ここで登場したのが我が家のスーパーヒーロー(時にはスーパー天然)、「課題はボクがなんとかするから」という意味深発言をした工学部出身のあの人。Ms. MacSaitoが2時間かけてやっとこさ4ページを読んでたところを、スーパーヒーローはたったの2日で論文を読み終えました。さすが工学部出身のあの人、「なぜ学者という輩はこんなに口はばったい物の書き方をするんだろう」などブツブツ文句を言いながらも、論文に書かれていることをわかりやすく要約してくれました。それを基に、またまた唸りながら要約を書き上げたMs. MacSaito。「今回はメチャクチャ運が悪かったでやんねん」とか、「なんでこんな長い論文を使うんや!」とか「チキショー、もう二度と人類学のコースなんて取らねーよ!」とか恨みつらみがこもっているペーパー。とは言いながらも、これが大学生活最後の人類学のコースだった。毎回クラスの何人かが週替わりの論文を割り当てられ、要約した自分で書き上げたアサインメントを教授だけじゃなく、クラス全体にメールで送らなければならないという、ちょっと過酷な今学期のアサイメント。学期中で一番難しい論文が当たってしまったMs. MacSaito。今年の悪運はこれで使い切ったと思いたい!
そのペーパーを、工学部のあの人が隣で手直ししてくれてる横で、今、大学からのメールをチェックしたら、教授からのメールが。なになに、なんだって・・・・・。
「何人かの学生が、課題の論文を理解するのがほとんど不可能に近いと言って来ました。たしかに、これはとても難しい論文です。来週の講義でこの論文を深く取り上げます。この論文がどうしてもつかめない人には、オプションとして、来週の講義で取り上げるあと二つの論文のどちらかの要約をしてもいいように許可します。」
メールを読み終えて目が点になったMs. MacSaito。ハ~~~ッ。別の論文を読むチョイスがあることを最初から知らされていたら、こんなに焦らずすんだのにー。なんだかいつも何かに焦って、最後には取り越し苦労だってことがよくあるんだな。今回もまたそれ。でも、アサインメントはなんとか期限どおりにできそうだし、英語のネイティブスピーカーのカナダ人のクラスメートですらてこずった論文を読み上げた我が家の工学部のヒーローをちょっと見直してあげましょう。
かくして、Ms. MacSaitoの英語力は、4歳の息子に完全に追い抜かれてしまいました。
あまりにも難解でムカついた論文のカバーはこの写真。
