Thursday, May 10, 2007

夏セメ、始まる。

今日から夏セメスター(学期)が始まる。今回は本業の社会学のPolitics of the Familiesというコースをサイモン・フレーザー大学のダウンタウンキャンパスで。SFUの学生でありながら、私ほど本キャンパスのバーナビーに行かずに大学3年まで行き着いた学生はいないに違いない。とにかくバーナビーは遠い。ウエストサイドをベースにしている私は、隣町のバーナビーがとても遠~く感じてしまうのだ。UBCがとても近いのは皮肉なことで。。。仕事をしていた時にはバーナビーまで行くのに時間がかかったし、子供ができて仕事は辞めたけれど、子育てが仕事になってしまったので、この数年私はできるだけバーナビーに行かず、いかに効果的にコースを取るか、を実践してきたのだ。そのために、オンラインのコースもたくさん取ってきた。オンラインは仕事をしてる人、遠くに住んでいる人(たまにはカナダ国外に住んでる学生もいる)、時間の融通がきかない人にはいいコースだけれど、実際に教室で講義を聴けるのと違って、教授やクラスメートとのまじわりがないので、コースから得るクオリティはかなり落ちる。昨年秋より大学復帰した私は、大学できちんと講義を取るようにしてきて、クラス内での自分の発言にも少しずつ自信がついてきた。なんせ、こっちの講義では、3、4年レベルになると必ずプレゼンテーションがついてくる。日本人の私には発言はちょいと苦手でござんして。

新しいコースは、濃紺の細身のジーンズがきまっている女性の教授で、ダーク系の服とシンプルなアクセサリーの組み合わせがかっこいい。年齢にして50代半ばというところ。60-70年代のベトナム戦争時に大学生活を過ごした人っぽい。講義はフェミニスト理論を中心に変遷する家族とは何か、移り行く時代の中で家族生活を行うにあたり「誰が」一番影響されてゆくのか、などを話し合ってゆくらしい。この分野は私の興味の対象なので、面白くなりそう。だけど、私は一般的なカナダの大学生のように、男女同権を主張するわけでもないので肩身が狭いのだけど。日本という女性の地位の低い国で育ち、確たる主張もないままこの年になってしまった私には、大学で勉強したことを将来の仕事に生かしたい!という、お姉ちゃん・お兄ちゃん大学生のような輝く夢があるわけでもないし。なので少し緊張もする。今回のクラスもカナダらしく多文化なのがいい。エジプト、エルサルバトル、アイルランド、香港、インド、スコットランドなど、クラスメートはあちこちから来ている。と言っても、ほとんどが子供の時にカナダに家族と移民してきた人ばかりなので、英語を第二外国語として話すのは私くらいなのが心細いところ。そして、もっとすごいことに、今回はきっと私がクラスで最年長だ。この前のクラスではかろうじて42歳のジェニーンがいたんだけど。この数年、クラスメートとの年の差は開く一方で、教授のほうが私の年に近かったりするのが悲しい。あー、いつになったら卒業できるのだろう。

今日は大学の図書館に延滞してしまった本を返す。ペナルティ。。。30ドル。ガーン。今日学んだ教訓。大学図書館を甘く見てはいけない。本は期限までに返すこと。トホホ。

講義に出かける前は子供たちをメープルグローブ・パークに連れて行く。3人の子供たちが、長い間ブランコに乗った。ランチの後だったので、トモキはうとうと眠そうな顔をしながら、ノアは満足げで、ケンは「もっと高く飛ばして!」と大はしゃぎ。カメラを持って行かなかったのが悔やまれた。

今日は雲ひとつない青空で、日差しも強く、春爛漫。

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