Friday, December 04, 2009

この夏、我が家から引退した物を紹介します。

こうやって我が家から消えた物を見ると、少し実感がわきます。小さいと思っていた子供達も、いつの間にか成長していました。まず座っていることができなくなった!移動は小さな足で、地面を思いっきり蹴飛ばして大きなストライドで。

二人乗りのストローラーは双子が生まれた時になくてはならない必需品でした。よく歩いていた私たちはストローラーには薀蓄があります。しっかりしたタイヤがついていて、ビーチもオッケーなやつ。カナダで買うと900ドル以上もするこのストローラーは、ネットでアメリカから買うと600ドルに。だけど配達はアメリカ国内のみ。色々考えて、アメリカ国境をすぐ越えたブレインにある郵便局まで送ってもらい、私たちはそこまで取りに行きました。まだ乳飲み子の双子を連れて、1時間ちょっとで着くその町まで車を飛ばしました。郵便局で受け取ったストローラーはまだ箱に入ったまま。田舎町のあまり人の来ないさびれた郵便局の一角に少し大きめなスペースがあり、そこでロバートは組み立て説明書を読みながらがっちりしたストローラーを組み立てること1時間。私はその場で二人の乳飲み子をあやしたり、授乳したりで時間をつぶしました。真新しい立派なストローラーができあがり、その後、そこからさらに南へ20分のベリンガムという、昔にぎわっていた港町へ。アメリカの中で左派が多いワシントン州のこの町はレンガ建ての古い建物がたくさん並ぶラブリーなタウンです。一見物寂しい小さな町なのに、大学もあるので、ニューエージ思想の浸透した面白いところです。ここにある3階建ての本屋さんが私たちのお気に入り。内部は木がふんだんに使われています。床は板張り。1階にはカフェがあり、ベジタリアンや小麦粉を使わない食べ物など、ヘルシーで気の利いた美味しいものがたくさん。本屋は新しい本も古本も売っています。スタッフもニコニコとフレンドリー。私はこの本屋のニューエージと宗教のセクションをブラブラするのが好きで、あの人はもちろんサイファイセクション。双子の子育てで忙しかった私たち二人は、久しぶりにそこで少し息抜きをして、またバンクーバーへ引き返しました。帰りのカナダに戻る国境では、カナダの審査官に「何か申告するものは?」と聞かれ、「5ドルの本だけです」と大嘘こいた我ら。600ドルのストローラーなんて言うと、税金はいくらくらいになってたやら。そのためにブレインで真新しいストローラーに双子を乗せて、ゴロゴロ歩いてタイヤに少し土をつけたのです。

このストローラーで私たちは実にあちこち出かけました。エコ家族の私たちはストローラーをバスに乗せて家族5人、ビーチに行ったり、公園に行ったり、遊園地までと、あちこちに出没しました。何時間も公園で遊んで家路につく夏の午後、私一人でストローラーの双子とケンとバスに乗っていると、3人とも子供達が眠ってしまいました。バス停に着いたらケンを起こすのもかわいそうだし、かといって、ストローラーを押さなければいけないし…。そういう時には家で仕事をしてるロバートに電話してバス停まで来てもらうこと数回。

本来、双子を乗せるために購入したストローラー。さーて、みんなで散歩に出かけようと仕度してストローラーに向かうと、なぜかケンがすっかりその気になってストローラーに座って待っていたりと楽しい思い出がいっぱい詰まったこのストローラーは、やはり2歳の双子と小さな赤ちゃんが生まれた家にもらわれて行きました。

三輪車もこの夏で赤ちゃんぽくなってしまったようで、今はトーマスの補助輪付きの自転車を猛スピードで漕いでいる双子。

そのうち、我が家の成長に伴って新しい持ち主を探している少し大きな物をご紹介します。





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