Sunday, July 29, 2007

学期末モード突入!

いよいよ学期末。来週の木曜日は期末テストで、その次の週の火曜日12時が、12枚のリサーチペーパーの提出期限。ピリピリ、焦り、ゾクゾクの今日この頃。私の場合、子供たちが寝ている間にしか勉強できないので、時間もかなり限られてくる。そして間の悪いことに、来週1週間ケンの幼稚園は夏休みなので、ずーっと家にいられてしまう!ケンが幼稚園に行っている間、双子が昼寝をしてくれたりすると少しか勉強できるんだけど、この1週間はそうはならない。ガーン。数日前、ディッシュウォッシャーがいきなり動かなくなってしまった。なので、5人分の食器を手洗いするこの頃。これまた余計な手間ができてしまった。ペーパーの文献資料をゲットするために、バーナビーの大学図書館に行く時間を省こうと、ダウンタウンの市立図書館で調達しようと思ったら、バンクーバー市のストライキで、図書館は閉まっているし。そんなこんなで、昨日はバーナビーくんだりの山の上のサイモンフレーザー大学の図書館まで車を飛ばす。久しぶりに行くメインキャンパスは、遠いのなんのって!バンクーバーの南西部に住む私にしてみれば、バンクーバーの東にある隣町のバーナビーの一番東の極みに位置するメインキャンパスはとても遠かった。こんなことで来学期のメインキャンパスでの講義はどうなることやら。秋なので天気は悪くなるし、帰る時には暗くなっているし。。。そんなことを考えながら、大学に行って本を借りて我が家に戻り、ドアtoドアで3時間弱。気が遠くなった。

なんで、いろんなことがこーいっぺんに来てしまうのだろう。いつものことながら。本当にトホホ。

トモキが、かのフィル・フライ氏のブログに登場!http://sausagesbaseball.blogspot.com/
芸達者で困ってしまう我が息子。

Wednesday, July 25, 2007

ケン、歯医者へ


ケンを初めて歯医者に連れて行った。

予約を取った時、初めての子は嫌がるので、お母さんが家でゴム手袋をはめてマスクをして、少し歯医者ごっこ的なことをしてウォームアップをしてから来るといいと言われた。そんなこともあって、初診は、歯を数えるくらいのことと思って来てね、と言われて、私もそれなりに覚悟して行った。診察椅子でバタバタもがくケンを想像して、どんなことになるのだろう、、、と少し心配しながら。

すべてをウエストサイドのブロードウェーですませている私ではあるが、イーストサイドのコマーシャル・ドライブに料金が割安で子供にとても優しい小児歯科があると聞いたので、今回は越境してイーストサイドへ。ケンの幼稚園が終わってから向かう。これまた、幼稚園が終わってからなので、疲れているのでぐずられるのか、、、と覚悟もの。ケンはよく私と一緒にドクターのところに行くので、今日は歯のドクターのところにいくと説明し、車の中で、歯医者さんに行ってシールをもらおう!と、物でつろうとママなりの努力をしてみる。

さて、久しぶりに行くコマーシャル・ドライブはいつも通りのカラフルで活気に満ちた雰囲気で、なんとなく元気にさせられる。ここ1週間雨だったので、子供たちが公園で元気に遊んでいる姿や、ファンキーなお店や行きかう人々を見ているとなんだか生きている感じがする。やっぱり、ウエストサイドとは違う。とくに、今私たちが住んでいるのはベンツ、BMWが当たり前の「見栄張り界隈」なので。生活を感じさせてくれる人々やエリアにホッとする。

歯医者さんはコマーシャル・ドライブのど真ん中にあり、偶然にもトルコ料理の美味しい「ライム」の向かいだった。なんだ、ここにあったのか、と思った。診察椅子に案内してくれたおばさんは、フレンドリーで日本語を上手に話した。実はフィリピンの人で、カナダに移民する前、日本で歯科衛生士の学校に行ったとのこと。とても感じのいい人で、ケンに日本語で「お名前は?何歳ですか?明太子は好きですか?」なんて聞いてくれて、心がかなり和んだ感じ。そして椅子に座ったケン。椅子が上に下がったり上がったり、リクライニングになるのに気をよくし、明るいライトから目を保護するためにかけたサングラスで、もう嬉しくて仕方がないというところ。ドクターも優しいお姉さんで、「じゃあ、歯を数えようか」の言葉に、ケンも嫌がることなく大きく口を開けて協力的。レントゲンを撮り、フッ素をかけてもらって最後までニコニコで無事終了。ごほうびのシールをもらって大満足のケン。帰りは、歯医者の隣の公園で少し遊んで帰る。

まとめ保育が始まり、ケンの成長が著しいこの頃。トモキとノアへのいたわりの気持ちを見せるようになったし、ご飯もしっかり食べてくれるし、どんどんと頼もしいビッグ・ブラザーになってくれている。

ところで、あの二人はというと-カナダでは、乳児から歯医者に連れて行くようにとドクターが薦めるけれど、じっとしてられない今のトモキとノアを歯医者に連れて行くなんて、今のところまったく考えられない!

Wednesday, July 11, 2007

うちのノア


ノアには勘弁してほしい、の心境のこの頃。早くも、投げる、壊す、わめく、のやんちゃ坊主。昨日は、ケンとトモキとノアの3人がお行儀よくダイニングテーブルに座ってディナーを食べているかに見えた。こんなことって、とても珍しい。ところが突然、ノアが食事用のエプロンを投げつけ、運の悪いことに、ケンのジュースのカップに命中。カップは倒れ、ジュースがこぼれ、ケンが大声で泣き出す。ケンが弟に泣かされたのは初めてのことかもしれない。「ママ、ノアくん悪いよ。言ってやって!」と猛然と怒っている。ケンがいつもやってるトモキとノアへのしごきはこんなものではすまされないし、たかだかジュースがこぼれたくらいで泣くほうがおかしい。それに、ノアが投げたエプロンがまんまとケンのカップに命中したのもコメディで、私としては内心笑いを抑えきれなかったのだけど。もしこれがケンがノアにしでかしたことであれば、私もケンに言い聞かせていたはず。なので、そこはちょっと公平に扱わなければと思い、ノアに少し大げさに「ノア、投げないでね!」と言い聞かせる。もちろん、ノアなんか聞いてるわけないのだけど、ケンの心はこれで満足。

親切な人から庭に置く小さな滑り台をもらう。子供たちは大喜び。ケンが最初に滑って、小さなトモキも頑張って登って滑り降りる。ノアの番。3段くらいしかないステップを登って、滑り台のてっぺんに登りついたノア。が、そこからどうしていいのかわからず、足が、滑り台とステップをまたいでスプリットしてしまってにっちもさっちもいかなくなってしまった。ここでも不器用さ丸出しのノア。

ニコーッと笑うと天使のようで、ついつい可愛いからおもちゃなんか持たせると、ドカーンと投げつけるのがオチ。けっこう大物になったりして。

Tuesday, July 10, 2007

Busy, busy, busy...



この1週間、いろいろと忙しい。小さい子供が3人いると、仕事に、カナダを代表するドラゴンボートチームで忙しい夫が一人いると…いや、なんだかんだ言ったところで、子供の面倒を見るのが仕事の私が大学で講義なんか取っているからか、いつものルーティンに少しでも変化が起こるとヒジョーに忙しくなる。先週はモンゴルのご一行からはじまり、土曜日の不意打ちのBBQ(4人くらい友人をよんでこじんまりと、と思っていたら、あれよあれよと13人も来てしまった!我が家の動員力は知れたものでない…)、昨日の友人家族、そして今日の2度目の給食当番と、なかなか息つく暇がなかったこの1週間。瞼のけいれんが始まる。まずい。スローダウンしなければ。

今日の給食は親子丼。一緒に作ったケンのクラスメートのお母さんといろいろおしゃべりをしながら、私自身も楽しく給食作りに参加。ケンは親子丼の甘い味付けにつられてか、食欲旺盛、2杯目も食べる。みんなで食べると、なんだか美味しいんだよね。先週の黙々と食べていた男の子は、今日も親子丼、そして、ほとんどの子が食べなかった茹でいんげん、ミニトマトをまたまた黙々と平らげた。とてもほほ笑ましい。

お皿も洗い終わり、ケンのお迎えまで少し時間があったので、Please Mumにセールになっている子供服を買いにまたもやいそいそとブロードウェーを歩く。平日の日中、コブなしでストリートを歩けるのは今の生活ではちょっとした贅沢。家で双子を見てくれているナニーのリエさんに感謝。Please Mumの手前に、ちょっとファンキーな服屋があってなにげなく寄ってみる。自分の物を買い物をするつもりはなかったのだけど、サマードレス、グリーンのポロシャツ、コットンの巻きスカート3点を衝動買い。そういえばこの数年、授乳、妊娠が続いたので、自分の服はほとんど買っていなかった。授乳をやめると、胸の開かない服を着ることもできて、少しおしゃれができる。イェイ!Please Mumはバンクーバーの子供服の店で、全国的に展開している。カラフルで作りもいいので、たまに行ってみると掘り出し物があっていい。ジーンズやショーツが10ドル以下に値下がりしていたので、主にケンにいろいろと買った。1シーズン着ては体が大きくなって新品同様で着なくなるので、下に二人も着てくれる子がいるとどんどん惜しまず買ってしまう。

少し時間が余ったので、カルホーンで冷たい飲み物を頼んで今週の講義の読み物を読む。それにしても、こんなに天気がいい夏にコースを取ったことを後悔。今週はmotherhoodがテーマ。今後、自分自身掘り下げていきたい分野だ。表に面した窓が全開で、さらにタイミング悪く店の真ん前で道路工事。ブロードウェーの舗装をガガガガガ~とすごい騒音で掘り起こしている。耳をつんざくってのはこんなことをいうのだろうと思いながら、3人の小さな男の子が日夜泣き叫ぶ育児で2年後には耳が聴こえなくなっているであろう私には、こんな雑音もなんのその。ちょっと悲しい、職業病ってやつ?

夏がこうやって過ぎていく。

Monday, July 09, 2007

サラバ、アンパンマン!


ここ数日、一気に気温が上がってしまったせいか、気分はホリディ・モードに入ってしまった。大学のセメスターもまだ終わってないというのに。これから12ページの論文を書かなければいけないというのに。読み物もたんまりたまっているというのに。なぜか、気分がいまいち盛り上がらない。それは、まわりが夏になってしまったから。美味しいサイダーが何十本もベースメントで眠っているから。あー、こんなことではいけない。

昨日と今日、連チャンでメープルグローブ・パークのプールに行く。昨日は家族みんなで。今日はミンと、フェニックスからホリディで来ているミンのお姉さんと、そして彼女の二人の小学生の男の子とうちのケンを連れて。くだんの二人は、その間、おうちでお昼寝。小学生の二人は年下の子供と遊ぶのに慣れていて、面倒見もよく、ケンもすっごく楽しそうに水しぶきを上げてキャーキャー言って遊んでいた。いきなり双子のお兄ちゃんになってしまったケンには、たまにはこうして大きなお兄ちゃんにちやほやされて遊んでもらうのがいい刺激になる。

プールの後は我が家のバックヤードでBBQ。ケンはお兄ちゃんたちと一緒に、初めてハンバーガーを一人で1個食べきる。これまでは一口食べてポイだったのに。本当に大きい子供たちの効果って大きい。自転車に乗ったり、かくれんぼをしたり、とても楽しく遊んだ。それからしばらくして、ケンがパンツにウンチをしていることに気づく。が、かたくなに否定するケン。ウンチは出てない、すべては大丈夫だと。そしてまたお兄ちゃんたちと遊びに興じる。ロバートも私も、パンツにウンチが入っていながらどうしてあんなに気にしないでいられるかわからない。子供にしか理解できないことなのでしょうが。そしてそのおしりで自転車に乗って大きなお兄ちゃんを追いかけているケン。その頃には、ケンが動くあたり一体、肥溜めのようなニオイが!「こえだめ」なんて、いまだに存在するのかどうか知らないけれど。。。ゲストもいて、もう我慢できなくなった私はケンを抱き上げバスルームに直行。ケンのパンツを脱がすと、ウンチがパンツから漏れてショーツにべったりついて、足にまでウンチがついているどーしよーもない状態!「ウワーッ!」と声を上げた私。バスルームに肥溜めのニオイが広がる。すぐさまケンをシャワーに入れて、ケンの下半身に放水してうんちを落とす。もう勘弁してくれ!と心の中で思っていた。数週間前は5日間続けて一人でトイレに行ってウンチをしたケン。トイレトレーニングもこれで一件落着かと思った矢先に、またまたパンツでウンチを始めた。プレゼント作戦、バイキン作戦をしたけれど効果なし。これからは恥ずかし作戦かと、次のストラテジーを練っているところ。あとはクラスで友達の前で一度失敗したらなんとかなるのか、と。。。

ケンがはいていたアンパンマンのパンツは、ウンチを落として洗おうかと思ったけれど、ウンチがパンツにへばりついていて、これまではまめに洗っていたママだけど、今日は、これだけは洗えない!という心境に。ビニール袋に入れてそのままガレージのゴミ箱へ。バスルームは悪臭が充満。お線香をたいて匂いを取る。お線香の力は素晴らしい。気持ちも静めてくれたのだから。

毎日3人の子供たちのウンチのクリーニングに明け暮れる私。ケンのトイレトレーニング、いつまで続くのやら。。。

Wednesday, July 04, 2007

グラニー登場




ロバート母がオタワから来た。って言うか、実は3日間の滞在を終えて、今日、旅に出たのだけど。

カナダ国内といっても、飛行機で5時間かかるオタワ、双子が生まれてからは私たちの足もと~んと遠のいた。昨年の散散だったトロントへのフライトの後、「もう飛行機には3年は乗らない!」と公言した私。ただ、そうなると家族となかなか会えなくなってしまう。とくに、成長する子供たちを見られないのがグラニーにしてみれば悲しいところ。なので、グラニーに来てもらうしかない。世界各地を旅して回ったロバート母には、たった5時間のバンクーバーへのフライトはなんのそので、今回もアラスカへのクルーズ旅行と引っかけてのバンクーバー滞在。世界中をさんざん旅した挙句、もう年だから旅は減らすと言っておきながら、今年はすでにメキシコとキューバ、そしてバンクーバーに来る直前はケベック州の北部に行っていた。

グラニーが到着する前に「おばあちゃんが来る」ことをケンに説明しておいた。ケンはこれまでオタワのグラニーには年に2回ずつ会っていて、日本のおばあちゃんには2度しか会ったことがない。先日オタワから来たロバートの2番目のお兄さんを「uncle Scott's friend」と呼んでいたケンだったので、おばあちゃんという人物をどうとらえているのか興味津々だった私。ダディにだってお母さんがいることを理解しているのだろうかと思ったりした。それに、ケンにはお年寄りとのふれあいの機会がほとんどないので、年のいった人にどう対応するかも見てみたいと思っていた。ところが、グラニーが到着するなりテンションが上がり、「you wanna see my bike?!」とか、「this is tomoki and this is noah!」などと、ものすごく社交的にグラニーに話しかけるケン。めったに会わない大人と、しっかりとコミュニケートできているケンに驚いた私とロバート。言うまでもなく、グラニーはとても嬉しかったようだ。我が家の子供を含めて16人の孫がいるロバート母ではあるけれど、ケンの次に年の若い孫はすでに大学生なので、久々の小さな孫とのふれあいに、かなり心温まった様子。

そんなグラニーが面白いことを言っていた。「これまで60年間言いたかったこと、とてもrudeなことなんだけど、ついに口にしてしまったのよ」という前置きで。今回泊まっていたホテルのロビーで、アメリカ人観光客に「オタワってどこなんですか?」と言われたという。そこでついにロバート母は「ワシントンってどこだったかしら?カナダ人にオタワはどこかって聞くのは、アメリカ人にワシントンがどこにあるのかを訊ねるのと同じことなのよ」と言ってやったらしい。フロリダ出身の牧師のその男性は、カナダに首都があると聞いて驚いたということ!カナダには州しかないと思っていたという。ロバート母が言うには、世界中どこに行っても外国のことを知らない観光客はアメリカ人しかいないという。そして、日本人に関しては「自分自身をきちんと持っている国民に見えるわね」と評する。なかなか辛口な意見を持つお義母さまにそう言っていただいて、「フーッ」と額の汗を拭った私。フロリダさんも悪い人ではなかったらしく、ロバート母も自分のぶしつけな言い方を彼に詫びたそう。ホテルのフロント係がその一部始終を見ていて、ロバート母に「見ていて笑いがこらえきれなくなりました。あなたは、カナダ人みなが言いたいことを代弁してくれたんですよ」と言い、罪悪感にさいなまれていたロバート母の気持ちも少しは和らいだらしい。カナダ人と話していると、ところどころでこういったアメリカバッシングが出てくる。もっとも、アメリカ人は教育のレベルの高い人たちも多いけれど、アメリカの外のことを知らない人たちがとても多い。カナダではカナダドルが使われていると知って驚くアメリカ人も多いんだから!

ロバート母も7人の子供を育てただけあり、かなり気骨のある人だ。80手前にして毎日ピアノを弾き、プールで泳ぎ、政治、宗教、哲学を語るのが好きで、自分の意見をしっかりと持っている。こういう人なので、そう簡単に人と和むことができない面も持ち合わせている。そんなお義母さまも、我が家の小さな子供たちが庭で土を食べたり、物を投げたりする姿を楽しくて仕方がないという表情で眺めていたのが印象的。

短かったグラニーの滞在が終わり、ケンは「オタワに行きたい」と言うようになった。最近のロバートの一番上と二番目のお兄さんのビジットも含め、私としては、ケンがこうしてダディのファミリー、そしてルーツに触れる機会ができたことに感謝している。今の状況では、子供たちを連れて日本への10時間のフライトを考えただけで頭がフラフラしそうだけど、もちろん、子供たちには日本にも家族がいること、日本とカナダが我が家の文化だということをたえず教えていくつもりだ。

それにしても、トモキとノアは、家族がとか文化が云々とはお構いなしで、いつでもどこでも、誰がいてもひっきりなしにおもちゃを投げたり壊したり。。。ケンのことが大好きなのに、おもちゃを触っては怒られて、可愛いからってつねられて、それでもけなげにケンについていくさまは本当にケンのおまけって感じ。

しばらくは、ケンがまだまだ我が家のエースでいそう。

Tuesday, July 03, 2007

夏が始まる!

カナダ・デーの3連休も終わり、なんだか本格的な夏がバンクーバーにやってきた。雨が多かった2週間くらい前、トッドが「バンクーバーの夏は毎年、7月4日から始まるんだよ」と言っていたけれど、なかなかそれは的を得ていたようだ。

今日からケンの幼稚園のまとめ保育が始まった。バンクーバーのフツーのpre school、いわゆる英語の幼稚園は、夏の間休みになるけれど、そこは日本スタイルの幼稚園、今月はまとめ保育で毎日通園、そして子供たちに給食を体験してもらうため、親が交代で給食を作ることになっている。今日はその初日で、私ともう一人の母さんがサンドイッチを作りに。サンドイッチは簡単にできるので、朝ケンを送ってから、もう一人のお母さんと私も一緒に教室に座って、朝の会に参加。もちろん、私の目はケンばかり追っている。朝の会は3歳から5歳までの子供たちが一緒になり、朝の歌から始まり、今日のお当番さんの発表など、先生のすぐ前に座り、うちのケン、なかなか集中して話を聞いている。その後、先生が「7月7日は、タナバタの日です」と始め、手作りのおりひめさまとひこぼし様の紙飾りを出して、七夕の話を説明。懐かしい~と、私もしっかりと話に聞き入る。子供心に、七夕って好きだったのよね。小学校では毎年、七夕の日は花火大会があって、学校から帰って浴衣に着替えて学校に馳せ戻ったもんだった。短冊に願い事を書いて。ケンも、明日は短冊作りらしい。

さて、給食のメニューはサンドイッチ(ハム、ツナ、ジャム)、サラダ(にんじん、ブロッコリーを茹でたもの)、フルーツ。私はケンの隣に座ってみんなと一緒に食べる。サンドイッチを全部食べる子もいれば、野菜を残す子もいるし、その反対で、野菜とフルーツは平らげてサンドイッチを残す子もいるし、パンの耳だけ残す子も。幼稚園に入ったばかりのある男の子は、私の隣に座って黙々と食べている。その後、その子はお代わりのサンドイッチのテーブルに移動し、そこでも黙々と食べ続ける。他人の子とはいえ、なんだかとても愛らしく見えたその子。給食が終わってみんな歯を磨き、それから教室に戻って私ともう一人のお母さんにいっせいに「どうも、ありがとうございました~」のごあいさつ。みんなほのぼの、素直で、私もとても楽しい半日となった。

昨年の9月からこの幼稚園に通い始めたケンは、最初は一番年下の男の子で、何もわからない小さな男の子だったけれど、一年がたって、まず幼稚園に着いたら靴を履き替え、バックパックからタオルとスモックと水筒を出して所定の場所に置くことがきちんとできるようになり、今年の春に入園した小さな男の子たちの面倒も見ているらしい。社会のルールがわかるようになってきたし、集中力もかなりあるようだ。まだ3歳半だけど、たったこれだけの成長に感無量の私。まとめ保育を通して、また一段と成長しそうなケン。