Tuesday, November 10, 2009

今日の授業より



明日がRemembrance Dayのカナダ。道行人々は、戦争で亡くなった人々への敬意の印となるポピーをつけています。

アタソイ先生のクラスで今日は2度目のアサインメントが戻ってきました。いつも点数を見るまでは心臓がドキドキ!でも、またもやまずまずの点数でウヒョウヒョなの❤うーん、こんなところで❤なんか使うな!ですね。それだけ舞い上がっている私です。今学期も残すところあと3週間。アタソイ先生は社会学に関する並々ならぬ知識を持ち合わせる学者で、情熱いっぱいの講義には聞き入ってしまいます。だけど学生の意見にもよく耳を傾けます。この人のバイタリティはどこから来てるのだろうと思ってしまいます。

クラスも終盤を迎えると、みんな座る席も固定し、言葉を交わす学生も増え、連帯感がついてきます。私は最近スペイン人のホセ君と友達になり、ロバートと同じで小麦粉が食べれない体質の彼のために、今日は大豆粉でクッキーを焼いて持って行きました。ホセ・ロドリゲス君。いい味出してる。こてこてのラテン人なのに慎み深いところがヨーロピアンって感じ。それからトルコ人のエフ君も素敵。スラッツとした長身で、身なりもさりげないおしゃれ、Tシャツにジーンズというカナダ人とはやっぱり違う。トルコ人の女の子もいるけれど、この彼女がまたすごくおしゃれ。寡黙な彼女ですが、目の周りを黒いアイラインで囲み、今日は黒のミニスカートで颯爽と、私にしてみればミステリアスな魅力を感じます。私ときたら講義中そんな方に目が行ってしまったりしている!

今日の国際ニュースを発表したクラスメートは、先週のアメリカでの乱射事件を読みました。アメリカ人の軍属精神科医が、この乱射事件を引き起こしたことですっかり「パレスチナ系のアメリカ人、9・11の犯人と同じイスラム教会に通っていた」と、またもやメディアが、イラク・アフガン戦争への反対世論の盛り上がりを抑えるためにあたかもこの医者がイスラム主義で気が狂ったかのような報道をしたことにクラスは苦笑。矛盾その1。~系カナダ人と呼ぶカナダと違って、アメリカではいったんアメリカ人になると~系アメリカ人という言い方をせず、とにかく「アメリカ人」になってしまうアメリカで、こういう事件が起きるとすぐに「~系」というレベルが貼られてしまうのですね。13名の犠牲者が出たけれど、彼が殺した人数はこのうちの何人かまだ判明していないのです。騒ぎを抑える攻勢に出た軍関係者の弾に当たって死んだ人がいるのですから。軍属の精神科医なので、戦争の残酷さを人一倍に見てきたはずです。私たち一般市民は戦争から帰ってきた軍人達の心がどのくらい病で侵されてるか知らされていません。それを知っていたら、アメリカ主導のこの無意味な戦争を終わらせなければならないということが誰にとっても事実になるはずですが、そうはさせまいとメディアで世論をコントロールするのがアメリカ。てな感じで、このクラスというか、これまでの社会学の講義ではアメリカがでっちあげている世界覇権の矛盾を解いている感じです。

来月のコペンハーゲンでの環境会議ではアメリカはどのような出方をしてくるでしょうか。。。

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