Sunday, September 02, 2007

ついにグレッグが…




グレッグが、ついに結婚したのである!

あのグレッグががががが!グレッグ C(苗字のイニシャル)。43歳。元弁護士の肩書きを持ち、現在、世界的規模で繰り広げる某銀行のストック・ブローカー(株式仲買とでも言うのかな?)。こー書いてしまうと、とてもエリートに聞こえるけれど、そうじゃないんだってば!友人の間では、グレッグのオナラは悪名高く、恒例のスキー旅行ではグレッグと同じ部屋になるのだけは勘弁してくれと誰もが言い、待ち合わせの時間には1時間は平気で遅れるので「グレッグ・タイム」と呼ばれ、歴史書を読むのが趣味で、ミリタリー系の話をすると延々と続き(うちの息子達の歴史教育はグレッグに任せようか?)、グローバル・ウォーミングを信じていなく、政治思想は右寄り、金融界で働いてるくせに人の名前と顔を覚えるのがまるっきり下手ときて、メールを書く時はスペルミスだらけ、潔癖、超マイペース、リストはまだ続き。。。グレッグとロバートと私は、毎週のように飲みに行ったり、映画を見たり、週末の旅行に出かけたりと遊んでいた。ケンが生まれる前までは。ケンが生まれてから私達は外出の回数も減り、グレッグはガールフレンド探しにスパートをかけるようになる。女の子と初めてのデートの後で、我が家にその子を連れてきて、自分にはまともな友達がいるということを誇示したり(ていうか、我が家からのアメージングなバンクーバーの眺めを見せたかっただけって話もあるけれど)、その子とうまくいかなければ、自分のパーソナリティーの不備をかえりみず、彼女は「男嫌い」か「サイコ」として片付けていた。そういう女の子が何人いたことでしょう。グレッグの笑い話は尽きない。一緒に映画を見に行った時、映画が始まる前にポップコーンを買いに行ったグレッグ。映画が始まってからも戻ってこないので心配した私が後ろを振り向くと、数列後ろでグレッグが見知らぬカップルとニコニコ話しながら映画を見ていた。グレッグに手を振った私。なんと、グレッグはそのカップルと私達を勘違いして座っていたのだ。それに、自分の年をさばよんでガールフレンドに言っていたことでも、私達友人からいつもブーイング。数年前のスキー旅行の週末に40歳になったグレッグ。その時に付き合っていた女の子を旅行に連れて来た。ウェンディが気を利かせて、グレッグの40歳の誕生日にとサプライズのケーキとカードを用意する。そして、その場でグレッグが36歳でなかったことを知った彼女は、帰りの車の中でさんざんグレッグを攻撃したらしい。自業自得だぜ、と周りから同情も何もなかったけれど。このことがあってから、さすがのグレッグも年齢詐称は懲りたに違いないとふんだ私は、昨日結婚したアニーとグレッグが初めて付き合い出した時、「ねっ、グレッグの年、知ってるの?IDをちゃんと見た?」と、シャレのつもりで言っただけなのに。。。うっ、まずいことに。。。グレッグはその後、しばらく私と口をきいてくれなかった。ロバートは、私がしたことに対して、後々でグレッグにふりかかることになった災難を止めたのが私だと賞賛してくれたのだけど。。。そう、昨日めでたくゴールイン。あー、運命ってなんて面白いの!

グレッグはとても幸せそうで、私は久々に楽しい結婚式に参加して、何年か会っていなかったグレッグの友達と久々に会って盛り上がる。グレッグもあれだけ不備のあるやつなのに、周りの友達は私達をはじめマーベラスな仲間ばかり。なんなんだろう。介添え人となった二人の弟達とひな壇に座るグレッグを見て、我が家の三兄弟も大きくなったらこうなるのかしら、なんて少し楽しい気持ちになった。早くに夫を亡くし、女手一つで三人の息子を育てたグレッグ・ママ曰く、「三人の男の子は、厳しく育てるのコツよ」と言っていた。

Well done, Greg!

1 comment:

Anonymous said...

今更なのだけれど、この日記読んで大爆笑させて頂きました!そしてこんなグレッグでも(一度もお会いしてないのにすまん、グレッグ!)結婚出来るんだ、と勇気と夢を頂いたストーリーでした。こういう自分を貫いたグレッグは偉い!と、密かに尊敬したりしています。
本当に面白い友達だわ!