Sunday, June 13, 2010

レッド・ウィング



2年ぶりにレッド・ウィングがオタワから到着。スコット兄が乗るホンダのゴールド・ウィングです。

バイクが趣味のスコット兄は、10年近く前から休暇を取っては愛車のレッド・ウィングを走らせてオタワからバンクーバーまで来るようになりました。オタワ-バンクーバー間、3538キロ。ウィニペグのお姉さんのところに1週間くらい滞在して、そこからバンクーバーの我が家へ。後から引っ張るトレーラーにキャンプ用品を入れて愛車を走らせます。

数年前に定年退職してから、彼の旅はもっと自由気ままに。時間なんて考えなくていいのですから。3年前はバンクーバーまで来たついでにユーコン州まで行き、2年前はアラスカまでと、なんだかカナダ版イージーライダー(ナーンチャッテ!)。

昨年はおっかさんと一緒にイギリス旅行に行ったスコット兄は、バイク旅行をする時間が取れずに恒例のバンクーバー・ビジットは空の旅エアバス300で。

今回はオタワからまずバンクーバー島まで行き、カナダの最西端トフィーノまで飛ばしてバンクーバーへ。トフィーノまで行く曲がりくねった道が、バイク愛好家にはたまらないらしい。スコット兄は我が家に数日滞在して、またまたユーコン州へ旅立ちました。今回は夏至の頃に、北極圏に近いユーコン州の町ドーソンで白夜を体験したいとか。



バンクーバーから目的地のドーソンまで、距離にして1800キロ。その後、ロッキー山脈でオタワから新車のハーレーに乗ってすっ飛んでくるバイク友達と合流してロッキーを旅して、ウィニペグのお姉さんのところに寄り、7月5日にてオタワ帰着予定。その後は1ヶ月キャンプ、そして8月にはRV車でプリンスエドワード島までバカンスと、退職生活をとことん満喫しているスコット兄。

バイクの醍醐味など知らない私は、来る日も来る日もバイクにまたがって退屈しないのだろうかとか、一人で寂しくならないのかなどと思ってしまいますが、昔バイクに乗っていたスコット兄の弟(そう、あの人です)は、「バイクのいいところは、運転しながら外にいる感覚、枠にとらわれないところなんだよ~」と。これだけは私にはわからない感覚かもしれない。

底抜けにフレンドリーで誰とでもすぐに知り合いになるスコット兄は、バンクーバーに来る時は子供達の学校への送り迎えもしてくれるので、学校関係者も彼のことを知るようになりました。こんな生活をしているので、私が知り合いのお母さん連中に「結婚はしてるの?」と聞かれることになりますが、答えはイエス。孫もいるんだから。妻はバイク旅行はあまり好きでない人で、オタワで留守番。

行く先々で写真付きのブログを更新するスコット兄ですが、彼のブログはバイク愛好者達から人気らしいのです。誰もがバイクにまたがり大陸横断することを夢見ながらも、時間や金銭的の制約でできないことみたいですね。そしてもちろん一番の難関は、2ヶ月も気ままなバイク旅行に行かせてくれるバイク乗りの妻なんて、滅多にいないことでしょうから。

バイク旅行は男の浪漫なのでしょうね。気ままな一人旅、いいなぁ。

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