Tuesday, January 16, 2007

ケン


ゆうべ、珍しく怖い夢を見たケンが私たちのベッドに入ってくる。こんなことはめったにないので、私としてはやったー!の気分。ケンを抱きながら寝るのはとても気持ちがいい。ケンの温かくて、柔らかな感触を楽しむ。
このところのケンの成長はめざましい。今晩は弟達にちょっかいを出すことなく、一人でトーマスやトミカ、パズルをして楽しそうに遊ぶ。トーマスの線路を色々つないで、独創的でくねくねした長い線路を作る。パズルは、いつのまにか私のヘルプなしにほとんど自分ではめ込める。遊んでる間は、ありとあらゆる知ってる歌のオンパレードだ。「せーんろはつづくーよ、いぃつまぁでぇもー」、「メリーさんのひつじはかわいいですよぉ」、「クリスマスの日は、ようにきガチャガチャおどろうー、リズムにあわせぇてぇ」、「朝のごあいさつ、せんせいサヨウナラ、みなさん、サヨウナラ」。。。歌詞は自分で作っているし、あれれ、朝のごあいさつなのに、もうさようなら?と、私は聞いていて吹き出してしまう。
3歳になった途端に、何か飛躍的な変化が起きた気がする。物事への理解力が一気にはね上がったというか。そういえば、最近、癇癪を起こして泣きわめくこともなくなった。道路を歩く時も、四つ角や信号ではきちんと立ち止まるし、歩道につながるビルの駐車場でも必ず止まって車が出てこないか確認してる。スーパーの中もちょっと前まではひたすら走り回っていたかと思ったら、最近では私の後をきちんとついて歩く。バスの中でも、行儀よくきちんと座れるようになった。おやつも「まだ食べる」とおかわりをねだってくるものの、「晩ご飯の後に食べようね」と言えば納得してくれる。
この前、道路を一緒に歩いていた時のこと。「パトカー!」と嬉しそうにケン。でも、どこにもパトカーはない。私はもう一度よく周りを見回した。なんと、覆面パトカーが路上に停まっていた。恐るべきケンの認識力!
先週、久しぶりにケンを連れてダウンタウンに行った。ウォーターフロント・ステーションを通りかかった時、「ママー、ほら、見て見て!」と興奮気味に。なんだろうと思って、私はあたりを見た。ケンの好きなヘリコプターも飛んでないし、救急車やパトカーも停まっていない。それでも「ほらぁ、ほらぁ」と言い続けるケン。「ほらぁ、ここ、トシコさんと来たよ!」。なんと、ケンはウォーターフロント・ステーションを見て言っていたのだ。昨年の夏にナニーをしてくれていた俊子さんは、乗り物好きなケンを連れて、我が家からブロードウェー駅経由で、バスとスカイトレインを乗り継いでウォーターフロント・ステーションまで行き、そこからシーバスでノース・バンクーバーまで行くという、楽しいエクスカーションにケンをよく連れて行ってくれた。俊子さんが帰国したのは11月なのに、まだそのことを覚えていたのだ!
12月で3歳になった我が長男はなんとも頼もしく、愛おしい。一日一日を謳歌している。これで小さな二人の弟にお手柔らかにしてくれたら言うことなしなんだけど、まっ、それも時とともに思い出になるのだろう。

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