Saturday, October 23, 2010

カナダ版 ”East is East”

インド系カナダ人の友人の妹が結婚することになり、先日、夫が彼女の結婚前のパーティに行ってきた。

インドの結婚式のお祝いは1週間くらいにわたって行われるもので、このパーティはその第一弾らしい。「レディース・パーティ」と呼ばれるそのお祝いは、古くは女性しか行けなかったけれど、今は殿方も行っていいらしい。大きなホールを借り切って行われたパーティ。そこは、新婦の兄である友人の長男の1歳の誕生パーティが開かれたところだ。そのパーティは私も行ったけれど、参加者が200名くらい、ほとんどインド人。子供からじいちゃん・ばあちゃんまで、中にはヨギとかグルとみたいな神秘的なインド人たちがたくさん来ていた。まるでマハラジャか~って感じ。まだ歩けるか歩けないかの小さな男の子が1歳になったのを祝うために、いろんなスピーチが行われて、ダンスやバンドの余興。そしてこの上なく美味しいインド料理のバイキング。インド料理が好きな私は、あー、こんな料理が毎日食べられたらいいな~とうっとり。そんなところに来ているインド人は、礼儀正しくお洒落でそつがない。そして、もちろんフレンドリー。あの首をクネクネ曲げるダンスを私もマスターしたい~。

パーティから帰ってきた夫に、「で、他にも白人は来てたの?」と聞いてみたら、「99パーセントがインド人」だったという答え。てことは、白人は夫と一緒に行った友人の他に、2,3人いたかいないかというくらい?周りが皆インド人のパーティに白人としてひょこひょこ行った夫を思うと笑えてきた。

ひな壇に座った新郎新婦に、来客が挨拶に行くという習慣があるらしい。その際、来客は新郎新婦それぞれに10ドルずつお金を渡すらしい。こういう時、文化の浅いカナダ人は失敗する。白人の夫はインドのそんな習慣は知らないものだから、事前に10ドル札を2枚持っていくなんてもちろんしなかった。財布には20ドル札しか入っていない。そこで、20ドルを新郎に渡してきたという夫。日本という、習慣や迷信にこだわる文化を知ってる私は、夫のそんな無作法な行為にホホーッと思ってしまった。そういえば、ずーっと昔、親戚の女の子の結婚のお祝いに包丁を贈った私は母親に怒られた。「包丁なんて、縁が切れたらどうするの!?」と。カナダ人よ、習慣や迷信は奥が深いんだよ~。

で、パーティの参加者に配られた箱を持って帰ってきた夫。開けてみたら、玉手箱~じゃなくて。。。。


ガルバンゾ豆とお砂糖とギー油のお団子。微妙にインドの香辛料がきいていて、これがめちゃくちゃ美味しい!子供たちに「すっごく美味しいお団子がある」と思いっきり期待させて食べさせてみたら、みんな一口かじって吐き出した。「コレ、おいしくい~」。ならば、オカーサマが遠慮なくご相伴させていただきます。

それで、あの映画がまた見たくなっちゃった。「East is East」。

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