Monday, January 31, 2011

妙に読みたい気分になってしまいました。本棚にはここ10数年の間に買った、まだ読んでない本がたくさん並んでいて、急に気持ちがウズウズし始めてしまった。アラン・ワッツやスティーブン・レヴィーン、ケン・ウィルバー、その他いろいろボディ・マインド・スピリット系の本。私の本棚は豊かなんです。今ならスーッと入ってきそう。

ケン・ウィルバーの「The Essential」から。
「卓越した自己に気づいてみよう。それは、自身の心、体、感情、思念、気分から独立した、揺るぎない自覚の広がりとなる。だから、この卓越した自己、つまり自己じゃない自己を把握するには、ゆっくりと次のことを言い聞かせるように。

私には肉体があるけれど、私はその肉体ではない。自分の肉体を見て触れることができても、それは真の自己を見つめているわけではない。肉体が疲労していたり興奮していたり、病気だったり健康だったり、重かったり軽いとしても、それは私の内面とは何も関係がない。私には肉体があるけれど、私は肉体ではない。

私には欲があるけれど、私はその欲ではない。私は自分の欲に気づいていても、本当に気づいているわけではない。欲は自分の心の中をさまよい、思い描いては消えてしまうものだ。だから、私の内面を動かすことはできない。私には欲があるけれど、私は欲ではない。

私には感情があるけれど、私はその感情ではない。私は自分の感情に気づくことができても、それは本当に感じているわけではない。自分の中で感情がこみ上げてきても、それは私の内面を動かすことができない。私には感情があるけれど、私は感情ではない。

私には思念があるけれど、私はその思念ではない。私は自分の思念を見つめることができても、それは本当に見つめているわけではない。思念が私の心の中には浮かんでは消えてゆく。だけど思念は私の内面を揺るがすことができない。だから私には思念があるけれど、私は思念ではない。」

今、心がまた解き放ちたいとウズウズしてるサイクルに突入した感じ。10年に一度のサイクルです。自分を客観視したい自分。自分から抜け出して自己の内面と向き合いたくなってしまった。自分から毒を取り除きたくなっています。

が、今の私は、しばしマルクス先生と向き合わねばならない。今週は、「資本論」です。

Friday, January 28, 2011

ジャパニーズ・スピリット

またまた行ってきました。これで3回目。

とにかく夫が大ファンで、私はすでに2度も見たのであまり気乗りしなかったのですが、「デートしてくれ~」と言われて、フライデーナイトの今晩、行っちゃいました。

それは、コチラです。



会場のクィーン・エリザベス・シアターはほとんど満席。これまでは一回り小さい劇場で行われていた鼓童の公演でしたが、今回はクィーン・エリザベス劇場で。着々とバンクーバーでファンを増やしています。バンクーバーは、鼓童30周年記念の北米ツアー第2日目の会場となりました。

最初からノリノリのバンクーバーのオーディエンス。最後はスタンディングオベイションで拍手喝采。久々に感じた日本の魂と心でした。

夫も大満足。

今年の夏は日本で夫に盆踊りを見せてあげたいな~。せっかくだから、やぐらに上ってご自慢の腕力を使った太鼓を叩かせてあげたい。どこかの町内会にお住みの方、招待してください~。

Wednesday, January 26, 2011

気づき

ティク・ナット・ハン師がこの夏、バンクーバーでリトリートを開講することを知って心が動きました。時期は8月の中旬。日本に行ってる時期なので、今回はあきらめるしかありません。

ティク・ナット・ハン師との出会いはもう何年も前に読んだこの本。



1ページめくるたびに心が休まり、なんだか瞑想しているような気分になりました。自分に言い聞かせたい部分には線を引いて。この本を読んでいたら、過去に起きたことに怒りを抱いていたり、何かを怖がっていたり、どうしても許せない思いで固く握り締めていた拳を、恐る恐る開いてみたくなりました。それはまるで、川に放り投げられて、アップアップ溺れそうになっていた時に、背中を水につけて、目を開けて上を向いて、ゆっくりと手足を広げてみたような気分。

そうしたら、自分の中からポカンと何かが抜けて、心がすごく軽くなったのです。自分の中で必死にすがろうと意固地になっていた何かを解き放したあの感覚。たまらなかった。

迷った時は、まず深呼吸。そして解き放すのです。もう痛くない。

Tuesday, January 25, 2011

ルーキー


雑草みたいなこの子供。メンテナンスは簡単。外で遊ばせて、ごはんとふりかけと納豆を食べてたらハッピー。

誕生順はいつもクラスで下から2番目。やっと7歳になったと思ったら、翌月からクラスメートは8歳になっていく。体も頭一つ皆より小さい。



だけど最近自分でもわかってきたみたい。体は一番小さいけれど、スケートは一番速いって。算数が得意で、レゴを使ってちょちょいのちょいで奇想天外の乗り物ができちゃう。



もうちょっと青野菜を食べてくれたら、文句なしの息子なんだけどな~。

Friday, January 21, 2011

there must be an angel

何年も前にスティングとアニー・レノックスの2本立てのコンサートに行きました。最初はレノックスで、その後にスティングが真打として登場。レノックスさん曰く、「スティングが出てくる前に、アタシがみんなをウォームアップするわよ!」と言ったけれど、イヤイヤそんなことありません。だって、彼女、イギリスでは大スターでしょ?

実は、この曲、アタクシのトップ10に入ってます。

金曜の朝。8時過ぎに山の上のキャンパスに向かう時、まだ外は暗いんです。しかも、ここ3週間ほど、金曜の朝にかぎってどしゃ降り。ワイパーをガンガンまわしてそれでやっと前が見えるって感じ。バンクーバーが世界で何番目かに住みやすい都市っていうあの統計、間違ってないか!?

そんなどしゃ降りの中でラジオから流れる今朝のボブ・マーリィは新鮮だった。メルシー・ブゥクゥ。。。

Thursday, January 20, 2011

読む

本棚の日本語の本の数がもう何年も増えていません。なかなか本を読む時間も取れなくて、ここ何年も読んでるのはもっぱら勉強で使う学術系の論文ばかり。お楽しみで本を読むことができなくなった自分がなさけない。。。

なんだか今日は思いつきで、本棚の前に立ってみた。夏目漱石の「それから」を手にしてみて、んー、ちょっと違うんだよな。。。って感じて本を戻して、エーリッヒ・フロムの「愛するということ」を手にとってみた。これはもう何年も前に読んだ本。ページをぱらぱらめくると、けっこう赤線が引いてあった。

「愛とは、愛する者の生命と成長を積極的に気にかけることである。この積極的な配慮のないところに愛はない。」
うん、そのとおりだ。「無条件」で受け入れること、誰かを気にかけること、それが愛なのよね。

フロムをウィキペディアで読んでみると、「マルクス主義とフロイトの精神分析を社会的性格論で結びつけた」と書いてある。ここにもマルクスが出てきた。やっぱり、これからしばらくはマルクスにはまってみようっと。

だが、社会的性格論で結びつけたって、どういうこっちゃー?日本語のウィキペディアのページって、英語の直訳だったりすることがあるから要注意ね。

MacSaitoは日本語の本に飢えています。いい本ありますか?

Wednesday, January 19, 2011

近況

今年になってめっきりブログの更新をしていないMacSaitoです。

なんせ、カナダで母親業をするのは忙しい。子供の一人歩きは禁止されているので、長男は小学2年生になったというのに毎日の登下校の送り迎え、加えて、双子の送り迎え、友達と遊ぶ時も送り迎え、公園で遊ぶ時は一緒に付いてなきゃならないし、習い事に行くのもずっと一緒。3人合わせた子供達の習い事は、ホッケー、陶芸、スケート、ピアノ、日本語、サッカー。こう書いてみるとすごく多いように見えるけれど、他の家庭もこんな感じ。カナダの子供は塾には行かないけれど、習い事がすごい。しかも、スクールバスもないし、子供をバスに乗せて一人で行かせるわけにはいかないので、MacSaitoの人生の半分は運転手なのであります。

今年になって、ちょっと嬉しいことがあります。なんと今取ってる科目を落とすことがなければMacSaitoは長い大学生活を終えて卒業できるのであります。ウルウル~。実に長い大学生活でありました。どれだけ長かったかと言うと、日本だったらとっくに除籍されてる年月であります。それについ最近も大学よりアンケートが送られてきました。「このアンケートは大学を5年以内に卒業しない学生を対象に、なぜ時間をかけて卒業するのか理解するための質問事項です」だって。学問は若いうちにしておきましょう。

んで、社会学専攻のアタクシ、これまでの何年も避けていた必須科目の「マルクス、デュルケーム、ウェーバー思想」を今さらながら取っております。ほんま、最後まで社会学をなめていたMacSaitoでございまして。日本語でもマルクス思想を読むのは難しいってのに、英語で読むと眉間の皺は増えるばかり。マルクスがヘーゲルの哲学を書くくだり、誰か解説して~!

そんなこんなの年明けになりましたが、なんだか今年は春が来るのも早そうです。庭にニョキニョキ出てきた。


Saturday, January 15, 2011

スノーマン

今年はもう降らずにこのまま春になるのかなと思っていたら、降りました!

火曜日の夜からしんしん降りだし、水曜日の朝、20センチくらい積もったバンクーバーです。生まれも育ちもバンクーバーという雪にあまり慣れていない人々は、雪を疎ましく思ったりするようですが、道産子のMacSaitoは雪が降るとノスタルジックな気持ちになります。しんしんと夜に降る雪を眺めるのはとてもピースフルですな。が、市自体が雪の対応に慣れていないのと、我が家の車がスノータイヤを着けていないので、雪が降った朝はケンを小学校に送り届けるのに四苦八苦。ふだんは15分で着くのに、ノロノロ運転で30分かかったり。

子供達はおおはしゃぎ。水曜の朝、とんちゃん・のんちゃんは早速庭で雪遊びを始めました。


そして、雪だるまつくりをした二人。ここに、二人の性格の違いが表れます。


我が家の「岡本太郎」こと、とんちゃんが作った雪だるま。カナダの雪だるまは、日本と違って頭・胴・下半身の3つからできています。鼻はにんじん。「ママ、マフラー持ってきて~。スノーマンの首にまくから~」とまで言い出した完ぺき主義のとんちゃん。でも、マフラーを着ける前に、どうやらこの大きなダルマはバランスを崩して崩壊してしまいました。無残にも壊れてあとかたもなくなった雪だるまを見て大泣きするかと思ったら、面白がってキャーキャー笑い出したとんちゃん・のんちゃん。子供はいいな~。



そして私のほうは、珍しく雪かきをして翌日筋肉痛。今年もジムに通って精進しないといけないな~。

あっ、積もった雪は、その日の午後に雨が降って解けてしまいました~。ふざけんなよ~。

Wednesday, January 05, 2011

警戒中

ふだんは健康な夫が、朝、「調子が悪い」と。そして仕事部屋のデスクの横にバケツを持ち込んで、なんだか呻くようにコンピュータースクリーンに向かっていた。バケツを露骨に仕事部屋に置くところがとてもあの夫らしい。気持ちが悪くなったらトイレにかけこめばいいのに。普通、吐き気がこみ上げてきてもトイレに走る数秒くらいはこらえることができるでしょうに。不器用なあの人はバケツがそばにあると安心なのでしょうか。

具合の悪い夫は仕事にならずに、お昼過ぎにベッドに入ってしまいました。そんなこんなしていたら、友人DDより電話。公認会計士のスーパーウーマンの彼女も、「昨日から具合が悪くて、今日は休んだのよ」と。そこでMacSaitoは「エッ?」と思い当たりました。夫の症状を話すと、彼女のものとよく似ている。「ほら、おとといのあの晩、あなた達が帰ってからシェリーも気持ちが悪いって早々とベッドに行っちゃったの。そして昨日はトッドがだめだったのよ」と。

さらに判明したことは、スージーとダレンのカップルもゆうべから具合が悪くなり、スージーは今日仕事を休んだと。開いた口がふさがらなかったMacSaito。

おとといの夜、上記のメンバーでシェリーとトッドの家に行って、パスタとサラダのディナーを食べていた。みんなが同じものを食べたけれど、そういえば、肉食家ではないMacSaitoはソーセージを食べなかった。「食あたり?」と思ってみた。だけど、子供達もソーセージをむしゃむしゃ食べていたのに今日の時点でピンピンしている。

いずれにしても、これはおかしい。

夫はバケツを使うことなく、今日はゴロゴロと。

てことは、明日はMacSaitoの番ってこと?

Sunday, January 02, 2011

ウキウキ

自分へのクリスマスプレゼント。

ワイングラスを1ダース。


パーティの多い我が家では、ワイングラスがしこたま必要。で、大晦日の日にベイ・デパートで見つけたこのワイングラス。サイズもいいし、すっきりスマートな感じが気に入って購入。クリスマスが過ぎるとボクシング・デーのセールでカナダではいろんなものが安くなります。このワイングラスも4割引。1ダース購入したので、1個、また1個と割れても惜しみなく使えちゃう。しかも、ニューイヤーズイブのパーティで早速、来客がワインの入ったこのグラスを床に落としたのに、割れもしなかった。

アタクシ、こんなプレゼントで満足するオバチャンになりつつあります。

クリスピーな2011年

皆さん、明けましておめでとうございます。

今年こそは日本に行くと言っているMacSaitoです。が、いったい、本当に行けるのか。子供3人、大人一人で行ったとしても、飛行機代だけで5000ドルはかかるはず。ふーむ、そんなお金がこの我が家にあるのだろうか。

このクリスマス休暇はバンクーバーにしては珍しく晴れが続いています。その代わり気温も下がって-1℃くらい。バンクーバーに住む人々は「寒い」と言うけれど、雨が降ってばかりの冬よりも私はやっぱり寒くてもクリスピーな日が好き。こんな日は、夜空の星もくっきりきれい。

今日は、バンクーバーの南端、アメリカ国境に近いクレセントビーチまで行ってきました。







夕日を眺めながら座る兄弟。なかなか絵になっている!


そしてこれはカナダ西海岸の日没です。


クリスマス休暇も明日で終わり。