Monday, December 14, 2009

コペンハーゲンで開かれている世界環境会議で、カナダがCO2排出量を1990年より40%削減するというプレスリリースをしたというニュースで始まった今朝のカナダ。

ナ、ナ、ナ、、、そんなことありえない!と思っていたら、やっぱりガセネタのお騒がせニュースでした。いくらなんでも40%は無理だよね。それができたらそんな明るいニュースはないけれど。

年末ですが、この時期、少し神がかり的なことってないですか?ちょっと大げさかな。でも、フツーにしてたら起きないことが起きてしまうのが私の年末だったりします。

昨日はスイスの友達のミヒャエルと10年ぶりのコミュニケーション。実に10年ぶり。10年前の夏、バンクーバーに語学研修に来ていたミヒャエルと私は友達になり、その夏を時たま一緒に過ごしました。散歩に行ったり、週末のブレックファストを一緒にしたり、健全な友情を楽しんだ私たち。身長がすらりと高く、金髪くりんくりんのカーリーヘアに丸めがねをしていたミヒャエル。年は私よりかなり下。北米人と違ってマッチョ的な男らしさを強調しないところが魅力のさわやかな好青年。そしてスイス人。ホームステイ先のウエストバンクーバーから自転車で、山を下って、長い橋を渡り、ダウンタウンを通り抜け、さらに橋を渡って、当時私が住んでいたキツラノまで来たりしていました。さすがアルプスの山で鍛えてる人はスケールも違いました。バスだったら1時間ちょっとかかる距離です。

その秋ミヒャエルはスイスに帰国して、私はたまたまその年のクリスマスをイギリスで過ごすことにしていたので、ロンドンに着いてすぐに飛行機を乗り換えチューリッヒまで。ミヒャエルの案内で丁度10年前、クリスマス前でにぎわうチューリッヒの街を案内してもらい、彼の友達に会い、楽しい休暇を過ごしました。そうそう、当時ミヒャエルはカナダ人の女の子にゾッコンで、彼の恋の話を聞いたりしながら。

そんな楽しい思い出のあるミヒャエルでしたが、この10年間でお互い忙しくなりなんとなく音信不通となり、メールアドレスもなくしてしまい、だけど、たまにふと思い出し、あー今頃どうしているんだろうと思ったり。そういう人っているでしょう?

この夏、ミヒャエルとあのFacebookで再会。彼は一児のパパとなり、くりんくりんだった髪も短く切って、チューリッヒに在住。とても元気そう。私たちはそれ以来またステイ・イン・タッチをすることができるようになりました。昨日はミヒャエルとチャットです。短い間でしたが、なんだかこれまでの10年が縮んだ感じ。

今日はバンクーバーに住んでいるイーディスと4年ぶりにランチで再会。同じバンクーバーにいても4年も会うことがなかったなんて、おかしいでしょう?ひょんなことから、4年も会ってなかったというのに、年末の今日になってランチを一緒にすることにしたのです。イーディスは’98年に私がバンクーバーに来て、あるカナダ人ボスの特命のもと(ちょっと響きがかっこよくなりすぎちゃったぜ)ハーバーセンターでオフィスを構えた時に、デスクと本棚しかなかった私の部屋を一つのオフィスにすることを手伝ってくれた私の「香港の姐御」です。

場所はダウンタウンのJoe Fortes。日本人観光客もよく行く、ちょっと洒落たレストラン。私たちは生牡蠣と本日のランチを食べながら近況交換。もちろん、イーディスは私の3人の子供たちのことに興味津々。そして彼女の2人の息子はというと、私がオフィスにいた頃はまだ10代の僕ちゃんだった二人が、今では長男が大学を卒業して、来年から公認会計士事務所へ就職が内定していて、次男も大学で生物学を専攻しているとのこと。ウワーッ、時の流れは早い。あの頃同じオフィスにいたアリソンの同じく10代だった一人娘も大学を卒業して法科大学院に進んだことなど、まるで私は浦島太郎になった気がしました。それにしてもイーディスは成人した二人の息子がいるなんて思えないほど若く見える。彼女は、自分の年は絶対に教えてくれません。

前述の通り、イーディスは私の「香港の姐御」です。会話中、私の大学で勉強している話をした時も

「卒業したら何をしたいの?」とカナダらしい質問。カナダの人って、みんなこういう聞き方するのです。

「。。。まだ決めてはいないけど。。。もう少し若かったら、大学院に行ってみたいって思ったけど、この年じゃちょっと遅いかな」と私。

すると彼女は「何、言ってるのよ!やりたいことがあるならしなければならないじゃない!」と。

「いい、今は定年の年齢がなくなった時代なのよ。もしも65で定年するとして、あなたにはまだ20年以上あるじゃない。大学院で6年かかったとしても、その後定年まで15年以上もあるってことよ!社会への奉仕はそれからでも十分できるわよ」と彼女。

ハァー、おみそれしました。。。と言いたくなった私。そういえば10年近く前、私と彼女が話をしてた時、老後は静かなところでのんびり暮らしたいと言った私に、「老後だから、ダウンタウンみたいな便利なところで若い人に囲まれて元気に生きなきゃならないのよ!」と言ったイーディス。

さすが、香港女の迫力と威厳と含蓄ほとばしる姐御です。そんなイーディスに子育てのことを聞いてみました。

「もし私がまた子育てできるなら、別の育て方をしてたと思うわ」と彼女。

「どんな?」と私。

「もっと、厳しく育ててたと思う。」凛として言う彼女。

さすが~と思いました。子供たちにお小遣いをどう与えていたか聞いてみました。お小遣いは一切与えなかったそう。「だって、何に使うって言うの?子供がお金を持つ必要はないじゃない。欲しいものはその都度一緒に買いに行けばいいんだから」。「でも、他の子達はもらってるみたいだし、ほら、よそからのプレッシャーが~」と言うと、「子供にはね、それぞれの家庭が違うんだって言わなければならないのよ!」と。長男がポケモンカードを集めていることを言うと、「そんなのは1,2枚もあれば十分」とピシャリと言い放った彼女。最後には「親としてのいい子育てが大切なのよ」と、またまた意味深なことを言ったイーディス。イーディスはこうして、香港女の含蓄ある言葉でいつも私を励ましてくれる女性です。

そんなことを話しながら1時間ちょっとのランチがあっという間に終わってしまいました。ここ数年、古い友達とかなり疎遠になっていた私。かなりどころか、不精もいいところ。先月はこれまた20年来音信不通となっていた友達と再会。これはまた次回に。来年はずっと会ってなかった友達に少しずつ連絡を取っていくのもいいなと思っているこの頃。

なんせ、人生も折り返し地点を過ぎたんで、ここらでちょっとあの頃にタイムボカンもいいかな、と。あー、また古ネタ。どうもすいません。。。あっ、これは三平師匠風に!

2 comments:

Shoko said...

お友達のイーディスさん、すごくパワフルですねぇ。
20代前半の私よりも元気そうだなぁ、、、、笑

さっそく私のブログにリンクさせて頂きました♪

Ms. MacSaito said...

ハーバーセンターに行ったらイーディスが歩いてますよ!ショウコちゃんのお母さんと同じくらいの年齢なんじゃないかな。