Thursday, February 25, 2010

熱いぞ、熱いぞ!




いやー、今日はカナダが宿敵ロシアを7-3で下しました。もう感動。ゲームが始まる前からそわそわして落ち着かなかったカーチャン、ていうか、カナダ国民がみんなそうだったね~。国家の威信をかけたホッケーです。開催国カナダはメダルの期待を背負い、オベチキンごときのロシアに負けてはならなかった。負けたらバンクーバーの街は暴動です。ゲーム開始すぐにカナダが先制。こんないい出だしはない!私は外にコーヒーを買いにメディアセンターを出ました。その時も外で警備している人達に「1-0でカナダがリードよ!」と言うと、みんな大喜び。街中のあちこちのテレビに人々は釘付けになり、用事があってグレッグのオフィスに電話をしたらセクレタリーが「今日は具合が悪くて帰りました」と。よくよく考えてみたら、ホッケー見たさの仮病だって!オリンピック警備にあたるポリスたちも無線でスコアを連絡しあっていました。夜遅くの帰り道、ダウンタウンを通るとすごいお祭り騒ぎ。大きなカナダ国旗を持った若者が数人、走り回っていたり、バンクーバーはすごくいいムードです。次は準決勝でスロバキアと対戦。今日の調子で勝ってもらいたいものです!

明日は女子ホッケーの決勝、カナダ対アメリカ。願わくば、チーム・カナダ男女のペア優勝。応援に力が入ります。

私は先日、スウェーデン対フィンランド戦に行ってきました。オリンピックの仕事をしている私は、これが最初で最後の地元開催のオリンピックで、観客として見れるゲームです。スウェーデンとフィンランドは、前回トリノ五輪での金メダルと銀メダルを取った国。面白いゲームになりました。スウェーデンが3-0で一方的に勝った感じがしたけれど、オリンピックの雰囲気いっぱいのゲームでした。

スウェーデンには、バンクーバー・カナックスでプレーする双子のセディーン兄弟とサロ、そして以前カナックスでプレーしていたオーランドがいるので、バンクーバー市民もスウェーデンを熱烈に応援します。フィンランドファンも負けないくらいいたのは面白いことでした。ゲーム前にセディーン兄弟が紹介されると、会場も一段と盛り上がりました。ビデオはその時の模様。地元はいいねぇ。ところで、スウェーデンの黄色と青のジャージーや国旗を見ていると、IKEAの店にいるような気分になってしまうのは私だけ?

明日は真央ちゃん、ミキティ、鈴木選手を応援しなくては!残すところあと3日のオリンピック。私のほうもまた少し忙しくなります。

ドラマは続く!

Friday, February 19, 2010

私は国母君を応援します

毎日テレビから目が離せませんねぇ。

昨日の男子フィギュアスケートは感動ものでした。高橋、織田、小塚の3選手が素晴らしいフリープログラムを見せてくれました。ウルウル。しかし意地の悪い私、織田君の後でジョニーが登場すると、まず「ギャーッ!!」の悲鳴から始まり(もちろん、あの衣装とルックスよ)、演技中は心の中で「転んでくれぇ!」と念じ、採点を待つ間の頭に載せられたバラの冠を見た時には、何も言えなくなりました。プルーシェンコとライサチェクもよかったですねぇ。ライサチェクのあの濃い顔、いいわー。「ゴッドファーザー」の時のアル・パチーノを思い出したのは私だけじゃないはず。それにしても今朝、メディアセンターで金メダルを首からさげて歩いていたライサチェクを見逃したのは痛かった。

スノボー・ハーフパイプのショーン・ホワイト。彼は文句なしの金メダルでした。それにしても、国母君もよくやったです。あれだけ日本中からブーイングを浴びて、開会式すら出れずに大学の応援会まで取りやめにされて、そんな重圧の中でよくやったよね。最後の最後での転倒はアジャパーだったけど、コクボォー、素晴らしい滑りだったぞ。なんだか、どうもこっちで長く暮らしちゃうと国母君の服装の乱れとか鼻ピアスのどこが悪いの?と思えてしまうのは、私だけ?スノボーやってる人って、そんなもんだと思っておりました。それが彼らのカルチャーってやつでしょう。国母君を見ていると、高校時代の同級生を何人か思い出します。元生徒会長だったあの人や、カオスさんやサンドさんなんて、彼が自分の高校時代とダブってないか?身休さんに関しては、肝心なところで寝過ごしていたかも。

だから、日本の人たちは国母君を温かく迎えてやってください。「コクボォ、よくやったべー。おめぇー、最後にこけたけど、お前らしいいい滑りしたべや~」って。そしたらさぁ、国母君はまた言うかもね。チッって舌打ちしてから、「うっせーな。だからよぉ、オリンピックなんてただの大会となんも変わらんって言ったべやー」かなんか言っちゃったりするんだろうな。

ゆうべは深夜1時に乗ったバスが満員。真夜中のバスとは思えない活気。みんなハッピーで、チアフルで。カナダチームのホッケージャージーを着た若者でにぎわう車内。ホッケーもカナダは勝ち進んでるし、カナダのライバル・ロシアが昨日の予選で負けるというオマケつきで、1日1日、Xデーに近づいてきております。

Tuesday, February 16, 2010

聖火リレー

今日のバンクーバーは午後から快晴に。今後数日、バンクーバーもサイプレスマウンテンもウィスラーも晴れです。ニュースでは悪天候でのアルペン種目の延期がよく流れていますね。明日からなんとかなるかな。

ところで、聖火リレーのことを少し書いておきます。今回の聖火リレーでは約12,000人の聖火走者が106日かけてカナダの東西南北45,000キロ、1,000箇所以上のコミュニティを走りました。これはオリンピック史上最長距離記録。カナダがいかに広大な国(世界で2番目に大きな領土)かということを示すようです。この延々と続いた聖火リレーでは、冬も深まってくると早朝こっぱやく起きて暗闇の中を走ったランナーもいます。面白かったのは聖火リレーの最終日、聖火がオリンピック直前に開通したオリンピック線という電車に乗り、さらにはドラゴンボートに乗り、そしてカヌーにバトンタッチされ、その後陸地へ上陸。動画の中で女王のように聖火を抱げ観衆に手を振るのは、夫のドラゴンボートのコーチのコモニ・ジェイン。カナダ代表として2度のオリンピックを経験した人です。カヌーを漕いでるクルーには夫のチームメートのロビーもいます。

今日も日本選手が健闘しました。プルシェンコ(ロシアの人に「プルーシェンコよ」と直されました。”ルー”のところを少し巻き舌で!)はミスのない美しさだったけれど、高橋、織田、小塚選手が大健闘。フリーに期待です。ところで、この競技でもう一人私が声援を送っていた選手がいます。それはルーマニアのゾルタン・ケレメン。今日のショートプログラムでは最後から2番目で終わりました。実は、彼は右目が義眼なのです。もうこれだけで、あの競技をしていることがマジックというか、すごいでしょう。あれだけのジャンプや回転を必要とする競技で片目が見えないのは致命的です。ていうか、できてるほうがおかしい。。。素顔の彼は気さくなとてもいい青年です。皆さんもゾルタンを応援してね。

今日は役得で、川口・スミルノフのフィギュアペアからサインをもらっちゃいました!

オリンピック、毎日いろんなことが起きます。これだから面白い!

Monday, February 15, 2010

ウルウル。。。


オリンピック、楽しくなってきましたね~。

昨日はこれで3度目のオリンピック開催国となったカナダが自国開催での初金メダル獲得。オーストラリア代表で2連覇を狙ったベグ・スミスには申し訳なかったけど、カナダにとっては記念すべき日となりました。ベグ・スミスはカナダ育ちのカナダ人。カナダでの練習内容への不満などで、オーストラリアに渡った元カナダ人。金メダルのアレクサンダー、よくやった!

日曜日の昨日は天気がすごく良く、オリンピック期間中あちこちで行われているイベントを見ようとダウンタウンはすごい人出でした。あのバンクーバーが浅草化していたのは驚きです。ランチを食べようとメディアセンターの外に出たら、あー、ビックリ。聖火台を一目見ようと人垣の行列が。なんせ私たちがランチに行こうとしていた方角は人ごみの行列とは反対方向。なのでその人ごみをかき分けて通りの向こうに出る、それが至難のことでした。人垣整理のためにオリンピックのボランティアが、よく海水浴場でライフガードの人が監視するために座る3メートルくらいの高い椅子に座ってメガホンを使ってのアナウンス。オリンピックってのはこういうことになっちゃうんですね。み~んながダウンタウンや競技場に行くためにバスやスカイトレインの電車を使うのでバスの時間も乱れっぱなし。ダウンタウンも遅くまでにぎわっています。大きな通りのグランビルやロブソン・ストリートはホコ天となっており、大道芸人やいろんなオブジェが出て、束の間のオリンピックを楽しむ人達でいっぱい。

そして今日は、日本にとってもいい日でしたね~。一つの種目で銀メダルと銅メダル。仕事場ではみんな手を休めてテレビモニターに釘付けでした。メダルが決まった瞬間には大拍手。バンクーバーに住む日本人として嬉しい瞬間でした。

スピードスケート場では、製氷機が壊れたことで1時間以上も競技中断となりました。思いもかけない中断となり世界に放映されてしまいましたが、あれは製氷担当者達は焦りに焦ったに違いありません。そのうち、スピードスケート競技場で製氷を担当している友達に何が起きたか聞いてみなくちゃ。。。

今日はケンも女子ホッケーの予選を見に。我が家には女子の準決勝と決勝、男子予選(スウェーデン対フィンランド。晴美さん、ごめんなさい!我が家のチケットをチェックしたらそれは晴美さんが探してるものでした)のチケットがあり、お父さんの判断で、まだ子供のケンを{チケットが安くてどーでもいい試合、かつオリンピック気分が味わえる}今日のゲームに連れて行くことになりました。が、本人はご満悦。明日、学校でみんなに話すことでしょう。

カナダでは早速、金メダル記念切手が登場!

まだまだ続くよ、オリンピック。

Saturday, February 13, 2010

グレツキーと私

我ながら、今日のタイトルはいいな~と思っております。晴美さん、なかなか意味深なタイトルでしょ?

バンクーバーはオリンピック放送のため、日本から有名人がたくさん来ています。先日はお人形のようにきれいな荒川静香さんを見て、今日、嵐の櫻井君を見ました。

嵐の櫻井君、と気軽に言ってみたものの、私は友達が「アレが、アレが、アレが、櫻井君です~!!」と声を震わせて教えてくれなかったら見過ごしていたことでしょう。今、日本では嵐が大人気で、櫻井君のことは誰でも知ってると小学6年生の姪っ子に聞きました。私のニホンはなんせ10数年前でストップしているので、ジャニーズといえばスマップなんです。だから「嵐」がすごいブレイクしてると聞いた時には、「たしか、昔、横浜銀蝿ってバンドがあって、そのリーダーが嵐だったよな。あの人が今オジサンアイドルとしてカムバック?」なんて思ったのです。こんなこと言ったら、ニホンのティーンエージャーの娘さん達に殺されるかもしれないですね。櫻井君がバンクーバーに来るという話は知っていて、もしかしたらどこかで会えたりして、なんて少し楽しみにしていたら本当に見てしまいました。バンクーバーにすら櫻井君のファンクラブがあるとか。ジャニーズ系の情報にはまったく疎い私です。

それで、グレツキーと櫻井君、まったく接点がないので、ここから本題に入ります。

グレツキーと言えばカナダを代表するアイコン。これまでのホッケー選手の中で一番の名選手と呼ばれています。晴美さん、いいこと言いますね。トレバー・リンデンはバンクーバーの心のキャプテン。だけど、カナダのヒーローといえばグレツキー。グレツキーを知らないカナダ人がいたら、おそらくその人はもぐりです。。。そして、かくいう私が、一番グレツキーを知らなかった!

もうあれから10年たちました。2000年のNHLのオールスターはトロントで開催されました。このチケットは1枚2000ドル(約21万円)もの値がつきました。このゲームを見るために北米の至るところからホッケーファンがトロントに集まりました。いえいえ、北米だけでなく、日本からも。日本のNHLファンのご一行がオールスター観戦ツアーに来ることになったのです。そのツアーを企画したのは東京在住の私のボス。トロント出身のボスは、知る人ぞ知る、テレビでNHLのゲームを解説しているあの方です。彼も地元でのオールスター開催に日本のホッケーファンと来ることを楽しみにしていたのに、どうしても東京を去れない理由ができ、ある日突然私に「キミ、トロントに行ってくれないかな?」と白羽の矢が。

もちろん、「行きま~す」と軽く返事をした私ですが、ホッケーなんて未知の世界。初めてNHLのゲームを見に行った時「みんな、スケート上手だねぇ」と言って、まわりからひんしゅくを買った私です。そもそも、私がやっていた仕事はホッケーとは別世界で、ホッケーはボスの趣味と実益を兼ねてってやつ。私は軽い気持ちで日本のホッケーファンをオールスターの試合にお連れすればいいだけだと思っていたのです。

その後、バンクーバーの友達にトロント行きの話をすると、誰もが揃って「すっごい!」とか、「どうやってチケット取ったの?」とか、「羨ましい」、「キミってすごくラッキーだね」とか色々言われました。今から考えると、猫に小判というやつで、私はそういう友達からのリアクションに、なんだか大変なことになるんちゃうかと思ってプレッシャーが膨らんでいきました。

トロントに着いてからは、日本のご一行をオールスター関連のイベントにお連れし、ホッケーの殿堂に行ったり、往年の名選手とのサイン会に行ったりと、お連れした先々で皆さん喜んでというか、感動してくれました。それでも、「なんでこれが感動することなのだろう?」と一人思っていた無知な私。ゲームもさることながら、グレツキーがトロントに出したレストランに行きたいとご一行が言い、私達はオールスターで盛り上がる夜のトロントに繰り出しました。場所は、当時世界一の高さを誇っていたCNタワーすぐ近く。レストランに入ると、「ハセックがいる!」と大喜びのご一行。ハセックは当時のスター選手。そして、なんとオーナーのグレツキーも来ていました。その頃、グレツキーが誰かすら知らなかった私は、そのカリスマの存在にまったく気づいていませんでした。

テーブルに通されて、ご一行と楽しく話して飲んで食べていると、愛想のいいおじーちゃんが私達のテーブルに来て立ち話。ご一行はそのおじーちゃんが誰かすぐに気づきました。それはグレツキーのお父さんのウォルターさん(先日の聖火リレーも走りました)。おじーちゃんはとてもいい人で、長野オリンピックに行って日本の人達から大歓迎を受けたとか、日本はいいところだとかフレンドリーに話していきました。私は、いいおじーちゃんだなーと思い、ご一行はただ感激。グレツキー本人を見て、グレツキーのお父さんが私達のテーブルまでわざわざ来てくれたわけですから。

あのオールスターからちょうど10年。晴美さん、懐かしいですねぇ。私もあれ以来NHLのゲームを何度も見たし、ソルトレークシティ・オリンピックの男子ホッケー決勝「チーム・カナダ対アメリカ」のあのゲームが忘れられません。グレツキーは総監督として、観客席で大きくガッツポーズをとりました。

昨日グレツキーが点灯した聖火が、ここバンクーバーのオリンピック・メディアセンター横で煌々と炎を揺らしながら燃えています。一般人はその聖火を50メートルくらい離れたフェンスの向こうに立ってしか見ることができず、メディアセンターで仕事をしている私達は制限なしで、聖火台のすぐ側まで近寄ることができるのです。なので、今日はあの聖火台を触ってしまいました。役得ってやつで、すみません。小さいながらも消火器が置いてあります。

今日は上村選手が健闘しましたね。日本も応援し、カナダも応援し、イタリアもグルジアも応援しなければならない私は忙しいです。

今日のおまけはあの感動を再び。ソルトレークシティの男子ホッケー決勝です。試合がまだ続いているにも関わらず、すでに敵地の場内ではカナダ国歌「オー・カナダ」の大合唱。ここバンクーバーであの奇跡をまた見たいもの!!

Friday, February 12, 2010

ついに始まる!

長かったようで終わってみれば短かった1日が終わりました。あの開会式、感動しませんでしたか?

実は昨日グルジア選手団の人と話をして、小さな選手団ながらもこのオリンピックへの意気込みを感じ、その人がとても親切な役員さんで、私はグルジアも応援しないとならないな~と思っていたのです。そして今日の昼間、しかも開会式の当日に飛び込んできた悲しいニュース。グルジア選手団には悲しみを乗り越えて、彼のためにもいい競技を願うしかないですね。

皆さん、開会式のイタリアの入場、見ましたか?しつこいくらいにイタリアにこだわる私。カッコよかったですねぇ。あの「オッハー」のおじさんも行進していました。今度会ったら一緒に写真とってもらわなくちゃ。エチオピア唯一のロベル選手は北海道でクロカンのトレーニングをしてた人で、アフリカのプライドを冬のオリンピックに吹き込んでくれました。晴々した顔で旗手を務めていましたね。行進してる選手団の中には開会式前に話をした選手や役員がたくさんいたので、ちょっと胸が熱くなりました。日本選手団もいい顔してましたね~。あれー、誰か足りなかったような??アハハ。

ここ数日、私の頭の中をめぐっていたのは、誰が聖火を聖火台に点灯するのかということでした。本命はグレツキーと思われていました。だって、これまでのオリンピックのイベントその他に名前が全然出てなかったんだもの。なのに、数日前からバンクーバー入りしていたグレツキー。世界で知られているカナダの冬のスポーツ・アイスホッケーのキングはグレツキー。そして自国でのオリンピック開催でカナダ人を鼓舞させることができるのは、なんといってもグレート1のグレツキーしかいません(でしょ、晴美さん?)。でも、バンクーバー五輪組織委員会はグレツキーが出ることをやんわりと否定。その他の候補者の名前はNBAのスティーブ・ナッシュや1968年のグルノーブル五輪金メダリストのナンシー・グリーン。脊椎損傷で下半身が付随となり、世界34カ国を車椅子で旅したリック・ハンセン氏。かと思えば、骨肉腫で足を切断してからガン研究基金を募るためにカナダ横断マラソンに出て、志半ばでガンが肺に転移して亡くなったカナダの英雄テリー・フォックスのホログラムが出るとか、いや、テリーのお母さんだとか、ここしばらく憶測は後をたちませんでした。しかも、この開会式はオリンピック史上初の屋内での聖火点灯。どんなふうに行われるかはみんなが興味深々でした。

結局はリックさんが聖火を会場に運び、ナッシュ、グリーン、ルメイ・ドーン(オリンピックのスピードスケート金メダリスト)、グレツキーが一緒に聖火台に点火。でも、もちろん最後に聖火を受け取ったのはグレツキー!私はそれを見て、カナダらしいな~と思いました。一人が目立つのではなく、オリンピックやスポーツにゆかりのある国の代表をスポーツの幅広い分野から出すという演出がすごくカナダらしいと思ったのです。オフィスでテレビを見ながら目がウルウル。その時になって初めて、家族や友達と一緒に開会式を見て、この感動を分かち合えなかったことに少し後悔。私の周りは仕事をしていたという環境もあり、黙って見ている人達が多く、ここで一人拍手したり声援を送ったりすると浮いてしまうので、私も黙っておりました。

実は開会式会場の聖火が点火された後、グレツキーが聖火を持って会場の外に出て、私が仕事をしているダウンタウンのメディアセンター横に建てられた大きな屋外の聖火台に聖火を点火しに来たのです。その模様はカナダのテレビでは中継されたのですが。晴美さん、見れなかったでしょう?残念でしたね。グレツキーが到着した頃には私のオフィスの人達も外に出て聖火点灯を見に行きました。もちろん、私もです。

あの瞬間。。。目の前でオリンピックの聖火が点火されたあの瞬間。バンクーバーでオリンピック開催が決まった何年も前、友達と「生涯に一度のオリンピック」と話したけれど、ついにその時が来たんだと実感。屋内の会場と同じデザインの聖火台で、聖火は瞬く間に柱の下から上まで駆け上り大きな炎が立ち上がりました。そこでみんな大拍手。

Yup, Vancouver! We have the Olympics!

明日から、熱い闘いが繰り広げられます。

Thursday, February 11, 2010

道産子が集うバンクーバー

今日は笑ってしまいました。いきなり見ず知らずのオリンピックのボランティアの人に、「もしかして、あなた、日本選手団の団長?」と聞かれたのです。この私がですよ!本物の団長さんは、あのスピードスケートと自転車で夏冬のオリンピックに参加し日本中を沸かせ、今は参議院議員となった橋本聖子さん。間違われた私は苦笑。。。私はそんな大物ではないんだな~。

その後、本物の橋本さんが私の目の前に登場。そこでちょっと挨拶することに。

「ご健闘お祈りしていま~す。。。実は、私と橋本さんは親戚にあたるそうなんですよ」と私。

そんなこと、バンクーバーでまったく見ず知らずの他人に言われたらビックリしますよね。当然、橋本さんは「エッ?」という顔に。私も詳しくは知らないのですが、たしかに親戚なのです。そこでお互いあれこれ話し、つながった。先祖が奈良出身。そこで、私も子供の時に何度も聞いたことがある、ある翁の名前が出てきました。多分、私と橋本さんのおじいちゃん同士が従兄弟とかそんな関係のはず。

その後、またしばらくして私の後方より、「なまら寒かった~」と声が聞こえて振り返ってみると、男子日本選手がそう言いながら歩いていきました。この人達は、まぎれもなく道産子だ~。ガンバレ~と声をかけたくなった道産子カーチャン。

いよいよオリンピックという雰囲気が盛り上がってきました!乞うご期待。

それにしても暖かいバンクーバー。クロッカスが咲いています。

Monday, February 08, 2010

国際交流に励む日々

さてさて、このところカーチャンは国際交流に一役買ってますぞー。あっ、もしかして国際交流の域を超えてるって?アマチュアスポーツ振興に一役買ってるはどうだ?あー、もうふざけるのやめます。オリンピックですねんな~。甘く見ちゃだめですな。

今朝、メディアセンターで荒川静香さんを見ました。実物も抜けるように白い肌のきれいな方ですね。同僚は橋本聖子団長を見たそうです。皆さん、着々とご到着。そろそろ嵐の櫻井君の写真を見て、一応こんな顔だということを頭にメモっておかなければ。姪っ子が大ファンだというので。

私はこの時とばかりに、自慢の堪能な言語(もちろんジョーダンです)を駆使して、各国からの選手団を歓迎しようと一市民ながら努力してるわけです。

昨日、イタリア選手団の役員と話をした時のこと。イタリア語、少しは覚えておりますので、ここぞとばかりに挨拶はイタリア語で。

「ボンジョルノ!」と元気よく、カッコいいイタリアのおじさんに言いました。打ち合わせは朝一で入れてあったので、お互いすがすがしい気分で。

イタリア語で先制した私に返した彼の言葉は・・・。

「オッハー!」とにこやかな笑顔で。

福岡に競技会で1ヶ月くらい滞在したことがあるそう。そこで覚えたニホンゴだそうです。イタリアのおじさまはユーモアまでエクセレンテ!

それからスペイン選手団の役員のジェントルマンと話をしてた時のこと。彼は英語が上手ですが、たまに私が使う単語でわからないことがあり、私の質問に答えられなくなりました。私が聞こうとしてたことは「なぜ・・・・・なんですか?」ということ。彼は、「なぜ?」にあたる「Why?」の単語がわからなかったのです。うーん、そこで考えた私。そうだ!また閃きました。うちのスペイン語が少し話せる夫は、バカの一つ覚えというヤツで、たまに藪から棒にあるフレーズを発することがあります。それは、「ポルケ・インビタモス・ア・フリオ?」。英語にすると、「Why don't we invite Julio?」。これを日本語に訳すと「フリオも招待したらどう?」。こんなまったく意味のないフレーズをいきなり言い出すことがあるのです。スコット兄も、よくいきなりフランス語でおかしなことを言います。それは「ボナム デネシュ」。日本語にすると「雪だるま」。まったくもって、意味不明のハ~?と言いたくなる兄弟です。

だけど、夫が時々発するあのとんちんかんなスペイン語がこんなところで役に立つとは夢にも思わなかった。私は「Why」と言うのをやめて、「ポルケ?」とスペインのジェントルマンに言ったのです。これが魔法の言葉に!彼は「アーハ!」と、わかったよ!という表情で、そこから私の質問にすらすら答えてくれました。彼はまた、1972年の札幌オリンピックでスペイン選手がメダルを取ったことを教えてくれました。実は何年も前に私は大学でスペイン語のコースを取ったことがあり、やっとの思いでぎりぎりでパスしたコースだったのです。札幌オリンピックという、道産子には特別な思いの言葉が出てきて、どうしても私は言いたくなりました。そして言ってみたのです。「ソイ・デ・サッポロ!(私は札幌から来ました)」と。一応、札幌にも数年住んだので、こういう時に私は札幌出身となり、話をもっと盛り上げようとします。

てな感じで、国際交流に一役買ってるカーチャンです。

聖火リレーにはシュワちゃんも登場するそう。今後のリレー走者を聞いたけれど、一般市民に混じってカナダを代表するそうそうたる顔ぶれの人達がもうすぐバンクーバーに到着する聖火を持って走るようです。日本人走者もいます。

いよいよバンクーバー時間金曜日、オリンピックが開幕です!

Sunday, February 07, 2010

スーパーボウルの今日

みなさ~ん、またまたご無沙汰しました。

なんせ、先週の水曜日にオリンピックのメインメディア・センターで仕事を始めてからというもの、期間限定とは言っても4年ぶりの仕事復帰で、いきなり9時間とか10時間労働で、体が慣れるのに数日かかりました。顔が腫れて以来ジムも行ってなかったので、体も少し鈍っております。オリンピックに出場するアスリートのように鍛えんとあかんわ。

さて、仕事の方はそれは面白く、自分が住む街で行われる生涯に一度のオリンピックで何か関われたらと思っていたカーチャンにはとてもやりがいがあります。

今日は年に一度のスーパーボウルがありましたね。アメリカのスーパーボウルは、カナダでもけっこうな人気なんざんす。が、アンチ・フットボールの私はひたすら見ないようにしていますが、この日だけはどこに行ってもテレビで生中継されているスーパーボウルから避けることができません。これ、アンチ・フットボール派にはかなり辛い!オリンピックの警備でバンクーバーは今、すごい数の警察が警備に当たっています。警察官だけで1万5千人くらい。カナダ全土からこのために応援で来るポリスが1千人以上。なもんで、街中で見るポリスは制服もそれぞれ違います。腕章にモントリオールとかトロントだのと書いてあり、そこから会話が弾みます。バンクーバーでは冬なのに、もっと寒い東部から来たお巡りさんは半そでのジャケットを着てる人もいます。なんだか見てる私のほうが寒くなる!

で、今日はパトロール中のお巡りさんも、建物の中のテレビで流されているスーパーボウルを外に立って窓越しからじーっと見ていました。

とにかくオリンピック警備が半端じゃなくて、民間の警備員もすごい人数があちこちで警戒中です。私が仕事で行く先々もポリスと警備員だらけなので、ある意味では今、ものすごく安全なところにいる状況です。

さて、各国から選手も続々と到着しています。どこの選手もそれぞれの国の名前の入ったジャケットを着ているのですぐわかります。日本選手も白地の暖かくて可愛らしいフリースジャケットを着て歩いています。しかしながら、おばさんの私には誰が誰なのかさっぱりわかりません。グスン。最近よく見かけるのはイタリアの選手。イタリアは青いダウンジャケットで、背中にItalyと入っています。さすがファッションの国のイタリアは、すごくシンプルなダウンジャケットに白のパンツの組み合わせでありながら、ヨーロピアンの気品たっぷり。きっと、これまで見たユニフォームの組み合わせの中で、イタリアだけがスポーツ以外でも着られるコーディネートだからですね。さすが、洗練された人々は違う。選手団の役員のオッサンたちまで格好いいのです。会えば「チャオ!」なんて気軽に言ってくれて。どうやら私はイタリアというとマッチョな男を思い描いてしまっていたのですが、今回見るイタリアさん達は見た感じとてもジェントルマン。カフェで小さなカップにいれられたエスプレッソをガーッと一気飲みしたかと思うと(飲み方すら粋なんざす!)、どこかへ消えていってしまう。女性も化粧っけもないアスリートなのにきれいな人が多い。イタリア人、カッコ良すぎ。という、すごく偏見に満ちた理由で、私は今回、個人的にジャパンとイタリアを応援します。

イタリアと言えば、何年も前のニューイヤーをイタリアで過ごした私は、帰りのロンドンからバンクーバーまでの飛行機でイタリア人の大学の研究員の男性と同席しました。折りしも彼は私の通うサイモンフレーザー大学へ研究員という立場で数ヶ月滞在することになったそうで、バンクーバーに着いてからもしばらく私にメールをくれたりダウンタウンに出てくると会いに来てくれたりしていました。イタリア人の割には控えめな人だなと思ったのが印象。顔はちょっと故影山民夫氏に似ていました。エッ、そんなことがありえるかって?もちろん、ありえたのです。あの当時はシングルだった私。彼は私のイタリア行きのビザとなる存在だったのかもしれません。オホホ。今頃私はミラノあたりで、マッマ・ミーア!なんて暮らしをしていたのかもしれません。今思えば、あの頃の私はKYだったのかも。。。逃がした魚は、実はフェラーリだったのかも。あー、間違った?!その後何年かの間にもっとたくさんのヨーロッパの男性と出会ったけど、イタリアといえども控えめなのがヨーロッパの男性のいいところ。

もちろん、うちのスコットランドの末裔もいい味出しております。私が仕事中もスコット兄と楽しく3人の子供たちの面倒を見ています。今日のおまけは、ケンの待ち遠しいスケートの練習をすっかり忘れてくれたこと。夫曰く、「ケンには言わなかったし、本人も気づいてなかったよ」と自分で納得していたのんきな人。

やはり、この家は大黒柱の私なしではパーフェクトに回らないのかも!

Tuesday, February 02, 2010



知る人ぞ知るで、私が道産子だということはその界隈では知られていますが知らない人も多いようです。

昨年よりバンクーバーの北海道人会に入会しました。そういう会があるというのは知っていたのですが、なかなか入る機会がなく、バンクーバーに住んで10年ちょい過ぎたところでの入会。昨年夏の北海道人会のピクニックはジンギスカン、イクラ丼など美味しいものが出てきてとても楽しかったのです。

先日、北海道人会の事務局の方より電話があり、バンクーバーオリンピックに向けて、地元のHTBテレビがオリンピック前のバンクーバーの様子を取材に来ることになり、北海道人会のメンバーにも取材したいという意向で食事会をすることになりましたと連絡がありました。ペーパーを書いてる最中で忙しい時期であるにもかかわらず、こういうイベントにはついのこのこ出かけてしまう私です。道産子2世のケンも連れて行きました。

場所は日系会館近くのチャイニーズレストラン。日本人の集まりでチャイニーズとはちょっと笑えます。40人くらいの会員が集まるのでどんな人達が来るのかと楽しみに行きました。

レストランに着いてみんなと出会って、純粋な第一印象。うっっ、、、私とケンがけっこう平均年齢を下げている!私たちがいなければ、平均年齢は50歳くらいというところ。けっこうこっちに長くいらっしゃるんだなーと思われる方々ばかり。恐れ入りましたって感じ。みんな出身地を書いたカードを持っていくことになっていたので、私も忘れず「名寄市」を持っていきました。札幌出身が多く、三笠市、芦別、函館、旭川、倶知安、、、面白いくらいに道産子が集まってきました。けっこう長くバンクーバーに住んでいるのに、これまで私は北海道出身の人に会ったのは2度くらい。こんなにみんなどこに隠れてたんだ!と思いました。なんと名寄市と書いたカードを持っている男性もいる!ウワッ、こんなところで出会えて、なんだかすごく嬉しくなった。しかも話をしていたら、名寄高校の大先輩。名寄公園の近くにご実家があるそう。ご当地ネタで盛り上がりました。

食べ放題のチャイニーズを食べながら、初対面の人とも話が盛り上がります。「いつバンクーバーに来たの?」とか「ススキノ、いいところだよね~」とか。もう70歳にも近いような札幌出身のジェントルマンと話をしました。40年前にUBCに留学して、その後カナダで職を見つけ、今は悠々自適のリタイア生活。白髪に髭を伸ばしたジェントルマンもいます。この人は見るからにどこか普通の人とは違う貫禄。なんか見覚えある~と思っていたら、昔HTBテレビで髭のキャスターで有名だった三浦さんでした。

HTBの若いTVクルーが4名登場。カメラさんもいて、会場は盛り上がりました。そして気づいたら、そこにいた唯一の子供は我が家のケン様!おいなりさんを頬張っているところを(こっちのチャイニーズにはおすしやお刺身もあるのがフツー)カメラに収められていました。

最後にみんなで集まり「道産子選手、ガンバレ!」のエール。日本選手団は94人中36人が道産子だそうです。名寄近くからはジャンプ選手が3名、ノルディック選手が1名参加。

オンエアは朝一の番組「オハ天」で2月8日頃からだそうです。なお、エールの様子はオリンピックのコマーシャルで使われるかもしれないとか。

ではここで、カナダらしいエールを送りましょう。Go 道産子 Go!!!

Monday, February 01, 2010

我ながら。。。

しばしのご無沙汰でした。

この1週間こもっておりました。どうしよーどうしよーと頭を悩ませていたクラス発表も、先週なんとかクリアし、その後すぐに今週水曜日提出のペーパーに取りかかりました。

今日は月曜日。火曜日の明日からオリンピックの仕事がフルタイムで始まるので、水曜日提出のペーパーは今日中に仕上げなければならないと猛ダッシュで書き上げて、やっと一息!フーッ。この1週間、けっこうきつかった。心にも余裕がなかった。そして一息ついて今、パソコンのアウトルックで仕事が始まる日を確認したら、なんと明日(火曜日)ではなく水曜日!ウワーッ、久しぶりの勘違い。おそれ多くも我ながら、我ながら。。。仕事が始まる日が今日じゃなくてよかったと、ドーッと冷や汗。

さて、今日はダウンタウンで双子をプリスクールに送り届けてから、私の仕事場となるオリンピックのメディア・センターまで足を伸ばしてみました。なんせ心の中では、明日9時半に初出勤しなければならないので、場所だけでもチェックしておかなければと焦っておりました。我ながらトホホ。メディア・センターとなるバンクーバー・ニュー・コンベンションセンターは以前仕事をしていたカナダ・プレース隣に建設されました。私が仕事していた時期に建設が始まったので、かれこれ6、7年も前の話です。あの頃はあのへんはまだバンクーバーの真ん中にありながら、開発から取り残された埠頭になっていて、ランチタイムの時や眠気がさした時など、海と山を眺めるために歩きに出たものです。今日歩いてみて、あのあたりが大きく様変わりしたのに驚いてしまいました。コンベンションセンターや高層ビル、ホテルが建ち並んでしまいました。仕事を辞めて丸4年。このブランクは大きいなぁ。

メディア・センター界隈はオリンピック関係者、ポリス、セキュリティがたくさん取り巻いています。あっ、軍隊のジェット機まで空を飛んでるこの頃。マジ。これまで戦闘機が飛んでるのを見たのは、例えばエリザベス女王訪問の時など本当に特別な機会だけなので、またこうしてあんなにうるさくて速い物体が空を飛んでると、あ~オリンピック、近づいてきたんだなと思います。それから、日本の報道関係者もIDを首からさげて歩いていました。ダウンタウンはポリスが多くなりました。駐車違反の取り締まりも厳しくなっています。今日話した路上駐車見回りの市職員は、オリンピック期間中は容赦なく違法駐車の車をレッカーするとのこと。バンクーバー在住の人々は気をつけましょう!

私は水曜日からフルタイムで仕事を始めますが、オリンピックが始まると休みなし、毎日長時間仕事をするようです。そうなると家庭と仕事の両立なんて無理なことは必至。そのために今回は強力な助っ人に登場願いました。それはオタワに住む夫の一番上のスコット兄。数年前にリタイアしたスコット兄は悠々自適な人生を過ごす頼りあるおじさんでありまして、とても手先の器用人で、窮極のDIYおじさんです。本人曰く、「役所勤めの貧乏生活を長い間していたら、家の修理なんか業者に頼むお金がないから全部自分でやって覚えたんだよ」と謙遜。毎回、スコット兄が来ると我が家もあちこちを直してもらいます。なんせうちにはエンジニアの肩書きを持つ人がいながら、大黒柱の私は日に日に「この人は本当にエンジニアなんだろうか?」と首を傾げています。本当にあんなエンジニアが窮極のDIYのスコット兄の弟なのでしょうか。。。でも、顔はそっくり。スコット兄には、数年前に売りに出した我が家の屋上のデッキを作ってもらいました。引越しの前の晩になってそれまで落書きなどしたことのなかった当時3歳のケンが、何を思ったのか引越し用の箱にラベルを書いていた私達のマジックペンをこっそり拝借して、トイレの床に思いっきり落書き!その床を全部はがして、トイレの便器も取り外し、新しい床を張替えてくれたのもスコット兄です。こういうフツーに見える人が実はとても頼りになり、奥さんは幸せ者だな~と思います。

スコット兄には私が仕事をしている間、子供たちの送り迎えをしてもらいます。そのため、ここ数日は私達と車で一緒に行動。子供たちの学校への行き方、時間帯を覚えてもらっています。車の中で我が家の大黒柱の私は、我が家のKYのエンジニアについてスコット兄に語りました。

私:「あの人、かなり珍しいよ~。人の顔とか名前は全然覚えれないの」
スコット兄:「それは、ボクもそうだって、ワイフに指摘されるな~。うちの家族って、そういうところあるみたいなんだ。」

私:「この前も、ケンのサッカーのフィールド、間違えたでしょ?私、出かける前にはっきり言ったのよ。うちから一番近い33rdアベニューのあのフィールドって。それが、キング・エドワード通りまで行っちゃって、誰もプレーしてなかったって言いながら帰ってきちゃったんだから」
「きっと、何かに気を取られていたんだよ~」さすが、アニキも小さな弟のことをかばう、かばう。

私:「そうそう、ケンのお迎えを忘れたこともあったのよ。仕事に没頭したら、本当に周りが見えなくなっちゃうのね。」
お兄さんはここで弟をかばう言葉に欠いてしまったようです。

かくいう私も、仕事の初日を勘違いしていましたが。こういうのは、我ながら、弘法も筆の誤りってやつでしょうか。ここは笑ってごまかして。。。

明日からスコット兄とエンジニアさんが子供たちのお迎えを手分けしてすることになります。そこでスコット兄はエンジニアの弟に今日買ったもの。それは、目覚まし時計です。弟がケンのお迎え時間を忘れないようにと、スコット兄は目覚まし時計をセットしてから双子のお迎えに行ってくれることになりました。美しい兄弟愛!チャンチャン。