Wednesday, December 16, 2009

友達が今学期の大学3年次の統計学ですごく頑張ってた様子をブログで読んで、ついつい私も書きたくなっちゃいました。彼女は今回C以下の成績が出たらもう一度このコースを取り直さなければならないところでした。頑張り屋の彼女のこと、最後にはなんとかなるのがわかっているのに、やってる本人はストレスと闘い続けた今学期。ベイビー、パスしておめでとう!

我がサイモンフレーザー大学の社会学部では統計学が必須授業の一つです。統計は社会学の調査になくてはならないものです。日本だったら代表的なものは国勢調査。あれは数字が物をいうもので、そこから様々な事柄とそれに起因する原因が社会学者によって考察されます。例を挙げるなら、喫煙と死亡率(これは明らかな例)とか黒人と犯罪率(これは、単に統計を信用してはいけない)など。

私が大学1年次の統計学を取ったのは数年前。「今さら数学ぅぅぅぅ?」と伸ばし伸ばしにしていたコースを、ある時、潔く取ることにしました。ていうか、それを取らなきゃ卒業できなくて、学部のアドバイザーからせっつかれたんですが。。。

たまたま私が取った統計学のコースは大学に行かずにオンラインで取れるコース。我がサイモンフレーザーでは、忙しい社会人も多く勉強しているためオンライン教育が盛んです。

教科書が届き、WebCTという大学独自のオンライン・システムにログインすると、自分のコースにアクセスすることができます。そこでクラスメートと会話したり、課題を先生に送ったりと色々なことができる仕組みです。この統計学は教科書の1章ごとにオンラインで詳しい説明つき。コンピューターの前に座り私の格闘の13週間が始まりました。

けっこう思ったより面白い内容で、Excelを使ったグラフの作り方、調査結果の集計の仕方などを学びました。それから確率も。だけど、脳みそがそっち向きにできていない私には自慢じゃないけど限界があります。教科書が進むにつれて、少しずつ見えなくなっていった。

そこで、我が家のもう一つのブレインに登場してもらいました。電子工学部出身のあの人です。ここから先生と呼ぶことにします。先生には私がやっていた大学1年次の統計学は赤子の手をひねるようなもの。フンフンフンと鼻歌まじりに解説を読み、例題を解くのを説明してもらうと、あっという間に私の課題は終わります。説明が理解できなければ別の言葉や例を使って説明してくれて、なんだか私まで先生のブレインを分けてもらった気分。お礼にはちょっと美味しいものを作ってあげれば喜ばれて。課題はオンラインで提出。そんなことが何度あったのかな。

今考えると、これがまずかった。。。

ある時、課題が戻ってきて、また満点。添え書きに「僕はこれまでたくさんの学生の採点をしてきたけど、君みたいに満点を取った学生は初めて見たよ」と。このコースでハイスコアの学生は多いものと思っていた私はそこでドキッ。コースがオンラインで取れても、稀に中間試験と期末試験は大学まで行ってテストを受けなければならない時があります。統計学がまさにそれ。もちろんその時は私一人で、うちの先生を連れて行くなんてわけにはいかない!ドドドドドド、、、、、どないしよう!もしいい点数が取れなければ、私がこれまで先生に手伝ってもらって課題をしていたことがバレてしまう。そこから私は中間試験に向けて猛勉強。

その甲斐あり、かろうじて中間試験はまずまずの点数をゲット。意外と問題も教科書の例題や課題に少し手を加えただけだったりして。

その後も私はオンラインで提出する課題では高得点を記録。すべて先生のおかげです。取れる時にいい点数を取って、少しでもGPAを上げないとならないもんで。

そして最後の期末試験。この時には心臓がドキドキ。ここでも一応頑張って勉強。こんなに焦るのなら、課題はほどほどにしておけばよかった、なんて恨めしく思いながら。そしてここでしくじったら、これまでの努力は猫に真珠。

最終的に戻ってきた試験結果はドキドキした甲斐あり、これまたまずまずの点数で、社会学専攻の私が初めて大学でもらったAはこの統計学になったわけです。この経験が教えてくれたこと。努力は人の助けを借りてでもしておいたらいい!うーん、辻褄あってないかな。

なので、今学期で大学3年次の統計学で寝ないで頑張ったベイビーの努力が私には痛いほどわかるので、よくやったぜ。私も卒業するためには3年次の統計学を来年には取らなければなりませぬ。ベイビーのアドバイスを聞いて、彼女が取った先生からは取りませぬ。カナダの大学は甘く見たら泣きを見ます。学期内に色々な課題やテストがあり、その累積点で評価が決まります。一つの課題がだめだったとしても、最後のほうの配点の大きい課題で挽回することも可能だし、それができない時もあります。以前私が取ったコースでは、最後の大きなペーパーで自分ではきちんと書いたつもりだったのに、採点されて戻ってきたのを見て唖然。コメントには教授が出したペーパーの指示に従っていなかったと。指示の書き方も少し曖昧だったのにーと思っても後の祭りで、そのコースは結局、屈辱のCだったはず。

ベイビーは広島出身の22歳。こんなオバサンの私とクラスで一緒に座ってくれ、意見を色々交わし、私はどれだけ心の支えとなってもらっていることでしょうか。1月からのアタソイ先生の講義でまた一緒になれるのが楽しみでございます。

2 comments:

orange said...

Statsは文系学生の関門ですよねー。リサーチにはどうしても必要だし。

もちろんウチの学部にもありましたとも。取りましたとも。

そもそも文系向きでない私(ならどうして文系に行ったのか・・・)、計算問題は割とこなしましたが、そのクラスStatsなのに何故かFinalがエッセイだったんですよ・・・そこであえなく敗退です。

家の中に文・理系両方のブレインがいることはとても良いことだと思います。子供達の教育のために。

Ms. MacSaito said...

オレンジさん。

うぇーっ、ファイナルがエッセイ。なんというどんでん返しでしょう!?でも、オレンジさんもめでたくご卒業、よくやりましたね。ところで、SFUの日本語のウィキを読みましたか?著名な(?)日本人がSFUのコミュニケーションで勉強したようになっています。私たちもこのウィキに名前を連ねることができるよう頑張りませんか?!あっ、勘違い?

我が家の理系ブレインは、Sci-fiのブレインも兼ねた一人二役です。