Friday, October 19, 2007

大学生活一息

今日ミッドタームが終わって、晴れ晴れと週末モードに入る。3ヶ月間の今学期の授業もこれで下り坂になるので、けっこう胸のつっかえが取れたかな、なんて思ったりして。あとは、来月のグループワークのリーダー役と、学期末提出の12ページのぺーパー、期末テストで終わり。カナダの大学の成績のつけ方は、一般的に、1)ミッドターム30%、2)期末ペーパー40%、3)出席率20%、4)グループワーク10%で採点される。私の場合、ミッドタームはなかなか点数が取れないので、毎回しっかり授業に出て前の席に座り、やる気のあるところを教授に訴え、期末ペーパーでどんでん返しをしております。

さて、社会学の教授と言えば、日本では田嶋陽子先生だったりしますが、今学期の教授はなんと、スーパーモデルのクラウディア・シファーを10歳くらい年を取らせた感じの、とても素敵な女性。来ている服もビジネスカジュアルで、コーチのバッグとかさりげなく持っていたりする大人の女性なのだ。彼女は来週、某大学でプレゼンをするために講義に来られなくなり、彼女の院生が代役で講義をする段取りを取った。それをクラスで発表した時、「彼女、私の院生なんだけど、来週のテーマにぴったりな子育てが専門だから、きっといい講義になるわよ」と前置きがなかなかいい。そして、続きはこう。「だけど、これが彼女にとって講義デビューにになるのよ。みんな、お手柔らかにね」と。そこでクラス内が少し盛り上がる。実は、さらに続きが。「それでね(少し言いづらそうに)、、、彼女、アメリカンなのよ、、、前もって言っておくけれど、、、(私が言いたいこと、わかるでしょ?とでも言うような表情で)」。そこでクラス内に、ピーとかヒューの喝采が起きる。教授は苦笑。もちろん、みんな良識ある大学生なので、院生の講義には行儀良く耳を傾けると思うけれど、カナダ人のアメリカへの対抗意識、優越意識がこういうところで出るのだ。子育ては私も興味のある社会学の分野なので、アメリカからカナダに大学院の勉強に来た院生が自分の研究も含めて、どんな講義をするか楽しみなところ。保健分野での政策的なカナダとアメリカの違いを垣間見ると、アメリカの産休が3ヶ月なのに対して、カナダでは産休・育休が1年間取れるようになっている。それに、医療保険制度はカナダではユニバーサルなシステムで所得に関わらず誰もが保険に入れるのと比べて、アメリカでは限られた人(職場でカバーしてくれるなど)しか入ることができない。もちろん、カナダでは出産費用はすべてこの保険でカバーされる。超音波も、羊水検査などの各検査も、無痛分娩の麻酔もすべて無料なのだ。

そろそろ期末ペーパーの構想を練り、来学期の受講科目を考えていかなければならないのに、ハローウィンや引越し準備でなかなか集中できないのが現実。ちなみに、双子のコスチュームはキリンと小犬(これがすっごく可愛いの!)、ケンは大好きなGo Diego Goになります。今年のハローウィンは楽しくなりそう!

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