Tuesday, August 14, 2007

夏が過ぎる






もう8月の中旬になっていた。先週、雨の中、大学にペーパーを提出しに行ってからまだ1週間しかたっていなくて、なんとなく夏休みをしている。楽しんでいる、とまでは言えないけれど。「ダーク・ムーン」を二日で一気に読み終えてしまって、読書に関してはちょっと気抜けしてる状態。ダーク・ムーンはものすごくアンリアルなストーリーで、香港とか新宿を舞台にしたらあーいうストーリーもあるかもしれないけれど、こののんびりしたバンクーバーではちょっと無理。馳氏もかなりバンクーバーでリサーチしたようですが。バンクーバー版「キル・ビル」って感じ。我が家のあたりも隠れ家で登場していた。そんなアンリアルな小説でも、あそこまで長編で一貫したバイオレントなストーリーラインを保つのは馳星周だからできるのか、それとも書くネタがいつも同じだからなのでしょうか。なんて言いながら、あれだけのダークで重い作品を読んでちょっと気抜けしている。次は何を読もうかしらと考えているところ。ハリーポッターかな。なーんちゃって。

このところ、我が家の小さなガーデンの野菜が毎日のように食べごろになる。ズッキーニはすごい。毎日1本の収穫。1日でグーンと一回りも大きくなる。ズッキーニは植えてしまえばまったく手がかからず、見る見る間に育ってくれるのだ。まるで、うちのノアのよう。トマトはファースト・レディというのを植えてみた。トマトの下の部分がとがった品種で、ハートのような形のトマトができる。そして甘いこと、甘いこと。バジルの葉もどんどん茂ってきているので、これからしばらくはトマトとボッカチーニチーズとバジルで美味しいサラダができそう。ビートも甘い。

ゆうべはバックヤードに寝転がってペルセウス座流星群を探した。私は3個、ロバートは1個見た。流れ星はいつ見ても神秘的。こういう時、宇宙のことをよく知っている話し相手がいるのは楽しい。っていうか、ロバートの場合、ものすごいsci-fiおたくなだけなのだけど。ちょうど、先日友達から送られてきたメールの写真がタイムリーなので、ここにも貼っておきましょう。

バンクーバー市のストライキもこれで4週目。住宅街の路地裏はゴミであふれている。市が運営するコミュニティセンターや図書館やプールが閉鎖されているので、夏休み中の子供達の予定がすっかり狂ってしまったのではないだろうか。こういう状態でもストライキをしている組合側の人たちは罪悪感とかないみたいなのが、やっぱりカナダ。労働条件を改善するまでは仕事をしないと強硬な組合側と、それに頭を振らない市長の話し合いはこう着状態の様子。来月、市が運営するホールで結婚式を行うことになっていた友達も急遽会場を変更。こんなにストが続いていても市民から文句が出ない。カナダののんきさには、私はいつまでたってもついてゆけない。今日は午後からダレンのコンドミニアムにゴミを持っていく予定。持つべきものは、ゴミを処理してくれる友達です。

こんな感じで夏が過ぎてゆく。すぐ近くにプールがあるのに子供達を連れてゆくことさえできない。今年の夏は不発に終わる打ち上げ花火のごとく去っていきそう。そうそう、今日、この前のペーパーが採点されて返送されてきた。この前のさんざんだったペーパーのリターンマッチの結果はA-。満足。

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