Thursday, May 06, 2010

腑に落ちない。。。

なんか腑に落ちない。

用事があって日本領事館に行きました。ポスターが貼ってあって、「平成なんとか年より、父親が日本人であれば、婚姻関係でない間柄の子供でも認知されれば日本国籍が取得できるようになりました」と書いてあった。それで、少し期待をしてしまった私。

うちの場合はそれとは少し違うケースなんだけど。我が家の双子はれっきとした私という日本人母の子供でありながら日本国籍を取得することができなかった。というのも、3ヶ月以内に出生届を出さなかったから。双子が生まれてから最初の6ヶ月は出かけることすらままならないほど殺人的なスケジュールだった我が家。なんせ、最初の3ヶ月間は2時間おきに二人の新生児に授乳してたから、家から外出する時間なんてなかったわけです。日本領事館への出生届も出さないと~、と思いながらも、とにかく外出が大変なので伸ばし伸ばしにしていたら、出生届は3ヶ月以内に、それ以降は日本国籍は取得できませんって!長男は二重国籍を持っているものの、双子はこうやっていつもないがしろ。

それで、少し期待しながら窓口で事情を話してみたわけです。だって、婚姻関係外にある日本人父親の子供が認知されたら日本国籍を取れるという理屈が通るなら、れっきとした日本人母から生まれた子供も日本国籍を取れるのが普通じゃないですか。

甘い期待も束の間で、結果は「ノー」。どうせ掛け合っても無駄なことはわかっていたので、その場では「あ~、そうですか。それでは日本国籍を取得できる方法はないわけでしょうか?」と下手に出てみた。

「それだったら、帰化申請ができます」

「帰化ですか?」
ハッ?帰化って言われてもねぇ、アンタ~、うちの子、もともと日本人から生まれた子だっちゅーの。帰化もへったくれもないじゃんね。相撲取りでもあるまいし。しこ名は香奈田(カナダ)と路樹(ロッキー)かいな。

帰化するには、日本に長く住むという姿勢を見せなければならないそう。そのためには日本に数年住んで、それから帰化申請できるそう。カナダとは全然違ったシステムですな~。カナダの場合、この国で生まれた子供にはカナダ国籍が与えられるし、二重国籍だろうが三重国籍だろうがお構いなし。カナダ人であることには変わりないからってことで。寛容な国ですな~。

どうも、父親が日本人なら婚姻関係にない間柄の子供でも日本国籍が取得できるというところに引っかかる。やっぱり父系が強い国。つまり、ジェンダー平等には程遠い。チキショー、鉄の女・ヒラリー・クリントンでも送り込んでやりたい!それから出生届の受理は3ヶ月までってのもおかしい。たったの生後3ヶ月で、その人間の国籍を取れなくするって、人権侵害でしょうが。人身取引は重要な人権侵害ですというポスターが領事館に貼ってあったけど、国籍をあげないというのも人権侵害だよ。ここがへんだよニホンジン!

先日のブログには日本は食べ物が美味しいとかサービスがすごくいいとか書いてみたものの、久々に日本のお役所に行ってみて、あー、コレ、コレ、この硬さというのを思い出した昨日の午後。

家に帰ってネットで国籍取得に関して調べてた時、帰化した外国人が政治家、タレント、スポーツ選手など各部門で載っていた。笑っちゃったのが日本に帰化したホッケー選手はすべて「カナディアン」だったこと。我が双子の行く末もそうなるのかいな。まず片親が日本人だってことでNHLプレーヤーになるにはハンディだし、NHLで通用しないから日本に行って王子イーグルス初のツイン選手ってのも悪くないのかも~。

1 comment:

アテですぅ said...

もらえるもんは、冷めないうちに手ぇ出してもらわなあかんっちゅうことかいな。
世知辛いなぁ。