Monday, November 14, 2011

セブンイヤーズ・イン・チベット

さて、何ヶ月ぶりでしょう。この夏、日本のブックオフで本を多数購入。頭数が多い我が家は、成田-バンクーバー間のフライトで10個の荷物を運ぶことができました。なので、本も重さを心配せずにどっさり購入できたわけ。

大学生活も終わり、やっと読書ができるようになりました。つい最近読み終えた本から。

「すでにこの最初の出会いで私は、技術的な事柄に関する彼の才能に驚いた。一台の映写機を何の指導も受けずに--英語の説明書を彼は読めなかった--分解してまた組み立てるというのは、十四歳の少年にとってはまさに名人技と言わねばならない。こうしてフィルムが回りだすと、彼は機械設備がとどこおりなく動くのを大変喜び、言葉を極めて私の仕事を褒めてくれた。こうして私たち二人はいっしょに映写室に坐って、壁の覗き穴から画面を追ったが、彼は見るもの聞くものすべてが嬉しくてたまらない様子で、ときには思わず私の両手を取り、興奮して握りしめたりした。--こんなところは、世の常の元気のいい少年の仕草とまったく変わるところがない。」(ハインリヒ・ハラー、セブンイヤーズ・イン・チベットより)

その昔少年だったこの方は、最近日本を訪問されました。1989年にはノーベル平和賞を受賞されました。


バンクーバーに来られた際にも何度か講話を拝聴にうかがいました。ダライラマ法師に拝謁してみて、オーラって本当にあるものなんだと思ってしまいます。

心に刻んでおきたいダライラマ法師のお言葉を少しここに書きとめます。

●幸福というものは、既成ものではない。それは、自身の行いからくるものである。

●できることなら、他人に手を差し伸べよ。もしそれが無理だとしても、他人を傷つけることはするなかれ。

●他者を幸せにしたいなら、思いやりを心がけるように。そして自分も幸せになりたいならば、思いやりを心がけよ。

●愛と思いやりは必須のものであり、贅沢なものではない。愛と思いやりなしでは人間は存続できない。

●私の宗教はきわめてシンプルだ。優しさが私の宗教なのだ。

ちなみに、同題でブラピ主演の「セブンイヤーズ・イン・チベット」の映画は全然だめでした。原作とかなり違っておりました。

2 comments:

Anonymous said...

正直、この方について不勉強でしたが、今回の来日の際に記者会見の主催を(あえて?)自由報道協会としたこと。また、会見の中で資本主義社会におけるメディアの役割に言及した内容を聞いて、現在の日本の恥部とも言える問題点を見事に見透かしているように感じた。(日本の大手マスコミはこの会見の扱いがとても小さい・・)
さらに、原発についての質疑の際の法師の回答にも唸った。
ダライラマすげぇ!(今更ですか・・?)
http://the-news.jp/archives/7904

Ms. MacSaito said...

実はダライラマ法師、かなりのおちゃめ様です。なんて言ってしまったら罰が当たるかも。デスモンド・ツツ大司教との対談は涙が出そうなくらい楽しかった。

法師の教えの「思いやり」と「平常心」を心がけたいと思っているMacSaito。だけど難しいものですね。