Thursday, January 08, 2009

ついに…

あの悪ガキツインズがプリスクール・デビューを果たしました!

近くのコミュニティセンターで開園されている2-4歳児対象のプログラムです。通園用のバックパックと水筒をクリスマスプレゼントにもらい、家の中でおもちゃを詰め込んだバックパックを背負って歩き回り準備万端だったツインズ。ここ数ヶ月の言葉の伸びは目を見張るものがあり、私たちとの意思の疎通はもうバッチリ。ある時ノアが「ママ、バナナたべた~い」と言ってきた時、忙しかった私は、「じゃあ、ダディに英語で頼んで」と言いました。するとノアはダディに向かって「Daddy, I want バナナ(この部分だけ日本語の発音で), エイゴ, please!」と声を張り上げました。バナナの発音が日本語になってること、そして私が言った英語という言葉をそのまま言ってるところに笑ってしまったのよね。

こちらにはキンダーガーテン(幼稚園)に上がる前のプリスクールにはいくつかの形態があって、常設の場所で行われているプログラム(独立した建物で行われている)、コミュニティセンターを利用して行われているプログラム、最近では猫も杓子もという感じでモンテソーリがブームです。バンクーバーだけあって、中国語やフランス語で保育が行われているプリスクールもあるし、長男のケンは日本語環境のプリスクールに2年間通園しました。

今回、日本語環境のプリスクールがうちから遠くなってしまったこと、ケンのキンダーガーテンへの送り迎えを毎日しなければならないこともあり、ツインズは思い切って近くのコミュニティセンターで開かれている英語のプリスクールに入れてみることにしました。ツインズももう2歳と10ヶ月。昨日が初日。クリスマスと元日を直撃した大雪がこの2日間の雨と暖かな気温でいきなり溶け始め、昨日は洪水になるんじゃないの~?と思うくらいの水たまりがあちこちできていたバンクーバー。ツインズは長靴をはいて張り切って通園です。コミュニティセンターでプリスクールに使われている2階の大きな部屋は遊具がたくさん置いてあり、ツインズは上履きに履き替えるなり目新しい遊具に突進。中には泣きながらママやおばあちゃんに抱きついて離れない子供もいます。ツインズもどう振舞うのかと反応を少し楽しみにしていた私は、二人の物怖じしない元気な活動に感心。あっ、親ばか入ってます!

プリスクールは毎日ではなく、だいたい週に2,3度、午前か午後2時間半くらい通うようになっています。ツインズもとりあえず週に2度。クラスは子供が12名で先生1名とアシスタントが3名。昨日は初日ということもあり、先生やスタッフ達は子供たちにできるだけ自由遊びをさせて新しい環境に慣れさせ、子供達の性格や名前に慣れようという感じでした。双子はかなり場慣れした感じでパズルやブロックや恐竜やトランポリン、シーソーなどとっかえひっかえ元気いっぱい遊びました。普通、2歳児は他の子供にはあまり関心を示すことなく、他の子供たちをチラチラ横目で見ながら平行の位置で遊んだり、おもちゃの取り合いになったりするものですが、うちのツインズはケンからのスパルタな扱いに慣れているせいか、他の子がシーソーに乗ってきたら一緒に乗ってあげたり、トランポリンも順番を待って、私としては驚きの一面も!家でもこれだけ聞き分けのいい子でいてくれよ~と思ってしまいました。ノアはじっくりとパズルをやったり、アシスタントのお兄さんの隣に座って本読みに聞き入ったり、リトミックも楽しく参加していました。家では田舎ッぺ大将の大ちゃんのように大泣きするあのノアがです!トモキもたくさんの恐竜コレクションを黙々と並べて遊んでいました。なんだか親の気づかないところで成長していたんだな~と感心。あっ、すっごい親ばか?

これまで日本語環境のプリスクールしか見たことのなかった私の第1日目の印象としては、日本語環境の保育の方が一人一人の子供にもっと密着した、いい意味で言えば温かみがあるのではないかと思ったこと。英語環境の方がちょっとドライかなという感じです。たとえば、英語環境のプリスクールでは子供がオムツやパンツにうんちをした場合は親に電話がかかってきて「オムツ替えにきてください」と言われるそう。先生は親代わりではないということでしょうか。ケンが行った日本語のプリスクールは初日から親は子供をドロップしたらすぐに帰ることができました。子供が泣こうが暴れようが、一歩園に入ると先生たちが責任を持って子供を預かってくれました。が、英語のプリスクールでは少しずつ環境に慣れさせるため親はしばらくの間、子供が環境に慣れるまで教室に残っていなければなりません。泣いている子がいたら先生ではなく親がその子をなだめすかさなければなりません。カナダと日本の保育の違いはそんなところにあるのかなと、今頃になってなって見えてきた感じ。ケンのキンダーでも思うのは、周りの大人は5歳児をきちんとした人間として扱ってる気がします。子供に選択肢を与え、責任感を育ませようとしています。

第1日目を終えたツインズは家に帰る車の中で、家に帰ってから「ショウガッコウ、たのしかった!」と何度も言っていました。トモキはバックパックをベッドに持って寝るほど。ベッドの中でプリスクールで歌った歌を口ずさんだり。

悪ガキが悪ガキでなくなる日の第一歩。嬉しいけど、ちょっと寂しいかな…。

1 comment:

orange said...

すごーい!私が見たときはまだまだベイビーズだったツインズ、着実に進化している!のですね。お兄ちゃん同様、しっかりとバイリンガルに育っているようで。英語と日本語のプリスクール、やっぱり中身も色々と違いがありそうですねー。参考にしようっと(そのうち)。