゃだからと私は意にもかけなかった。しばらくして、私の中で何かがひらめき、もしや!?とある物のところに戻ってみる。それを拾い上げて、やっぱりこれだったか・・・とオフィスで仕事をしているロバートに見せに行く。そのある物とは、ケンの誕生日にダレンとスージーのカップルがガスを入れてプカプカ浮く風船を作ってくれた時に、風船が空に飛んでしまわないようにと、錘につなげてくれたその「錘」のぬけがらだったのだ。つまりそれは、ゴム風船の中にたくさん砂が入ったものだったのだ。私が見つけた黄色の錘のぬけがらには、まん丸の小さな穴があいていて、そこから砂があちこち床にジャージャー落ちたらしい。こんなことをするのも、トモキとノアの双子しかいない。ロバートと私は、ケンと双子を比べて、ケンが小さかった時にはこんなこと間違ってもしなかったよね、と話すことがよくある。ケンはオーブンのドアを開けることもなかったし、CDラックからCDを全部取り出してばらまくこともなかったし…。とにかくあの2人、息のあった最強コンビなのだ。ひととおり床を掃いた後、子供部屋に行ってみるとそこにも砂が。ケンのベッドの上にも砂がある。私は、あの2人、あの2人、あの2人…と頭を振ってしまった。いまだにキッチンやダイニングルームの床は砂でじゃらじゃら。あの2人!と思いながらも、可愛くて仕方ない。

さて、カナックスがアナハイムにまたもや延長で負けてプレーオフから姿を消してしまって一夜明けた今日、道行く車からカナックスの旗はなくなり、Vancouveritesは何もなかったかのように、またフツーの生活に戻ってしまいました。Go Canucks Go!がNo Canucks No!に・・・。トホホ。

Thursday, May 03, 2007



3人の子供たちはいずれも芸達者。

ケンは車を識別する力にたけている。送り迎えの車の中から行きかう車を見ては、「あーっ、ママとダディのクルマー」、「あーっ、D.D.のクルマァー」と車探しに余念がない。トヨタのロゴがついている車はすべて「ママとダディ」の車で、ホンダCR-VあるいはホンダのHのロゴがついてる車は大好きなD.D.の車、マツダのプロトジェ5はキャシーの車で、Mazda3は「キャシーのクルマみたい」、そしてジープは「スージーのクルマ」なのだ。消防車や救急車、ごみ処理車、はたまた郵便車を見つけては満足そうに「あー、いたぁ!」と大喜び。車にかけては、とにかく目ざとい。トーマス好きのケンは、トーマスの線路を上手につなげてなかなか独創的な線路も作る。頼むから私のHugo Bossのサングラスで遊ぶのはやめてほしい。300ドルもしたんだから。

トモキはとにかく器用。10ヶ月と1週間で歩き始めた時からこの子は止まることを知らない。オーブンのドアを開けて体ごとオーブン乗り込むようになったのはノアだったけど、トモキはオーブンのドアを踏み台にストーブに上るようになり、ストーブの上で仁王立ちをしているのを見つけて仰天した私。こちらの調理用のストーブとオーブンは一緒になっていて、日本のガスレンジとは違い、ほとんどが火の出ない電気ストーブで、その下にチキンやターキーがまるごと入るオーブンがついている。最近のトモキはハイチエアーに座ってごはんを食べている時も椅子から飛び出してテーブルに立とうとする。なんせ体が小さいから、身軽にするりと抜けられるのだ。それに比べてノアは、ハイチエアーから出たくてもおしりが重くて立ち上がることができない。さて、トモキのハイチエアー飛び出し防止のために苦肉の策に考えたことは、トモキの足を縛ること。こんなこと、乳児虐待のように聞こえるので友達には言えないのだけど…。だけど、縛ったヒモもトモキにかかってはするりと抜けてしまって意味なし。トモキ、面白すぎ。

ノアは、破壊力満点。よく食べる。トモキが手に握っているおやつも取り上げてムシャムシャ。自分がミルクを飲んでいても、トモキのミルクを取り上げる。こんなのだから、ノアはよく育つ。2000グラム少々で生まれたノアも、今ではトモキよりかなり重い。お腹のでかたは中年のサラリーマンなみ。抱くと、腕にドシッとくる。そんなノアはケンと違った意味でクルマを持たせたらナチュラルに進んでゆく。クルマのおもちゃを手にしては床にこすりつけてゴーゴー走らせるし、大きなクルマのおもちゃに乗ってニコニコとリビングルームを走っている。ベースメントに続くドアを開けて、そこから階段の下へおもちゃを投げつけるのもいつもノア。

3歳児と1歳の双子をいっぺんに授かってしまった辛さは、体験者にしかわからないと思うけれど、毎日この子達、面白いことを発見して楽しませてくれる。

Wednesday, May 02, 2007

ジム復帰以来、今日で3度目のジム。今日はジムの帰りにホームブルーのお店で、ストロングボウのサイダーも注文しちゃって、5週間後に飲み頃となるサイダーにすでに唾がゴックンとなり、3匹の子ブタつきの生活もなんかいい感じ、なんて思っていると、前学期の10枚の論文が大学より送られてくる。封を開けて、40点中25点の採点に口が開いてしまった。今回もいろいろリサーチをしてけっこういい線いくんじゃないかなと楽しみにしてたのが、いきなり突き落とされた感じ。自慢じゃないが、これまで大学の論文ではA、悪くてもB評価を受けていたので、これにはけっこう落ち込む。教授の好む論文のスタイルも関係してるかもしれないしなんて思って、あー、明日は明日の風が吹くにしちゃおう。