Wednesday, October 15, 2008

秋、深まる

またしても、カナダは少数与党。「it's depressing...」と感じているのは、私たち世代の知識層のようです。それでもカナダの保守党はアメリカの民主党よりまだリベラルらしい。バンクーバーはやっぱりリベラルが強い。が、地方へ行くと保守が根強いのは、どこも同じですね。

それはさておき、バンクーバーでは急激に秋が深まっています。道端を歩いていると、バチッというどんぐりが地上に落ちる音がどこからともなく聞こえ、リスがあちこちで冬眠用のどんぐりをせっせと蓄えています。3人の子供達はどんぐり集めに凝っています。サイドウォークで立ち止まってはどんぐりを拾ってポケットいっぱいに持ち帰り、我が家の床にはどんぐりがごろごろ落ちていて、それを踏んで危うく転びそうになる私。これだから子供って「トトロ」に夢中になるのですね。

メープルの木から落ちる落ち葉もでかい。家の前や庭ではどんどん落ち葉が積もり、今日は今年初めての落ち葉集めをしました。レイクという、フォーク状の大きな道具でザーザー落ち葉を掻き集めるとたちまち巨大なビニール袋に数袋です。この落ち葉はコンポスト用の器に入れると、2週間に1度市のコンポスト回収トラックが集めに来てくれます。日本だったら落ち葉を集めて焼き芋ができたのに、カナダでは住宅地で焚き火なんかするとたちまち消防車を呼ばれてしまいます。もちろん、環境にもよろしくないし。

我が家の近所には廃線になった線路が敷かれています。Arbutusストリートと平行に、南北に何キロも線路が続いていて、散歩の人やジョガー、子供たちの学校帰り道として利用されています。線路に沿ってブラックベリーの茂みもつらなり、夏の終わりに甘い実がなるのを待ちかねてバケツを持った人たちが取りに来ていました。もちろん、うちの子供たちもブラックベリーは大好き。

今日はこの夏に補助輪なしで自転車に乗ることを覚えたケンが線路の横を颯爽と走ってキンダーガーテンから帰宅しました。その時、ある映画が頭に浮かんだのです。3人の息子たちが大人になった時、この線路を歩いた思い出は彼らにどんな影響を与えているのでしょうか。

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