Thursday, January 11, 2007

大いなる第一歩 ―トモキ編


トモキ、歩く!朝、私の目の前で、フワーッと立ったと思ったら1,2歩踏み出して、ドテッと尻もち。ウワーッ、歩いた!と思った私。夫に言っても「まっさかー」と信じてくれない。私も、ただ偶然歩を踏んだだけなのかなと思っていたところ、その後、何度かそれを繰り返す。今度は夫もきちんと見て、「歩いてるねぇ」と一言。トモキには本当に驚かされ続ける。生まれた時は双子にしては大きな2,700gと、2,000gそこそこで生まれたノアよりずっと大きくて健康そうな赤ちゃんだった。ノアと比べるとずっと肉付きがよく丸顔のトモキを、夫と私は「リトル・ブッタ」と呼び始めた。生まれた翌日、入院先の病院で足の裏から採血する検査。眠っていたトモキは、足の裏を小さなカッターで切られても起きなかった!病院から退院した直後、家のソファから落ちた時も泣き声ひとつあげず。夫と私はもしかしてトモキは大物になるのではないだろうか、と早くも親ばかぶり。が、その後のトモキ、不器用さ丸出しの赤ちゃん時代に突入。まず、おっぱいの吸い付きが悪い。口に含んだかと思うと、勝手に慌てちゃって口から乳首が離れる。慌てるから乳首が口の中に定着しない。自分の目に指を突っ込んでは泣く。泣き声はダミ声で、「田舎っぺ大将」の大ちゃん並みの豪快な泣き声。「またトモキが泣いてる」と、いつのまにか私と夫の間では何かあると、「またトモキ」になっていた。飲みっぷりも悪いので、ある日を境に、小さく生まれたノアに体重で追い越されてしまった。そして6ヶ月になった時、離乳食を始める。パクパク次から次へと口を開けて美味しそうにライス・シリアルを飲み込むノアとは違い、最初の頃は舌でスプーンを押し出すトモキ。どうなることやらとドクターにも相談して、どうにか食べることをマスター。が、驚きはこれから。6ヶ月になったばかりのある日、床に腹ばいになっているトモキが、アレレ、なんだかにじりにじりと動いてるではないか。これって、ハイハイ?まさか、と思っていると、次の日もその次の日も確実に腹ばいで両手、両足を使って前に進んでいる。あの不器用なトモキが6ヶ月でハイハイを始めた!そしてハイハイがつかまり立ちになり、いつしか、つたい歩きへと。トモキを見ていると、人間の進化というのがよくわかる。それに比べてノアは、ハイハイがきちんとできるようになったのはクリスマス頃だから10ヶ月の手前。つかまり立ちを始めた頃にはバランスを崩して転んでは泣いて。夫と私は、「トモキって考えてみたらバランス良かったね」と、あの不器用なトモキが意外性のトモキに変わってしまった!今日は夕方になるとトモキも疲れたのか、ハイハイが多くなる。トモキ、歩く。二人の子供を育てた友人が前に言っていた言葉を思い出す。子供は将来親離れして独立してゆくものだから、子供が出ていく時は悲しいけれど、その時のためにガイドしてゆくのが自分たち親の役目だと。あー、こうして私の可愛いトモキもいつかは私たちの元を出てゆくんだろうな。トモキ、10ヶ月と1週間で人生最初の一歩を踏み出した。

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