Friday, November 21, 2008

月曜提出のペーパーはドラフトを書き終え、今、先生のプルーフリードを待っているところ。金曜の夜なので、先生もリラックスしたいみたい。私の隣のデスクに座って、ラム&コークをすすりながらコンピューターゲームを楽しんでる。モニターには宇宙に惑星が色々浮かんでいる。宇宙人もいる。「この前見たスタートレックにインスパイアされて、10年位前に買ったゲームをまた引っ張り出してきたんだよねぇ~」と先生が言っていた。もちろん私には理解できない。今日はテレビでサスカチュワンに隕石が落ちたニュースをやっていたけど、うちの先生you tubeでそれを見て嬉しそうにしていた。電子工学部出身のバリバリのエンジニアで、信じるものはサイエンス、哲学もいける、迷信は鼻で笑って、本はサイファイかファンタジーしか読まない。なんでこういう人を夫に持ったんだろうと思うことがたまにある。でもね、やっぱりひかれてしまうのよね。いつか私もサイファイを読むようになるだろうと秘かに願っているところが可愛いし。だから、ハインラインは一作読んでるっつーの!

ペーパーはいつもうちの先生に読んでもらって理論やグラマーのチェックをしてもらう。そういう点でこの先生はエンジニアの頭脳を使い理論が先に来るので的を得たアドバイスをしてくれていいのです。日本の大学のペーパーと比べると、西洋の大学のペーパーはものすごく厳しい。ペーパーの書き方というのがしっかりあり、それは日本語を使って日本人の物の見方をしてきた者には適応するのが最初はかなり難しい。とにかく理論と根拠を出さなければならないので。教授がペーパーのガイドラインを出し、それに沿って書かなければ減点。スペルやグラマーミスも減点。期日に間に合わない場合も減点。参考文献も最後のページに載せなければならない。他のペーパーからの引用には出先を記載しなければならないし、他者のペーパーを盗作した場合は退学処分などかなり厳しい措置がされる。なかなかアイディアが出なくてうーむと頭を捻りながら参考文献を読んでる時に突然閃く時なんか、「あー、私ってなんてブリリアントなの!」と思うこともあれば、前に書いた移民政策のペーパーでは最後まで不確かな感触だった時もあるし、テーマによって手ごたえが違う。英語が母国じゃないハンディは大きいわ。

だけど、ずーっとゲームをしていて今晩はペーパーを見てくれそうもない。プルーフリードが終わったら手直しに2時間くらいかかるし、週末は少し遊びたいし。。。ウーム。先生ののんきさに少し焦っております。

子供達は今のところバイリンガルに育っていて、5歳を前にケンはアルファベットもひらがなも読み書きができる。子供たちはカナダの教育を中心に受けていくと思うので、私のようにカナダの大学で苦闘することはあまりないでしょう。こっちの教育は低学年のうちから考える力を養っていく。だから高校に入る頃には一人一人自分のオピニオンをしっかり持っている。大学ではそのオピニオンが重視されるから、それがなければドロップアウトはたやすい。カナダの大学は入るのは簡単、出るのが難し~い。

3人の息子のうち、一人は先生の血を受け継いでエンジニアに、一人は私の文型路線、で、もう一人はおちゃらけでラグビーかホッケーで女の子にブイブイ言われるタイプになるかしら。いやっ、ダイナミックなかの三男Nが実は一番出世したりして。。。神のみぞ知るところ。

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