Tuesday, October 20, 2009

今学期も半分を消化し、あとは下り坂?今日は先週提出のペーパーが返却されました。講義が始まった途端にペーパー返却だなんて、先生、そんな無情な!と私とクラスメートのショウコちゃんなんか卒倒しそうになりましたが(それだけ二人とも自信がなかった!)、戻ってきたら、なんと80%。ということはA-なんです。この私がそんないい成績をもらっちゃって!と、なんだか次のペーパーに向けてやる気がわきました。そして寝不足で頑張ったショウコちゃんもまずまずの点数で、二人してアタソイ先生は点数の付け方が甘いんちゃうか?ということになりました。なにはともあれ、少しハッピーになったワタクシ。

大学4年生ともなると、毎回のコースで一緒になるクラスメートが顔見知りになることが増えてきました。ショウコちゃんとは今回で2度目のクラス。22歳。高校を卒業してすぐにカナダに来て順調に大学生活を消化している姿には、若いのに感心します。こんなオバサンの私と一緒に座ってくれて、なんか同い年の友達みたいに話をしてくれるのが嬉しい。今回のクラスではショウコちゃんの他にも前のクラスで一緒だった連中が何人かいます。チャイニーズ系カナディアンのルイスとはこれで3学期続けて一緒。彼も22歳で、残すところ1学期で卒業です。卒業後はカナダ騎馬警察に入りたいなんて考えてるようです。そんな話をしていたら、今日は隣の席に座っていたサラより、「あなた、マリファナ吸ったことある?」というダイレクトな質問。「ないよ」と答えたルイス。「それなら申し込むことはできるわね」とサラ。さすが真面目で健全なルイス君。いまどき、北米で大学生やっててマリファナ吸ったことがないなんて表彰物です!カナダ騎馬警察に入るためには、マリファナという今頃のカナダでは薬物とはさほど見なされないものでも使用歴がある人は雇ってもらえないそうです。面接段階で嘘発見器も使われるので、嘘も通用しないらしい。ルイスとはバスで一緒に帰ったり、学期を重ねるごとに友達になっていき、こんなオバサン学生の私を励ましてくれるスィートな男子学生です。

今回のクラスはなかなか国際色豊で、先生がトルコ出身の社会学者アタソイ先生。トロント大学で博士号を修めたものすごい社会学の知識を持つ素敵な女性です。世界中のニュースのデータベースみたいな人で、歴史を観点にした社会学が専攻だったそうで、今回のグローバライゼーションのクラスでも毎回ヨーロッパの歴史を顧みながらの講義になります。というわけで、日本育ちのあてにはチンプンカンプン。。。1648年のヴェストファーレン条約なんて持ち出されてもねぇ、ハーッ?て感じです。先生がトルコ出身だからか、クラスメートにはSFUで博士号課程を研究しているトルコ人の男子学生、そしてトルコからの交換学生が2名。博士号の彼は長身でおしゃれで、英語がすごくうまくて物知りで、なかなかの好青年。そしてスペイン出身のホセ君もいい味出しています。たまたま今日初めて話してみて、「あたしなんか自慢じゃないけどSFUに10年通ってるわよ」と言ったら、「ボクなんて15年だよ」と。うわっ、上には上がいた!ポリティカル・サイエンス専攻のホセ君はふだんは病院のカフェテリアで働いているそう。あら、その病院、私が3人の子供を出産したところよなんて話をしました。ホセ君はあと2コースを取れば晴れて卒業で、卒業後には連邦政府、またはNGOで仕事がしたいそう。ヨーロピアンがクラスにいるのはこれが初めてで、やはりヨーロピアンにはノース・アメリカンとは一線を画した何かいい味があるのよね。毎回なかなかいい発言をするスティーブ君はホテルで働いてるそうで、今日はそのホテルのキッチンで焼いたバナナ・ブレッドを差し入れに持ってきてくれました。夜のクラスなので先生の発案で、毎回プレゼンテーションをするグループが差し入れを持ってくるようになっているのです。今日のグループはピザとバナナ・ブレッドとクッキー。チーズとクラッカーや果物、生野菜など、毎回、夜の講義中につまめる物があるとかなり助かります。この差し入れのアイディアもトルコという豊かな食生活の国から来た先生だからできたことでしょうか。これまでの教授たちは講義中の飲食を禁止する人もいました。私も最初は講義中にハンバーガーを食べたり、オレンジの皮をむいて、あの柑橘の匂いをクラス中に漂わす学生に驚いたものですが、カナダではこれがフツーだということにやっと慣れたかな。

社会学のクラスではとにかく読み物が多いです。教科書はコースによってあったりなかったり。教科書があろうがなかろうが、エクストラで出てくる読み物の量がてんこ盛りで、今回が一番多いのがこのコースの泣き所。1クラスの読み物が60ページ前後。しかも今回は大学図書館に置かれたコピーを各自がコピーを取らないといけないので、これが手間隙・コピー代がかかってヒジョーに負担になったのです。が、クラスメート達が相談して、各自が読み物コピーをスキャンしてそれをクラスにメールで送り、それを安くプリントするということになり、かなり手間が省けました。それでも、読み物の量は減らない!文句は言っても、読み物がすごく面白いのでいいのですが。今回13週間のこのコースはグローバライゼーション、文化の成り立ちがテーマで、講義の流れは、まず国家がどのように形成され、そして現代の企業支配のグローバライゼーション(資本主義)に発展して、それがヘゲモニーにどう影響したか、そしてそれに抵抗する反体制運動がどのように生まれたかというものです。ここ数年、家族、移民、人権分野に興味のあった私ですが、グローバライゼーションでまた価値観がシフトしました。この分野、考えると私としては悲観的になるトピックです。特にグローバライゼーションがもたらした環境破壊のツケはでかいんじゃないかと。私としては導火線がかなり燃えてきてると思っています。

さて、今日の講義で今学期の成績評価の20%を稼ぎ、残すところ、もう一つのペーパー、30%のプレゼンテーション、ジャーナル書き、出席で最終成績が出ます。なんだか今日は少しおだてられたので、残りの日程をこなしていかなければ。それにしても、コースの半分が終わったところで成績の20%しか消化してない状態というのが少し怖い。。。

2 comments:

orange said...

こないだ、すれ違いざまに「今Midterm真っ最中だよ!」なーんて言ってる男の子に遭遇したので、そうか、そろそろ今タームも折り返し地点だな、何て思っていました。

まずはペーパーの結果が幸先良くて何よりですね!やっぱり気分が違いますもんね、今後のやる気にかかわる。

グローバライゼーションはウチの学科のクラスで取ったことがありますが、ウチのはメディア主体の切り口だったので、また少し違った味付けだったかもしれませんね。しかし、社会の成り立ちと文化の変遷は、やはり興味深いトピックですよね。

私ももう少し勉強してみたくなったかも?!

Ms. MacSaito said...

私ももう少し勉強してみたくなったかも?!

オレンジさん、マスターっちゅー手がありますねん。。。