Tuesday, June 26, 2007

いろんな出会い

今日はバスでブロードウェーのファミリードクターまでケンと出かける。私の生活は、本当にすべてブロードウェーで成り立ってしまうのだ。ドクターとU-Brewの店があったら、他に何が必要だというのでしょう!歯医者もそうだし、ケンの幼稚園もブロードウェーから1本入った通りにある。ジムも。ブロードウェーは素晴らしい。

バンクーバーの行く先々で子供たちと日本語を話していると、思いもしないところで人との出会いがある。今日はバスに乗って早々、ドライバーに片言で、「ゆっくりどうぞ」と言われた。もちろん、彼は白人のドライバー。彼は数年前に日本人専門の観光バスのドライバーをしたことがあるという。奥さんはケベック出身のフレンチ・カナディアンだという。「僕は英語しか話せないから、二ヶ国語を話す人が羨ましいんだ」と。「じゃあ、子供ができたらフランス語を教えたらいいね」、と私。カナダのバスに乗っていると、ドライバーと乗客がフレンドリーに会話する光景が少なくない。マイクを使ってジョークを飛ばすドライバーもいるし、バスから降りて近くのガソリンスタンドまでコーヒーを買いに行くドライバーもいる。なんて、いい加減な国に住んでいる私!やぶからぼうに彼は、「ヨンジュー・イチ!」と言った。「えっ、41歳なの?」と聞いたら、「いや、今41stアベニューを過ぎたところなので。僕は44歳なんだ」と、こんな会話の中から彼の年まで知ってしまった私。私とドライバーの会話が弾むかたわら、ケンが隣に座っていたアジア系のおばあちゃんに「おいくつですか?」と日本語で聞かれている。3歳のケンは、知らない人に話しかけられるとまだシャイになる年頃だ。ドライバーと会話が弾んだついでに今日は社交的になろうと決心した私はおばあちゃんに「日本でお生まれですか?」と聞いてみた。「台湾なの」と、おばあちゃんから思ってもいなかった返事が来る。その瞬間、なぜこの人がこれだけ流暢な日本語を話すかを覚った私は、一瞬、ヤバーと心の中で思う。今さら歴史を持ち出さないでくれー!占領下の責任なんて、私一人でこの場で取れない。。。と構えてしまった。ところが、おばあちゃんは続ける。日本の教育は素晴らしかったと。あの時代は良かったと。戦争が終わって中国が入ってきてからは知識階級が次々と殺され、それはそれはひどい国になってしまった、なので、自分は娘の家族とカナダに移住できてラッキーだったと。思ってもみなかったおばあちゃんの話に、私も頷きながら耳を傾けた。そういえば、もう10数年前、台北で、台湾人男性と結婚した友達と会った時、台湾男性の兵役の話になった。「中国からの侵攻に備えて、誰がこの国を守るって言うんだい?そのために僕達が兵役に就くんだよ」と熱く語った彼。のほほんと平和な国で育った私には、なかなか理解に難いサブジェクトだったけれど、あれから10数年、私も年を取ったせいか、それとも他民族でポリティクス豊富なカナダに住んでいるせいか、そういったことが少しは身近なこととして感じることができるようになった。これまで、アフガニスタンで戦死したカナダ兵は数十名に上る。ピースキーピングというソフトな言葉でお茶を濁そうとしている今の保守党政権。私の見方は、あれは無意味な戦争だ。なんて、この場を借りて政治の話にならないようにしましょう。

今日はメープルグローブ・パークで、日本人母2人と出会う。二人とも我が家の双子より少し月齢のいった男の子を持つお母さん。あの公園で日本人と出会ったのは初めてのこと。このへん、日本人のママさん達はけっこういるみたい。ケンが生まれるまでは仕事を持っていた私、あえて日本人だからという理由で誰かと親しくなることはなかったけれど、子供ができてからは子育てのことなど共通の話題ができて、何人かの友達もできてきた。私の場合は、狭く深くのお付き合いがコンフォタブル。

No comments: