Monday, February 07, 2011

余裕

「あの二人も9月からフルデイのキンダーだね~」と、夫と話した夕べ。

キンダーは月曜から金曜の9時から3時まで。今のあの二人は、カナダのたいていの子供達と同じように、何曜日はこの学校に2時間、この日はあの習い事に30分というふうに、母親の私が毎日送り迎えをしている。日本のように3年保育の幼稚園という制度のないカナダでは、このへんの5歳未満の子供なら、たとえば、毎回2時間半のプリスクールに行きながら、習い事をしたりしてキンダー(幼稚園)入園を待っている。

それに加えて、2年生のケンは一人で歩いたりバスに乗ったりできないので、これもまた母親の私がすべて送り迎えをしている。だから、カナダでは就学前の子供の送り迎えだけで母親の1日は終わってしまう。それに、経済的に余裕のない家庭は、就学前の子供をプリスクールや習い事に入れることができない。カナダで就学前の子供を育てるのは意外と難しい。

今日届いた1通の封筒。差出人を見て思い出した。心待ちにしながらなんとなく忘れていたもの。


あの二人の9月からのフランス語のキンダーへ入園が許可された手紙。

「Your child has been guaranteed a space at French Immersion Kidergarten at Kerrisdale Elementary School.(あなたの子供のフレンチイマージョンの幼稚園の席が確保されました)」と書かれてあった。

ケンの時は2年連続トライして抽選漏れ。「あなたの子供はウエイトリスト9番目です」とか、次の年はウエイトリスト13番目と書かれていて、なかなかフランス語教育にはこぎつけない我が子達かなとあきらめかけていた。英語とフランス語が公用語の国で、その公用語のひとつを学ぶ公立校に入るのが抽選制ということにお粗末さも感じた。その後、ケンは1年生に入る直前に、誰かが英語の小学校へ移って偶然できた空席にぎりぎりセーフで滑り込んだ。

すでにフランス語の小学校に姉や兄がいる子供達は自動的に入園が許可される。なので双子の場合は、ケンのおかげで抽選組に入れられずに入園できるようになったのだ。

ここ1年で飛躍的な成長を遂げている我が家の双子。ケンに追いつきたくて一生懸命頑張っている。日本語もゆっくりでいいから続けて欲しいな。


9月から子供3人が9時から3時まで学校に行くようになると、我が家の生活パターンは大きく変わるであろう。まず、カーチャンはヨガとジム三昧の暮らしをし、お茶しに行ったり、スパに行ったりなんかできちゃったりして。そんな余裕のできる日がちょっと待ち遠しいな~。そんな日が来ないことは知っていても・・・。

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